廣末登のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
仕事で出会う被疑者、被告人は家庭環境が悪い場合が非常に多い。片方の親しかいない場合が目立つ。だからと言って犯罪を犯すというわけではないが、ここに原因があるとする本書の内容は僕の実感とも合致する。
それをこの本は理論的に書いてくださってて非常に分かりやすかった。
福岡が元暴力団員の雇用について助成金を出すという出口の政策はもっと議論されていい。暴力団の人に辞めない理由を聞くと、カタギになっても仕事がないからと返ってくる。社会全体で問題意識を持つことが大事で、いろんな人にこの本を読んで欲しいと思います。
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#ヤクザになる理由
#廣末登
#犯罪社会学
#2016年70冊目 -
Posted by ブクログ
「悪人は、去った。極悪人が、やってきた。」という帯に惹かれて買ってきた。
昨今の数々のやるせない事件やその背後にあるトクリュウとはなんぞや?という興味もあって読んだ。
筆者は不寛容社会が昔気質のヤクザを追い出し、トクリュウなどの極悪人を生み出したとしている。
不寛容社会とは、一旦暴力団に入ったという経歴が付いてしまうと、その後更生して堅気に戻る、あるいは刑期を終えて社会復帰をしても、銀行口座が作れない、携帯電話の契約ができない、そして何より再就職のハードルがとんでもなく高い。
その結果また闇の世界に戻ってしまう。法制などの悪の排除の義務化と厳格化が今のトクリュウを始めとする極悪人や外国人犯罪の温床になっている。
筆者は社会の寛容さを求めている。
再就職がこれほど大変なのかと改めて知ったが過去に犯した罪を考えれば…と思う反面、社会復帰の支援は必要なんだろうと思う。
ただコンプライアンス遵守が叫ばれ、グローバル社会となり企業の基本行動として暴力団、反社会勢力との関係の排除が大企業、中小問わず求められる今の現状を考えると難しいと感じてしまう。 -
Posted by ブクログ
博打場のカスリ(手数料や場所代)や 匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)とは 通り名(渡世名)で活動していた者 スティグマ(負の烙印)が付され 筆者がリアルに見てきた巷間のヤクザは 川筋というのは、北九州市を流れる遠賀川の事です。 血腥い刃傷沙汰を交えつつ都市は更に膨張 こうした艱難辛苦の生活を経て 火野葦平『花と龍』 空襲を受けた八幡地区からの煙と曇天の為に視界が悪く難を逃れています 徒党を組んでは瓦礫と焦土の神戸の街をのし歩いた 「相身互い」という俗諺があるように 素直に首肯出来ない部分もあります 半グレや準暴力団の跳梁 日本社会が暴力団を締め付けた遠因に 1992年の暴力団対策法に至った 暴対法も暴排条例も対象外なのです 人生とは様々な要因が縒り合わされたロープに喩えられる 資本というと、金銭、財物的な発想をしがちですが、本書で述べたいのは、社会的資本(正しい役割を学ぶ人と繫る機会)と、文化的資本(感性を育てる学びの機会)についてです。しかし、これらの質が人生を大きく左右し、人生に於いて様々な制約を生む、「格差」の卵なのです。 警察の取締の強化に起因する経済的利益の逓減や
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闇バイトの裏側がよく見えた気がする。
裏社会にハマる人は、正直自業自得な面もある人が大半ではあるけれど、遡るとDVや生活環境に問題がある人も多いと感じた。
実際筆者のように、テレビを見させてもらえなかったり、義務教育で同年代の他人と関わることがない場合は、外の世界の情報が狭くなりがちだと思う。
そして、頑張りたくても頑張れない負の連鎖が続くのだと思う。
タタキとか、実行役はハイリスクにも関わらずお金は雀の涙程度しかもらえないし、普通に働いた方が長期的に見ればいいというのはわかるけれど、お金がない、寝る場所がないなど、危機的状況なら頷かざるを得ない。
自販機の裏にお金を貼ったり、公衆トイレに電話番号を貼ることで闇バイトに引き寄せていく行為はなかなかだと思う。
新聞やニュースを見る人は着実に減っているし、そもそも危ないバイトとか、どこがどう危ないのか、自分の人生のどういう部分にどれぐらい影響があるのかを教えてくれる機会がなさすぎる。
大人であれども闇バイトや裏社会に対する知識が無さすぎることは、支援する側理解する側からしても問題だと思った。
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Posted by ブクログ
