玉田誠のレビュー一覧

  • 炒飯狙撃手 弐 第3の銃弾

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    炒飯狙撃手シリーズ第2弾。前作と比べてアクション多め。料理の場面が美味しそうだった。老伍が気になる終わり方だった。

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    2025年05月12日
  • 世界を売った男

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    恩田陸のエッセイで、気になって読んでみた。記憶を失うって、全く想像つかないが、不安でしょうがないだろう。世界が変わった感じ。それが冒頭でよく描かれている。
    6年間の記憶を失った顛末、そして事件の真犯人を考えながら注意深く読んだ。
    もう一つうわてだった。

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    2025年03月30日
  • 炒飯狙撃手

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    炒飯の名手にして一流のスナイパーと引退間近の刑事のお話・・・と聞いて興味を持って読んだんですが。
    いうほど炒飯要素は多くない。もっとがっつり物語に絡んでくるくらい炒飯炒飯してるのを期待していたんですが。自分で言っててどんな話なんだよとは思いますが。で、原題は「THE SNIPER」なんですね。

    つまらないというほどでもないけど、ミステリというには謎の所在や手がかりがだんだんと見つかっていく感じが今一つわくわくする感じしないし。アクション的な面白さとしてもちらほら・・くらいで。刑事老伍のハードボイルド小説というわけでもなく、息子とのハートフルな・・というのでもなく。いろんな要素がちょっとずつって感じ。悪く言えば中途半端かなあ。
    主人公である小艾と老伍はなかなかにいいキャラクターではあると思うので、次回作があるらしいのでそちらには期待。

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    2025年01月23日
  • 炒飯狙撃手

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    日本はもちろん、今まで読んだ米国、英国、仏、香港の各国の警察小説でも、上位組織と現場の確執は不変でした。

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    2024年07月28日
  • 網内人

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    終盤の謎解き、というか真相の説明がなんだか冗長で、驚きもなく、なんだかなーといった感じ。地の文の視点が、章を変えることもなく変わるので少し読みづらかった。

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    2024年03月04日
  • 君のために鐘は鳴る

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    島田荘司推理小説賞受賞で著者はマレーシア人。
    デジタルデトックスのため、孤島に訪れた人々の中で起こる殺人事件。語り手はすべてを見ているが、なぜか他のメンバーには彼の姿が見えないらしく…
    デジタル時代のクローズドサークル。無理やり感もあるが、未来ならではのトリックや認識のちがいなどなかなか面白かった。

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    2024年02月29日
  • 君のために鐘は鳴る

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    最愛の妻を亡くし引退したベストセラー作家が、ある日目を覚ますと、そこは見知らぬ孤島だった。やがてやって来たのは「デジタル·デトックス」ツアーの参加者たち。メンバー相互の会話や、視線を合わせること、読書や音楽を聴くこと、メモを取ることまで禁じられ、殺生も厳禁という環境の中でひたすら己と向き合うのだという。しかしそこで殺人事件が発生した。作家はすべてを目撃するが、何故かメンバーの目には彼の姿は映らない…。
    島田荘司推理小説賞受賞作とのことで、推薦文にも《21世紀の十角館!》と書いてあり期待大で読んだ作品でした。
    設定は面白かったのですが、これはSFなのでは?期待していただけに残念でした…。

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    2023年11月25日
  • 台北野球倶楽部の殺人

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    第六回金車・島田荘司推理小説賞受賞作。台湾を中心としたグローバルなミステリー賞に日本人の作家の名を冠した賞があることに驚き。日本でこのジャンルの黎明期は、エドガー・アラン・ポーをもじった江戸川乱歩がパイオニアとして切り開き、戦後はエラリークインズミステリーマガジンという舞台で揺籃されてきたイメージがあり、常に米英の作家を仰ぎ見て育ってきたカルチャーだと思い込んでいましたが、東アジアでは日本の作家がポーやクイーンみたいな存在になっている?みたいな感じで、なんだかうれしくなりました。本作の著者は相当、松本清張を読み込まれていると思いました。松本清張が単なる謎解きではなく時代に翻弄される庶民の人生がテーマであるように本作も謎解きの面白さだけではなく。実は台湾と日本の歴史の谷間の底知れぬ闇が主人公なのであります。たまたまなのですが、ちょっと前に呼んだ中公新書「帝国日本のプロパガンダ」で台湾の霧社事件を知っていたことがこのミステリーの面白さを深めてくれたような気がします。日本の歴史からは零れ落ちていて、しかし日本の政策によって起こる事件を取り上げている本作が日本語で読めるのは島田荘司賞という賞のおかげですし、松本清張や島田荘司がグローバルなコンテンツメーカーであったことを知れたのはよかったです。島田荘司が選評に書いている推理小説の4段階(科学→アート→社会→新しい2期)の変化が資本主義社会の変化とシンクロしていることが、いま日本の作家が国境を超えることが出来ている理由なのではないか?と思いました。

