堀内進之介のレビュー一覧
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ネタバレ「幸福とは、未来の“目標”ではなく、いま生きていく上での“取り組み方”なのだ」の一文に、目が覚めるような感動を感じました。「未来にある幸福」を求めて、今迷ったり苦しんだりしてるのは、正しい間違いではなく1つの視点だったとしても、これこそが拭えない不安の大元になっているとは思いませんでした。
色んなところで目にしてきた「“今”にフォーカスする」ということが、自分の心の声を信じて行動に移して、そこで初めてやめるか続けるかを見ていく、予想の範疇を超えない“不安”ではなく、現実的に対処出来る今の“恐怖”にするとということなどを、研究や偉人の言葉などを元に、難しい現代を生きるメソッドとして示してくれてい -
Posted by ブクログ
■ダニエル・カーネマンは人間が何かしらの情報を処理する過程は,感情(システム1ファスト),理性(システム2スロー)の二つのシステムからなっており,理性(システム2)は期待されるほどには優れておらず,むしろ感情(システム1)に左右されていることを明らかにしている。
■「選択肢が増えすぎると人はむしろ何も選べなくなる」(決定回避の法則)
■人間の欲望は社会的,文化的,政治的な様々な理由により影響を受けるし集団の中の人間関係にも左右される。
■1920年代のイギリスでは労働者が仲間意識(感情的紐帯)を持つことが生産性を向上させることが明らかになり,既にどうしたら感情的な繋がりが生み出せるかということ -
Posted by ブクログ
「善意による支配」を取り扱った、政治社会学が専門の著者による書籍。
畠山弘文『官僚制支配の日常構造--善意による支配とは何か』からの引用がたびたびある。
新書としての発行だからか、文体は読みやすい。
国内外の様々な分野の学者や著名人(投資家ジョージ・ソロスの体験談など)を折々に引用する内容で、読んでいて楽しい。
一冊を通しての強い主張はなく、著者の思考の過程を覗いているような印象だった。
なので話題が行ったり来たりもして、その面では読みにくさもある。
一冊を通しての参考文献リストはない。
個々の箇所で出版者と出版年も記載されている。
2010年代以降の国内外の事件を具体例とした解説が多い。
F -
Posted by ブクログ
『データ管理は私たちを幸福にするか₋セルフトラッキングの倫理学-』 堀内進之介
昨今、Apple Watchの流通により、よくもわるくもセルフトラッキングというものが一般化しつつあり、さらにはこれらのログが様々な場面でかつようされつつあるが、これらは私たちの生活を豊かにするのだろうか、という問いに対して、様々な批判を考慮して検討してい本書は、興味深かった。
特に、私が身を置いている業界では、健康経営、人的資本の開示、ESGなど、これまで管理や開示の対象とはなされていなかったデータやログの開示や把握がトレンド化しつつある。こうした流れも、トラッキングやログ管理を射程範囲とする本書と親和性が高い -
Posted by ブクログ
【由来】
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【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
・ナッジ gtdが最後に出てきて意外。もちろん、自分的には嫌いではないけど。そもそもアレンは、対象を認識して、どうしたいかを考えてラベル付けをして、具体的で分かりやすく分類するということを言っており、これ自体はとても当たり前でマトモなこと。
・ナッジは「肘でつついてそれとなく気づかせる」というニュアンス。これは、他人にも使えるが、自分に使う。そのテクニックとしてGTD的な「出かける前の玄関