ネタバレ受け子等の個人情報を押さえて恫喝し、逃げられないようにして人員確保。適宜情報を削除する、首謀者を不明確にする等した手口。首魁は検挙されず、受け子等を補充して新たな犯罪を実行する構造。
闇バイトに走る若者の動機について、本書ではコロナ禍でバイトが途絶えて金に困って加担した例が挙げられるが、自分は刺激を求める心理や自分は大丈夫といったバイアスもあるのかと思う。
特殊詐欺当事者曰く、懲役のリスクや各人への分配額の少なさといった割に合わない実情もあるようだ。しかし出所後には正規の職につきにくい状況に陥るため、再度犯罪に至ることも。闇バイトの横行する現状は、一度脱落したら社会復帰の難しい社会の課題なのだろう。 -
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ネタバレまた趣味の悪い本を読んでしまった。怖いもの見たさ(知りたさ・読みたさ)ですね。著者が福岡の方で、色々納得。同じ大学の出身でした。北九大ってそんな勉強もできたのね(笑)。
少し前に、強盗のニュースがすごく多くて、「闇バイト」っていうワードが一気に広まった。ほんとに、闇バイトに応募して犯罪に加担する若者たち(いや、若者とは限らないらしい)、なんてバカなんだ!と思うけど、どんな人が、どんな思考回路で闇バイトに足を踏み入れてしまうのか、取材したことを交えながら解説してあり興味深かったです。
いたちごっこかもしれないけど、末端の使い捨てられる若者を逮捕するだけでなく、この本で明らかにされているような闇バイトの構造自体をなんとかなくしてほしい。そして、安易な考えでラクしてお金を稼ごうとする思考回路に至らないために、教育が大事だと思った。
私なりに教育現場で一生懸命頑張っているけど、最近は不登校(ひきこもり)も多くて、学校にこない子どもたちも、学校に代わるしかるべき場で、将来貧困に陥ったり、安易にSNSで情報を集めて間違った判断をしたりしないように、学ぶ環境が大事だと思う。 -
Posted by ブクログ
狛江事件の実行犯は闇バイトで集められた。これを知ったときには衝撃的だった。いつ誰が狙われるかだけでなく、いつ誰が犯罪者になってしまうかわからないからだ。
なぜ闇バイトに手をだしてしまうのか、それを知りたくてこの本を購入した。
闇バイトは、特殊詐欺の片棒を担がされるわけだが、特殊詐欺の刑罰は非常に重い。初犯でも実刑をくらうとのこと。しかも、出し子売り子(DUというらしい)はいつかは捕まる。というか捕まるまで抜けられない。
捕まると刑務所から出てきてからも正規の仕事につきにくく、また闇バイトに手を出す悪循環に陥ってしまう。
かつ、無知な若者がDUとして狙われる。少子化社会を迎えている社会状況で未来のない若者が増えていったら日本の将来はどうなってしまうのだろうか…3.5
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Posted by ブクログ
縁日の屋台っていうのはやくざが取り仕切っているんだよ、と得意げに吹聴するひとも少なくないけれど、実際の形態を表すには大雑把に過ぎるよう。
本書は、ふたりのテキの(ちなみに両人ともかなりの高齢者である)オーラルヒストリーが大部分を占める。それは悲しくもあるし、感動的でもある。
ただ、あまりにも魅力的に描き過ぎて、つい天邪鬼な気持ちが芽生えるところもある。
嘘というわけではないし、暴排条例についての問題点も重要だと思う。特段問題もなくセーフティネットとして機能していたものを、わざわざ消滅させる理由もないと思う。
しかし、それをより浮き彫りにさせるためには、行政側の視点も取り入れたほうがわかりやすかった気がする。本書ではテキヤと警察との関係も度々描かれるし、暴排法施行してからの警察関係者の話などもあれば、よりよかった。
巻末についている用語集は、なにかに役立つわけではないだろうが、なかなか貴重だと思う。 -
Posted by ブクログ
暴力団、ヤクザには、博徒系とテキヤ系があるという基礎知識はあったんだが、いわゆるテキヤさんから、ヤクザになっているのはなくもないけど、沢山はない。
そういうことか。
縁日屋台がほぼボーやんの収入源かと思ってドン引きしていたんだが、相当違うようだ。日本の庶民の文化を、担って来た一面があることは間違いないらしい。
筆者は、テキヤが、暴対条例の対象になっていることに憤る。分かる。
お二人の、テキヤさんの人生が描かれているが、かなり問題があるにしても、実に魅力的だ。
だが、これはあくまで、テキヤさんの視点だ。
テキヤをマル暴という警察や、関わる市井の人々、あるいは十把一絡げられている博徒系のおヤクザさんたちの声が全く聞こえてこない。
そこを聞きたい。