日之下あかめのレビュー一覧
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匿名
ネタバレ 購入済み雑誌で見たのより良い。
長くなかったのはモエだのなろう冒険だのばかりの掲載誌が合わなかったのかなーと
ふわふわした夢想エンタメしかも短期集中ばかりの中からいきなり地に足の付いた19世紀大衆のパリ物語なのですもの
でもそういうぶつ切り連載の中では頑張った連載で掲載の間は紙媒体で読んでたから当時も異色と思いつつ楽しみにしてたかも。
でまとまって読むと詩的なテーマが川の水底のように流れていてかなり良いです。
連載時はただのパリの「キリトリ」の派遣女子物語としか思わなかったけど孤独で不安なセリーヌの心の動きの変わって行き様がコミックだとしっかり見えてくる。
主人公の心の機微を何度も読み返したくなるので
気になっていた人は是 -
Posted by ブクログ
ネタバレ19世紀後半のパリを舞台にした玲瓏な少女のお仕事探訪記の第2巻。
1巻の頃から傾向はあるけれど、今巻もなかなかハイコンテクストな話が多い。
単に紙面に目を通すだけでもパリの風景や人々の装いに眼福なのだけれども、背景にある文脈を考え調べながら読んでいくのもまた楽しい。
たとえば第6話は公証人が取引先の老資産家から郊外の館の財産分与をどうするべきか相談される話だ。
放蕩な長女・次女でなく末娘(シスターになって財産分与の対象から除外されている)の修道院の関係筋に寄付するよう公証人は助言する。そのさいの言葉がマタイによる福音書の引用だ。その言葉に対して反発する老翁からは政教分離を理念とする共和派( -
購入済み
初単行本祝い
書き込みがもう少しあればいいなあと思ったりもしたが、後書きで初単行本と知り驚いた。
大物新人作家さんの予感しかしない。
何が言いたいかというと、
応援してます! -
ネタバレ 購入済み
珍しい時代、場所の作品
イタリアからエーゲ海のクレタ島に向けて旅する二人の少女たちの物語。本巻ではアドリア海を出ていないので、題名に偽りありですね。エーゲ海に入るのは、この分だと次巻後半になりそうです。
時代はビザンツ帝国の滅亡直後で、これから西欧諸国が興隆するオスマン帝国との死闘を始めるわけですが、本書はガールミーツガールな穏やかな旅行記になるようですね。
作者さんは塩野七生さんの作品の愛読者なんでしょうかね。場所と時代はがっちりあてはまりますね。
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匿名
ネタバレ 無料版購入済み旅行記
舞台は15世紀なかばのイタリアにあるフェラーラという土地。
主人公のリーザ・ロセッティはフェラーラでも有名な商家のロセッティ家の美人姉妹の妹と評判のお嬢様。
リーザは周りの同世代の女性たちが異国の古い芸術品に興味を持たず男性との恋愛についての話に盛り上がっているのをおもしろいと思っていなかったのだ。
そんな彼女は16歳で周りからは恋愛にもうちょっと興味を持ったらどうだと思われる始末。
そんな中リーザはある女性に出会う。
彼女は黒海の北側にある半島であるクルムという土地からやってきたオリハという女性でなにかしらの用事があってフェラーラに来たらしい。
そんな彼女をリーザは自宅に泊めることにした。
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無料版購入済み
何だろう‥マンガではこれまで読んだことのないタイプのような、へ~ぇこういう感じでお話って成り立つんだ、と思ってしまいました。
時代の雰囲気のある絵と、淡々としてるけど何かどこか面白いです。最初カラーの主人公の目しんでるよねと思いましたが。
お針子ふぜいが、ってどこで聞いたんだかなぜか馴染みがあるし、洗濯女とかなるほどこういう感じかと―レミゼとかボエームのミミとか物語上見かけてた世界を具体的に知れて興味深い。なるほど歴史職業探訪記、なのです。例えば文学ならこういう手法あったかもねとか、それかドラマの連続時代劇、ドキュメンタリー調にも思います。 少女の目を通しての市井を描くことでその時代や風俗が浮 -
購入済み
穏やかな話しばかり
婚約破棄された令嬢のお話…
とは言うものの、総体的には穏やかなストーリーばかり。
ヒロインである令嬢たちも、元婚約者たちに気持ちが無く…もしくは有ったとしても破棄後は過去になり(最後のお話だけは違いましたが)
次に進んで行ける前向き令嬢ばかり。
ざまぁ感もユルいし…
個人的には物足りなかったかな。 -
無料版購入済み
この時代の衣装好きなので女の子の絵は可愛いと思ったけれど、それほど筋の中で感情が動くような話にはなっていない感じです。
基本旅行ガイドみたいな印象があって何に興味があるかによって楽しみが違うかもしれません。私は百ページ頃の金細工の商談のあたりはちょっと面白かったかな。
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