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    2022年10月25日
  • 台北野球倶楽部の殺人

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    広島が誇る島田荘司氏の華文推理賞の作品。(過去に錚々たる作品がある)
    昭和13年の台湾を舞台にしたミステリ。オーソドックスで読み始めてすぐに松本清張の世界を連想させた。社会が犯罪を産んでいた世界を。

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    2022年09月17日
  • 網内人

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    「自己犠牲を理由とした自殺(自死)」がもたらすものは……。

    「私はみんなには不要なんだ…」「私が死んだ方がみんなのためになる…」
    湊かなえや辻村深月の“本”によく出てくるタイプで、他人から見て自分はどう見えるかばかり意識していること、これは究極のジコチュウ、「他人を思いやる」ことの勘違い。

    この物語では、バットマンのようなダークヒーローが香港の社会問題とITの闇を闇の中で成敗していく。珍しくはないが、描かれた謎解きや登場人物の心理解説、伏線の構成には驚くばかりで、作者がただものではないことはよく分かる。
    ただ…
    法律や公序など無視して次々IT技術や最新機器を駆使して謎を暴き、復讐する姿に、なぜか爽快感はなく、嫌な気持が続いてしまうこと(作者の狙いかも)。
    「社長と秘書の怪しい関係」が語られたり、「汚い部屋に住む偏屈なオタク」「スマートでおしゃれなIT起業家」「デブでチビで唇が分厚く醜い人物」がそのままの役割で登場したり、ちょっと「ステレオタイプ」であることが興ざめすること。
    …少し残念。

    「SNSが絡むいじめ問題」「匿名・その他大勢による他者攻撃」
    これらが「現代社会特有の問題」とされるのは、本質的に人間の持つ醜い“毒”の出方がITによって強化されて“猛毒”となったため。

    無言でスマホを見ている人たちには、今まさに“猛毒”を仕掛けている、または浴びているひとがいる……これは「ホラー」かも。

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    2021年11月17日
  • 網内人

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    どんでんどんでん返しあり。
    記述が詳細で本が分厚くなった。ヒーロー像としてはありきたりではあるのだが。
    舞台となる香港が中共によって変わってしまったのでシリーズ展開はどうなるのやら。

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    2021年07月25日
  • 世界を売った男

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    ネタバレ

     2年程前にYahoo!ニュースで紹介されており、気になって購入しました。再読して改めて感じましたが、一言で言うと、いやあすごいミステリ小説だ、と思います。特に後半の展開には驚きっぱなしでした。まるで映画を見ているかのよう。

     刑事の許友一は朝起きるて、気づくとなぜか記憶がない。署に戻ると丁度自分に来客で、6年前にすでに解決したはずの事件について記者の盧沁宜が取材したいという。。。なぜ記憶がないのか、そしてそもそもその事件の真相とは・・・!?あとはご自身でご確認ください笑

     今回の小説のテーマの一つが記憶、です。記憶というのはかなり重要なアイデンティティだと思います。名前や所属団体にアイデンティティを感じることも多いと思いますが、記憶は中でも最も重要なアイデンティティの一つだと思います。そのアイデンティティを失ったとしたらそのインパクトはどのようなものでしょうか。
    また、思い込みとか勘違いというは我々の日常にままあることですが、事実と異なる記憶を本物として思いこんだとすると人はどうなるのか。
     これだけで大分ネタを明かしてしまったようで申し訳ないのですが、この記憶の妙を上手に使ったのは本作の面白さだと感じました。

     また本作は筆者が日本文化に結構通じていることを思わせる部分(古畑任三郎や青島刑事等)が散見され、日本人としては筆者にちょっと親近感がわいてしまうところです。また、筆者が香港人ということであり、香港の様子が細々と記述されています。香港に行ったことのあるかた、住まわれたことのある方は懐かしみと共に楽しめると思います。

