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Posted by ブクログ
リベラルが「善」を暴走させることがある。その結果、人々の言論は一見活発になり、社会は良い方向へ進んでいるかのように見える。しかし実際には、必ずしも良い方向へ向かっているとは限らない。むしろ、多くの人が苦しみ、自ら自らの首を絞めるような状況が生まれていることもある。
それは「差別的だ」と批判されることへの過剰な反応によって生じている場合もある。しかし、本当にそれは差別なのかという検証のフィルターが十分に機能していないこともあるのではないか。
自分は善意で行動していると思っていても、その善意とは何かを問い直す必要がある。それは本当に他者のためのものなのか。それとも、誰かによく思われたいという自己承認欲求を満たすための行為にすぎないのではないか。善意の名のもとに、自己満足に陥ってはいないかと省みる視点が求められる。
善は、ときに暴走する。だからこそ、一方の立場に固執するのではなく、あえて反対の立場からも物事を考える姿勢が重要である。極端に走らず、中庸の感覚こそが、社会を健全に保つ鍵であると感じる。
Posted by ブクログ
「善意による支配」を取り扱った、政治社会学が専門の著者による書籍。
畠山弘文『官僚制支配の日常構造--善意による支配とは何か』からの引用がたびたびある。
新書としての発行だからか、文体は読みやすい。
国内外の様々な分野の学者や著名人(投資家ジョージ・ソロスの体験談など)を折々に引用する内容で、読んでいて楽しい。
一冊を通しての強い主張はなく、著者の思考の過程を覗いているような印象だった。
なので話題が行ったり来たりもして、その面では読みにくさもある。
一冊を通しての参考文献リストはない。
個々の箇所で出版者と出版年も記載されている。
2010年代以降の国内外の事件を具体例とした解説が多い。
Facebookや関連人物への言及が数カ所。
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