浅見昇吾のレビュー一覧

  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    頭のいい人達だから、私には想像もできないような素晴らしい解決策が提示されてたら素敵だなぁと思って読んだけど、ますます考えさせられる、悩まされる?感慨深く興味深い内容だった。これが第二次世界大戦前のもの、というのがまた…ね。
    解説も本編並みのボリューム(笑)
    私とは考えが異なる内容もあって、勉強になった!
    また一つ賢くなった!(多分)

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    2025年08月31日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    1932年、国際連盟はアインシュタインに依頼した。「今の文明において最も大切と思う問いについて、誰でも好きな方を選び、公開で意見交換して下さい」彼が選んだ相手は精神分析の創始者・フロイト。「人類を戦争というくびきから解き放つことはできるのか?人間と人間の争いが最も露骨な形であらわれる国家間の戦争を避けるにはどうすればよいのかを見出すため、フロイトの最新の知見を知りたい」アインシュタインからの問いに、フロイトが答えた。人間の破壊欲動を「他者との争い」という形で表に出さないようにするには?フロイトの提案に希望が少し見える。

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    2025年04月13日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    最初に想い出したのは「ガリア戦記」というタイトルだった。大和の歴史では「壬申の乱」という史実の名が記憶にある。人間の歴史で「争い事」はその初めからあるようだ。軍事の歴史で武装集団をそれまでと違った形にした人物として織田信長があげらろよう。彼は女性につきまとってる兵を自ら処分した話が残っている。
     それにしても人々が忌み嫌っている戦争がないという時代はほとんどないのは何故だろう?
     物理のパイオニアであるアインシュタイン博士が人間を学としたフロイト博士に問題提起をし、その解決を試みたのが本書であろう。
     そして新たな創造の為に破壊が必要とは言え戦争という攻撃性はやり過ぎだとこの本から私は思う。

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    2025年01月04日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    アインシュタインは国際連盟からの「今の文明(1932年時点)でもっとも大切な問い」について、好きな相手を選び手紙を書く、という依頼に対して、ヒトはなぜ戦争をするのか。を主題にフロイトに手紙を出し、フロイトからの返事を書いた本書。

    アインシュタインは、「すべての国家が一致協力して、一つの機関をつくりあげ、この機関に解決を委ねる」そのためには「各国が主権の一部を完全に放棄し、自らの活動に一定の枠をはめる」という解決策を提案している。ほかの方法では、国際的な平和は望めないのでは?と添えて。
    そして、人を戦争に駆り立てる要因として、「人間には本能的な欲求が潜んでいる。憎悪に駆られ、相手を絶滅させよう

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    2024年09月23日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    アインシュタインとフロイトという、二人の天才の、人類は戦争をやめられるのか?に対する答えを読んでみたかった。
    結果、同意できるところが多く、読んでよかった。
    この問題は、解決が難しいが、現代の天才も参加して解決していってほしい。
    私のような一般庶民もよくよく考え、まずは自分の周りから揉め事を起こさないようにしなければならない。

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    2024年09月10日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    昔会社のお偉い方におすすめされて読んで以降、度々読み返しています。
    アインシュタインとフロイトによる手紙のやり取りが掲載されているだけなので本編は短いです。
    ですがとても考えさせられますし、人間の本能についてすごく納得できた一冊です。
    この本のおかげで私は良い意味で「人間に期待をしない」ことを学びました。
    大変おすすめです。

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    2024年03月05日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    第一次世界大戦終結後、あまりの惨事から、国際連盟が発足。

    その国際連盟が、「ひとはなぜ戦争をするのか?」、を議論して欲しいと、物理学者のアインシュタインに依頼し、アインシュタインが依頼された議論をする、その相手に選んだのが心理学者のフロイトでした。

    1932年にした2人の手紙のやり取りが、この本に収録されていて、読んでみたいと興味を持ち書籍を買ってみました。

    今や、毎日毎日、テレビやニュースでは、「現在進行形の戦争」が日常的に報道されてて、余りにも目に入るので、その常態化に、何も感じなくなって麻痺している自分がいるのも怖いですが。

    そんなマヒした自分自身に喝??を入れるべく、
    「ひとは

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    2024年03月01日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    アインシュタインとフロイト、それぞれの立場から語られた戦争をなくすための往復書簡。
    フロイトは生と死の欲動が戦争につながることを指摘。それを抑制するのは文化であるとの見解を示す。非常に面白く考えさせられる話だった。

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    2024年01月06日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    ネタバレ

    1932年、国際連盟からの依頼が物理学者であるアルバート・アインシュタインにとどく。「今の文明において最も大事だと思われる事柄を、一番意見を交換したい相手と書簡を交換して下さい」、選んだテーマは「人はなぜ戦争をするのか」、選んだ相手はジグムント・フロイトであった。アインシュタインは権力と人間の本能的な欲求提示する。フロイトは、暴力とそれを止めることのできる国際機関の設立を願う。しかし、わかっていることがある「人間から攻撃的な性質を取り除くなど、できそうにもない!」。100年近い時間が経過しても、人間は進化せず戦争を繰り返している。さらにフロイトは問いかけます。「すべての人間が平和主義者になるま

