あらすじ
はたらきの連なりが、わたしたちを導いていく。 『月から来たような』少女・セリーヌは、老紳士・ルネから巴里の職業を体験し、記す仕事を任される。そのまま様々な職業体験を行い、いろんな人と触れ合うことで、人生の指針となっていた“先生”の教えが少しずつ霞んでいくことに気付き始め――…。 大変貌しつつある"都市・パリ"で、わたしはわたしを見つけられるだろうか。 19世紀パリ風俗を美しく描写する歴史職業探訪記の終幕。
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Posted by ブクログ
読んでいる時間が好き、といえる漫画でした!
フランス史は人気だけど、ベルバラとかマリーアントワネットとかナポレオンとかフランス革命前後あたりのゴタゴタが扱われることが多い中、「19世紀の印象派への憧れから生まれた漫画」とあって、落ち着いた温度でしずかに読み続けられるような世界観でした。モネの絵を見ているときのような。
といっても絵柄は可愛い系(主人公セリーヌは見ていて飽きない、ずっと見ていたくなる)で、各話で日常ドラマもありますが、それ以上の雰囲気が印象的という感じ。そして俗世がわかって知的におもしろい。
匿名
雑誌で見たのより良い。
長くなかったのはモエだのなろう冒険だのばかりの掲載誌が合わなかったのかなーと
ふわふわした夢想エンタメしかも短期集中ばかりの中からいきなり地に足の付いた19世紀大衆のパリ物語なのですもの
でもそういうぶつ切り連載の中では頑張った連載で掲載の間は紙媒体で読んでたから当時も異色と思いつつ楽しみにしてたかも。
でまとまって読むと詩的なテーマが川の水底のように流れていてかなり良いです。
連載時はただのパリの「キリトリ」の派遣女子物語としか思わなかったけど孤独で不安なセリーヌの心の動きの変わって行き様がコミックだとしっかり見えてくる。
主人公の心の機微を何度も読み返したくなるので
気になっていた人は是非本になったこちらを買うべき。
Posted by ブクログ
え、最終巻? 打ち切りってやつ?
なかなかいいマンガで、この先が楽しみだと思っていたのに、よくみたら、終幕って… まあ、確かに高い人気が出る感じはあまりなかったかも知れないけど、味のあるいいマンガだと思うけどなー。もう2〜3巻続けて欲しかった。惜しい。