    ・・・
     
     まとめますと、非常に面白い推理小説でした。展開も良し、記憶など人間のアイデンティティにかかわる深いテーマも仕掛けられており物語に深みを与えています。香港という土地柄の描写も旅情を誘います。そして最後に大事なこと。アジアの推理小説という新しい世界に出会うことができます。題名が世界を売った男ですが、私には新しい世界がひらけました、おかげで笑

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    2021年06月05日
  • 網内人

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    ネタバレ

    ネット上で中傷され、自殺した妹。
    姉とハッカーでもある探偵が、その中傷者を追い詰めていく。
    事件自体、家庭環境も含め、暗いが、徐々に犯人に迫っていくのは面白かった。
    シリーズ化の予定とのことで次回作に期待。

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    2021年04月12日
  • 世界を売った男

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    同作家の大ヒット作、''13・67''よりは読み易さと楽しめる小説でしたが、最後の最後でこんな展開あり? みたいに思う。動機は、どうであれ二重人格でしたってなると何でも出来るし推理の仕様が無い。面白い内容には間違い無いです。

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    2021年03月28日
  • 網内人

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    ネタバレ

    2015年のリアルな香港。
    果たして続編はあるのか、あるとしたらこの魅力的な都市がどんな姿で描かれるのか、それはリアルかはたまた。

    傑作『13・67』の作者の新刊。
    怒涛の伏線回収は胸がすくが、そこまでの我慢が長い。
    書きすぎかと思うくらいの心理描写で、わかりやすい。

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    2020年10月15日
  • 世界を売った男

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    内容(「BOOK」データベースより)
    六年間の記憶が一夜にして消えた。刑事である自分に一体何が起こったのか?昨日まで追っていた事件は解決済み。納得できず香港の喧騒の中を駆ける男の前に、驚愕の真相が。第二回島田荘司推理小説賞受賞作。「13・67」でミステリ界を席巻した著者の、これが衝撃の長編デビュー作。アジアの鬼才、ここに現る!

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    2020年06月19日
  • 世界を売った男

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    デヴィッド・ボウイの同名曲がモチーフの華文ミステリー。華文翻訳初体験だが、北欧ミステリーに比べ断然馴染み易い文体なのは、やはり原文との言語的相違が少ないからかと思ったり。本編はクールなトーンでサクサク進み、主人公と相棒役が香港の街を練り歩く描写には紀行小説の趣きも。記憶喪失の真相が明かされる中盤以降は緊張感が薄まり、肝心の終盤は盛り上がりに欠けたが、伏線回収を含め、トータルでは綺麗にまとまって好印象。香港映画をノベライズした雰囲気と表せば割としっくりくるかも。話題作となった「13.67」も読むのが楽しみ。

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    2018年11月16日
  • 虚擬街頭漂流記

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    ヴァーチャルと云うものが、それほど実際に全く縁遠いものでもなくなりつつある昨今。
    そしてSFのガジェットとしてはもう、全然目新しいものではなくなっている昨今。
    ただその仕掛けをどのようにして利用するか、その利用の仕方にアイディアが要求され得る訳ですが、解説によるとこの物語ではそれが斬新であった、とのことです。
    私はミステリもSFも両方ともに詳しくないし、何が「新し」く、「本格」かとかよく判らないので、プロがそう云うならそうなのでしょうが、何となく割り切れないと云うか。
    何となく、どうしようもなく、「物語の為の殺人」と思えてしまいました。
    ミステリとしての仕掛けが凝っていればいるほどそう思えてしまうジレンマがあるのかもしれませんが。
    しかも、ある一つの謎が解かれずに残っていると云うのは、「本格」としてはありなのか、と思うのですが、どうなのでしょうか。

    SFとしては、ヴァーチャルやAIなどもう少しで実現出来そうなガジェットを使いつつも、全体的に80年代っぽい雰囲気を醸しているのは、面白かったです。

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    2010年06月10日
  • 虚擬街頭漂流記

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    翻訳作品。ヴァーチャルシティでの殺人と、現実世界での起きた過去の殺人がリンクしていて……という話。
    世界観が独特なため読みにくいが、構成はすごく凝っている。トリックはダイナミックで、この世界ならではのものになっているので、世界観に入れるかどうかで評価が変わってきそう。
    台湾の人が書いた小説を初めて読みましたが、欧米の翻訳作品よりも、日本の小説構造に似ているように思った。

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    2010年05月15日