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    2023年06月11日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    ネタバレ

     アインシュタインとフロイトが戦争をテーマに議論を交わした手紙について。
     冊子の薄さと、文章の平易さから読むことを決めた。しかし、テーマと内容は決して浅くない。もちろん紙面上の限界はあるため深く掘り下げきれないところもあるが、国際機関の存在や文化による啓蒙など戦争を起こさないようにさせるための人間の試行錯誤について述べることを通して戦争論にアプローチしている。
     権利や権力(暴力)の取得とその変遷、少人数による支配と多数による支配が表裏一体であること、などの分析が興味深かった。

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    2023年01月05日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    1.著者;①アインシュタイン;理論物理学者。特殊相対性理論や一般相対性理論が有名。光量子仮説に基づく光電効果の解明で、ノーベル物理学賞受賞。②フロイト;精神科医。精神分析学の創始者。<解説者>③養老孟司;解剖学者。「バカの壁」は450万部を記録。戦後のベストセラー5位。第一位は「窓際のトットちゃん」④斉藤環;精神科医。「世界が土曜の夜の夢なら」で角川財団学芸賞受賞。他にも共著で小林秀雄賞受賞。
    2.本書;国際連盟がアインシュタインに「今の文明で最も大切と思える事柄を、好きな人を選び、書簡を交わす」事を依頼。彼は、フロイトに戦争(人間を戦争というくびきから解き放つ事は出来るのか)について、手紙を

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    2022年12月14日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    国際連盟の求めに応じてなされた有名な往復書簡。戦争について、当時の碩学は何を考えていたのか?即効薬はないが、ゆっくりと効く薬を本書簡自体が物語っている。解説については、養老先生と斎藤環先生。前者の解説は、アインシュタインから始まって、持論を展開。後者の解説は、フロイトの考えをより理解するうえで秀逸だと思いました。

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    2022年10月10日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

    購入済み

    このような書は出版すべき

    ナチズムの中で埋もれていた、アインシュタインとフロイトの対話集。再発掘してくださったことに感謝。出版してくれてありがとう。

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    2017年08月10日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    文化は、人の欲望、価値観を規定する。
    フロイトが言った文化の発展を促せば戦争の終焉へと歩み出すことができるは、まさにその通りだと思う。
    これからの人間の攻撃性は、内へ向かっていく。それは外的な戦争ではなく、バーチャルな戦争、デジタルなものへの攻撃性となっていく気がする。人口の減少も、それに拍車をかける。

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    2025年05月30日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    アインシュタインとフロイトという、海外に亡命したユダヤ人の二人がこうやって書簡をやりとりしていたことが驚き。

    1932年の出来事を調べてみる。世界恐慌の余波が残る。日本は和暦で昭和7年。五・一五事件で犬養毅が殺害される。ドイツはナチスが第一党になる。

    二人のやり取り、書いてある内容は、そこまで古さを感じさせない。

    アインシュタインからの、「人間を戦争というくびきから解き放つことはできるのか?」という問いかけから始まる。国連のような中立的な組織が介入して解決しなければならないだろうという持論とともに投げかける。国際連盟ウケを狙った感じもある。

    フロイトからの返信は、人間は歴史的に見ても利

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    2024年07月21日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    アインシュタインとフロイトによる往復書簡および解説。
    今の日本は道徳の教育が足りてないのでは、と思う。。

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    2024年01月19日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    アインシュタインが議論したいトピックを、フロイトを選んでやり取りをした手紙。この議論に関しては、今現在も状況は変わってないから、人における永遠のテーマなのだろう。

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    2023年12月30日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    文化を発展させることで、戦争をなくせる、とフロイトが言っている。
    まだまだ発展が足りないということか?と思いました。

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    2023年09月20日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    世の中の大半は本当に重要なことを何ひとつ考えることなく(日々の瑣末なことすらも感じたり悩んだりするだけで「考えている」と錯覚するだけ)死んでいくから天才2人が代わりに丁寧に丁寧に順序立てて「なんで戦争すんのか、無くすとしたらそれは何によるのか」を書いて残してくれたもの?なのかしら。
    アインシュタインのトスアップ、フロイトのアタック。考えるんだよみんな、僕たちが戦争についての考え方のひとつの形を見せるよ、正解は用意出来ないけど、てな。
    養老孟司と斎藤環の解説も楽しい。
    カミソリみたいに薄い本なので読み手と場所、気分を選ばない本。

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    2023年09月11日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    フロイトが言うには、文化が発展すると、戦争がなくなることを期待できる。知性が強まり、攻撃本能を内に向けるようになる=平和主義者が増えていくため。
    要は、文化が進むとストレートで本能的な欲動に導かれることが減ってくると。それはなんか感覚的にはわかる。
    でも、地政学的な要因とかそういう抗えない何かは残り続けるんだろうなと。ロシア見ててもそうですよね。
    アインシュタインの言うように世界政府的なデカい権力が出てこない限りは戦争をなくすことはムズいんだろうなあ。

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    2023年02月26日