【感想・ネタバレ】善意という暴力のレビュー

あらすじ

「不謹慎だ!」「間違っている!」「その人の身になってみろ!」――自分は「善いこと」をしていると思って発するこれらの言葉。しかしその正体は、自分と異なる意見を否定し、相手も自分と同じように感じるべきだという押しつけにほかならない。なぜ善意は暴走して人々の自由を抑圧するのか? 「許せない」「かわいそう」など、人々が「感情」で動く社会はなぜ危ないのか? 気鋭の政治社会学者が、現代の病理を社会システムと個人の心性(メンタリティ)の両面から鋭く分析し、変革のための方法と理念を提示する。

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Posted by ブクログ

「善意による支配」を取り扱った、政治社会学が専門の著者による書籍。
畠山弘文『官僚制支配の日常構造--善意による支配とは何か』からの引用がたびたびある。
新書としての発行だからか、文体は読みやすい。
国内外の様々な分野の学者や著名人(投資家ジョージ・ソロスの体験談など)を折々に引用する内容で、読んでいて楽しい。
一冊を通しての強い主張はなく、著者の思考の過程を覗いているような印象だった。
なので話題が行ったり来たりもして、その面では読みにくさもある。
一冊を通しての参考文献リストはない。
個々の箇所で出版者と出版年も記載されている。
2010年代以降の国内外の事件を具体例とした解説が多い。
Facebookや関連人物への言及が数カ所。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

●久しぶりにハッとさせられる本だった。
●繋がれば繋がるほど虚しくなるのはわかるなあと。
●ラストらへんは、なんだかわかったような、わからないようなまともだが、示唆を受けるには十分な内容。
●色々な本からの引用も多く、興味深い。
●我々はシステムに過剰に適用してしまいというのはまさにそうで、恐ろしさを感じた。

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2022年03月14日

Posted by ブクログ

結構難しかった一冊
一通り読んで、気になった部分を読み返して感じたこと。
人間の心は弱いという事。
思い込みや刷り込みや周りに流されてしまいがち。
でもそれに気づかず、正しいと正当化してしまう。
それが行き過ぎると、人や周りを傷つけてしまう。
誰しもが自分は正しいと思っている。
でもそうではない、それに気づいて、自分を変えられる人が、成功者という事なのか?

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2020年02月04日

Posted by ブクログ

専門家がさまざまな引用を用いて、一般人にもわかりやすく教えてくれている印象の文体ではある。
引用元の主義主張をぼんやりと知らない無知なため、もっと深掘りして詳しく教えて欲しく思った。
堀内先生の授業を一年かけて受講したい。
ミシェル・フーコー丸山眞男を読んでから出直したい。

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2025年08月13日

Posted by ブクログ

善意の声や意見がソーシャルメディアを通じて、大きくなってきた今の時代において、「善意という暴力」という良い題材を扱っている。

ところどころテーマが散らばっている感じはあるが、ためになった。

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2020年07月24日

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