あらすじ
更生を望んでも、許さない
自己責任社会の代償とは――?
ヤクザや暴力団は街から一掃されたかに見えたが、「もっと悪い奴」がやって来た。
本当に安心で安全な社会はどうしたら実現できるのか。
黒いスーツにサングラス、肩で風切るヤクザは、もういない。しかし、今の「クリーンな社会」では、お年寄りが悪質な犯罪に巻き込まれ、若者が闇バイトに手を染めている。姿の見えない悪人が増加してしまったのだ。暴力団排除条例によって、反社会勢力は社会から一掃されたかに見えたが、不寛容な社会が、更生を望む人々の社会復帰を妨げている。彼らを裏社会に還流させ、表社会から悪人を排除し続けていれば、本当に「安心」が実現するのか。行き過ぎた自己責任社会を問いなおす。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
■我が国の産業史を語る上で、近代ヤクザの話を度外視できない。彼らこそが当時の北九州の産業化を、ひいては近代日本の戦前戦後の発展を身体を張って支え、牽引した。
■同業組合が近代ヤクザの源流。
■半グレ5分類
①関東連合やドラゴンに代表される草創期の半グレ
②オレオレ詐欺の実行犯
③正業を持つグループ
④シノギに窮して自ら暴力団の看板を外して匿名犯罪を行う者や暴力団を離脱したものの正業に就けず違法なシノギで食いつなぐ者、即ち元暴アウトロー
⑤外国人犯罪集団
おもしろい
ヤクザ。避けたいけど近づきたい。そんな分野。半グレやトクリュウなどへのつながり。とても興味深い。社会との接点、大事だ
Posted by ブクログ
ライターなどの裏社会に関するルポとは一味違って、国内で唯一とも称する研究者としての分析は貴重な視点である。感覚としては打越氏のヤンキーものも似た界隈の解明としては近く思えるが、社会学的な振る舞いの後者よりもより鳥瞰的な課題解決の意図が見える。
Posted by ブクログ
ヤクザについて初めて学べました。
私も含めて多くの人が抱いている、ヤクザのイメージが変わりました。
今の社会問題となっている犯罪集団をこれ以上増幅させてはいけない。何がその根源かも改めて理解しました。
日本人に必要なもののうち、日本が失ったものの一つかもしれません。
筆者の仰るとおり、失敗してもチャンスを与える社会にしないといけません。
Posted by ブクログ
博打場のカスリ(手数料や場所代)や 匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)とは 通り名(渡世名)で活動していた者 スティグマ(負の烙印)が付され 筆者がリアルに見てきた巷間のヤクザは 川筋というのは、北九州市を流れる遠賀川の事です。 血腥い刃傷沙汰を交えつつ都市は更に膨張 こうした艱難辛苦の生活を経て 火野葦平『花と龍』 空襲を受けた八幡地区からの煙と曇天の為に視界が悪く難を逃れています 徒党を組んでは瓦礫と焦土の神戸の街をのし歩いた 「相身互い」という俗諺があるように 素直に首肯出来ない部分もあります 半グレや準暴力団の跳梁 日本社会が暴力団を締め付けた遠因に 1992年の暴力団対策法に至った 暴対法も暴排条例も対象外なのです 人生とは様々な要因が縒り合わされたロープに喩えられる 資本というと、金銭、財物的な発想をしがちですが、本書で述べたいのは、社会的資本(正しい役割を学ぶ人と繫る機会)と、文化的資本(感性を育てる学びの機会)についてです。しかし、これらの質が人生を大きく左右し、人生に於いて様々な制約を生む、「格差」の卵なのです。 警察の取締の強化に起因する経済的利益の逓減や