作品一覧

  • 闇バイト 凶悪化する若者のリアル
    3.5
    「闇バイト」がなくならないワケとは?―― 2023年1月19日、東京都狛江市に住む90歳の女性が 自宅で殺害されているのが見つかった。 女性の遺体には激しい暴行の跡が見られ、これまでとは次元の違う強盗殺人事件として世間を震撼させた。 本件をきっかけに注目を集めたのが、「闇バイト」といわれる犯罪だ。 指示役に集められた素性のバラバラな集団によって行なわれる犯罪で、同種の事件は後を絶たない。 中でも詐欺よりも手っ取り早く稼げる「タタキ(強盗)」の増加が危険視されている。 本書では、非行経験のある犯罪学者が当事者たちを取材。 闇バイトを取り仕切る半グレや犯人の更生に従事した保護観察官の声から見えてくる、その真実とは。 最終章では、闇バイトを生み出す日本社会の闇を分析。 失うもののない「無敵の人」を生み続ける構造に警鐘を鳴らす。
  • テキヤの掟 祭りを担った文化、組織、慣習
    3.3
    縁日から屋台が消える。 暴走する暴排条例。反社でないのに排除されている――。 テキヤ経験者の研究者が祭りを支える人々の実態を取材・調査! テキヤ社会と裏社会の隠語集も掲載。 ソースせんべい、わた菓子、ヨーヨー釣りなど、 薄利の品を祭りで売る、縁日を支える人たちはどのように商売をし、どう生活しているのか? 世話人(出店を取り仕切る幹部)を務めた男に帳元(親分)の娘、2人のテキヤのオーラルヒストリーを通じ、戦後から現在までの縁日の裏面史が明らかとなる! ■ヤクザとテキヤは祀神が違う ■酉の市の熊手の商売は助け合い ■昔は刑事さんもお客さん ■祭りの混雑をさばくのも世話人の仕事 ■テキヤ稼業は闇市から始まった ■テキヤの葬式じゃあ、ちらしちゃダメ ■前金も契約書もない、ご縁による商売 【テキヤ隠語使用例】 ・バイはマブテン、サンタクヨロクした(商売は上首尾で沢山儲かった) ・アニコウからタイガリくっちまった(兄貴からひどく怒られた) ・ヒンはヤリモカマラん(銭は一文も無い) ・今日はジンがナイスクだった(今日は人出が少なかった) ・スイがバレないうちにハヤバにゴイしょうぜ(雨が降って来ないうちに早く帰ろう) ・あいつにヤクマチ切られちゃったよ(あいつに悪口言われた) 【目次】  まえがき  序章 テキヤ稼業とはなにか 第一部 テキヤの世界  第一章 テキヤ稼業の実態――元世話人の回想  第二章 戦後縁日史――帳元の娘の回想  第三章 彼らはどこから来て、どこに行くのか 第二部 テキヤ社会と裏社会の隠語  はじめに  テキヤ用語一覧   概説/数字/テキヤ用語使用例   あ~わ行  裏社会用語一覧  あ~や行 あとがき 参考・引用文献
  • だからヤクザを辞められない―裏社会メルトダウン―(新潮新書)
    3.4
    今やヤクザは食えない稼業だ。最大時約18万4000人を数えた暴力団構成員は、現在約2万8000人。しかし離脱届を出しても法律の縛りは厳しく、就職もままならない。反社排除に過敏な世間に受け入れられない彼らの行き着く先は? それでも辞めた者、辞めきれず元に戻った者、暴力団を嫌い半グレになった者……彼らの肉声に「暴力団博士」が耳を傾けながら、裏社会の危うい橋を渡り続ける男たちの実情に迫る。
  • 組長の妻、はじめます。―女ギャング亜弓姐さんの超ワル人生懺悔録―(新潮文庫)
    2.7
    裏社会でこの女を知らん奴はモグリやな――数十人の荒くれ男たちを従え、警察を屁とも思わず悪事を重ねた関西アウトロー業界“伝説の女”。細身のコートにスリムなパンツ、黒の指なしグローブをはめて、高級自動車を盗み出す。繰り返されるカーチェイス、覚せい剤、受刑者生活……。彼女を悪の道から救い出した男は、元ヤクザだった――。犯罪史上稀なる女首領に暴力団研究の第一人者が迫る。(解説・鈴木智彦)
  • ヤクザの幹部をやめて、うどん店はじめました。―極道歴30年中本サンのカタギ修行奮闘記―
    4.0
    両親の失踪で親戚たらい回しの子供時代からワル街道まっしぐら! 自ら飛び込んだ任侠稼業を思うところあって獄中離脱。出所後は、地元北九州で堅気の人生やり直しを心に誓うが前途は多難! 銀行口座開設、保険加入、賃貸契約もできない現実の厳しさ、受け入れてくれた地元人情のありがたさ……秘めた胸の内と「過去」を激白!!
  • ヤクザと介護 暴力団離脱者たちの研究
    3.5
    1巻902円 (税込)
    リアル任侠ヘルパーは見た! 裏(ヤクザ)の地獄、表(シャバ)の私刑 注目の暴力団博士による、生々しき調査録。 リアル任侠ヘルパーとして働く元ヤクザ。 彼の貴重な成功事例には、暴力団離脱者が経験する様々な問題が凝縮されている。 暴排運動は更なる高まりを見せているが、暴力団離脱者の社会復帰は相変わらずまったく手当されていない。 「受け皿なくアウトローを生みだす方がよっぽど危険」と著者は指摘する。 暴力団博士とメディアから命名された注目の研究者が、切実な裏社会と表社会の実状と課題を明かす。 <受け皿なき社会を生みだす方が危険だ。> ■オラオラ・ヤクザとチャッカリ・ヤクザ ■「人さらい」や「金庫」というシノギ ■アウトローという新たな脅威が台頭している ■「なぜ人は犯罪を止めるのか」という理論 ■息苦しい社会、危険な社会にNOを
  • ヤクザになる理由
    3.8
    1巻836円 (税込)
    グレない人。グレたが更生した人。グレ続けてヤクザになった人。人生の分岐点はどこにあるのだろうか。「門限なんかなかったで」「教師や警察官は敵やったな」「東京の麻布に生まれとったら、ヤクザにはならへんかったろうな」――元組員たちの証言から、その人生を丹念に辿り、家庭、学校、仲間、地域、個人的資質等が与える影響を浮かび上がらせる。自身、グレていた過去を持つ新進の犯罪社会学者による入魂の書。

