村上かつらのレビュー一覧
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無料版購入済み
リアリティラインが絶妙です。生々しくならず、過剰に重くもならない。軽さとリアリティが両立しています。さらりと核心を突くようなセリフもあり、脚本家の叔母とのお酒のシーンがとても好きです。いい作品でした。
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購入済み
休みの前の日に読んで
1話1話が考えさせられるし、感動する。泣ける。読むのは2回目だが、やっぱり泣ける。生き急いで自分を見失った時に、ぜひ読んで欲しい一冊。立ち止まって何が大切か見つかる気がする。そして何よりラッキーが可愛い。5文字しか表示されないところに良さが詰まっている。主人公を取り囲むキャラクターも素敵な人達ばかりで心が暖かくなる。目が真っ赤になってしまうから休みの前の日に読んで!
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Posted by ブクログ
ネタバレ最終巻。ある意味、ベタなエンドだったけど、これまで村上かつらを知っている人にとっては意外だったと思う。
個人的に人はそんな簡単に変わらないと思っているので、
漫画でも事件や事故を通して主人公たちが成長していく話より、
いろんなことを乗り越えて日常に帰って行く話が好き。
「サユリ1号」はじめ、私の理想に近い作品を描く村上かつらが好きで、
「淀川ベルトコンベア・ガール」でも、
大きな不幸の陰を感じながら、日常の小さな幸せの中を生きる。
救われているようで、そうでもない。
そんな結末を期待していたけれど、
今回は違った。
震災を通じて大きく変化したラスト。
最後、残されたのはいつもより大きな「希望 -
Posted by ブクログ
最終巻です。
ひとりぼっちの寂しさを持て余している17歳の女の子、かよ。
経済的事情から高校進学を諦め、淀川ベリの油揚げ工場で働いています。
“友だち”を渇望していた彼女は、同い年の那子やエリカたちとの関わりの中で様々な感情を味わい、時に翻弄されながら、やがて、自分の寂しさの理由にたどり着きます。
「さみしいのは、他人との繋がりが弱くなってるときじゃなくて、ほんとは、自分とうまく繋がっていないときなんだ」
そのことに気付いたかよは、自分の本当に好きなものや幸せを感じることに真っ直ぐ向き合い、新しい一歩を踏み出す決心をします。作者は、小さな希望を提示して物語の幕を下ろしますが、3.1 -
Posted by ブクログ
心を揺さぶられた一冊。
家族について、人との付き合いについて、考えさせられる内容が詰まっている深い漫画なのだが、全体に流れる爽やかで心地の良い描写や台詞回しが素敵で、さらりと読めてしまう。
言葉は、多い少ないが大事なのではなく、その時の相手を思った「言葉」であるかが大切なのではとも心底感じさせた。
作品の中で、息子の気づきを受け止め優しく広げる父の言葉も
時には「なにも言わずに見守る」のも、
文字で伝える言葉も、
全て相手への尊敬と優しさによって価値あるものになっている。
とにかく包み込むような優しさが溢れる漫画だった。
主人公が様々な状況から沢山のことを得て成長し、前向きに生きていく等身 -
Posted by ブクログ
AIBOがもっともっと発達したようなワンコロボットの「犬ロボ」。
その初号機と祐太くんのお話。
もうなんか犬ロボのラッキーが可愛すぎて…
顔面に打ち出される5文字の言葉が、なんであんなに可愛いんだろう。
猫好きだけど、犬ロボ発売されたら買っちゃいそう。
ラッキー可愛い可愛いなんだけど、涙ナシには読めません。
お恥ずかしならが涙びょろびょろ。
単なるマンガと思いきや、暗に温故知新の話をされているような。
いいものを長く大切に使い、愛することってステキなんだよって言われているような。
失われがちなそういう気持ち、大切だよね。
…ってことを、思い出させてくれる。