ユーザーレビュー

  • 闇バイト 凶悪化する若者のリアル

    Posted by ブクログ

    闇バイトの実情、その社会構造にまで、目を向けられる1冊。
    市民の無関心が、闇バイトを産むかもしれない。

    0
    2024年09月09日
  • テキヤの掟 祭りを担った文化、組織、慣習

    Posted by ブクログ

    テキヤさんを世界を詳しく知ることができる一冊。知らないことだらけでした。

    親の幼馴染にマルBの方がいて、夏祭りになるとテキヤさんをやっていた。
    そのせいもあって、テキヤ専業の方が、同一視されてしまうのかなと思った。
    でもその人は、いつも明るくてとても良い人だった。
    いい人すぎて、その世界ではあまり出世できなかったと、親は言っていた。
    でも、私はお祭りでその方に会うのが楽しかった。サービスしてくれるし。

    以前、その人から聞いたことがあります。
    販売するのもにも食べ物系からおもちゃ、金魚掬いなどがあって、下っ端は焼きそばや焼きとうもろこしなど熱い(暑い)

    0
    2023年08月14日
  • だからヤクザを辞められない―裏社会メルトダウン―(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    社会が不寛容になっているというが、ネットがあることでやり直しはますます窮屈になるんじゃないだろうか。中国の監視社会を体験してみた方がいいのかなあ。

    0
    2023年06月04日
  • ヤクザになる理由

    Posted by ブクログ

    ■暴力団対策の二つの問題。
    ・若者の暴力団加入問題
    ・暴力団離脱者の社会復帰問題
    ■社会科家庭の中心点は子供が自己の生れついた社会の文化を内在化すること。
    ■下層階級の家庭の経済状況は不安定であり,その日暮らしであり,まじめに働いても獲得できる報酬は少ないので,常に金を稼ぐことにあくせくしている。彼らには芸術を鑑賞する感覚もなく,怒りや悲しみを直接的に言動に表出し,感情の表現が洗練されていない。そのような家庭で育った子供は親自身の教養が低く自分の子供を社会的に躾けていくのに自信がなく,場当たり的な矛盾した教育を行うか,あるいは全く放任している。その結果,子供は社会的個人として十分な躾を受けるこ

    0
    2016年11月20日
  • 闇バイト 凶悪化する若者のリアル

    Posted by ブクログ

    様々な背景を持つ人間が闇バイトに加担している事がわかった。

    SNSの高額バイトは危険
    免許証等を送ると後には引けなくなる
    物を運ぶだけなど行為に加担すると抜け出せなくなる

    0
    2025年03月20日

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