羽生道英のレビュー一覧
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バランスの良い藤堂さんでした。
話の流れとか、構成が読み易いです。偏ってない。
転職キングの藤堂さんですが、徳川家についてからが一番安定してますね。
それにしても、あの臣従振りは何なんでしょうか……内府の策謀に心服してるレベルが半端ない。
長いものには巻かれるのではなく、自ら巻きに行け、いや、巻き尽くせ!!的な。自主性アグレッシブ。
そんな藤堂さんのスーパー臣従タイムが続きます。
他の人が噛ませ犬に見えるのは気の所為だと思いたい……名前小説って基本そういうノリなのか。
そういえば、タイトルに「太閤&内府が惚れ込んだ」って入ってますね。
ちょっと妙に納得する内容だった気がする。デキる人はウケ -
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Posted by ブクログ
日露戦争にて連合艦隊を率い日本海海戦に勝利した東郷平八郎を扱った小説。彼が幕末・明治維新期の薩摩で海軍を志し、やがて英国留学を経て国を守る海軍軍人として活躍していく姿を描く。
薩摩時代の優しくも厳しい母や、偉大な先達からの教えに人としての基礎を学び、英国ではネルソン提督を目標に、良き師・理解者に恵まれて国際感覚を身に着けた海の男として成長していく。そして長年の海軍勤務に捧げた労苦はバルチック艦隊への勝利として結実する。
物語は最後に、まじめで奢らない彼の姿がにじみ出た、連合艦隊解散宣言文で終わる。"・・・古人曰く、勝って兜の緒を締めよ、と"
あとがきにもあるように、現代 -
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評価の分かれている秀次について
今まで目にした説のなかでは一番説得力があった。
推理小説で意外な真犯人が浮かび上がり、その動機もあっと思わせるという醍醐味もある。歴史を愉しむ良いひとときをもらった。 -
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あらためて藤堂高虎。
武勇に強いだけでなく、築城や行政に幅広い能力を発揮し、主君の信頼に応えつづけたのに、その主君を何度も変えたためか、なぜか歴史的には評価が低い。
見方によっては、当代随一のキングメーカーだったかも知れない。
そういう生き方も有りかと。その時々の情勢や自己の有り方で、自分が前に出るよりも、下に居た方が良い事もあるだろう。
また、彼の本当の凄さは、自分の死後もお家を代々守るための布石をしっかりと打っている事ではないだろうか。恐らく、当初の価値観としてそれが一番重要であったはず。
やりようによっては天下を狙えたかも知れない、でもそうせず家や家族を守るためにキングメーカーに甘んじ -
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Posted by ブクログ
歴史小説も作家によって、違うんだなあ~と感じた。
豊臣秀次は、秀吉の影に隠れ、印象は薄く『殺生関白』の異名で悪評高いが、滋賀県近江八幡市の人々には、神様のように言われてる。
興味深く読み進めていくと、秀吉は、亡き織田信長の築いた安土の町をそっくりそのまま真似て、安土より高い八幡山から見下ろしたかった。男としての野望だったのだろう。
でも、秀次は違った。町民の繁栄を願って、楽市楽座に重きをおき商売や暮らし向きが成り立つような町にしたかったと言われてたそうだ。八幡堀は、今では観光で有名になってるが、勉強熱心で、情にも厚く、八幡商人の大恩人といっても過言ではない。
そんな、秀次が謀反の嫌疑で切腹とは -
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性格が一貫していない
婆娑羅という割には所々に婆娑羅的な振る舞いを記すのみで、基本的にはマジメな性格になっていて、性格が一貫していないように感じた。智謀の将として書かれているわりには成り行き任せな印象だった。
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Posted by ブクログ
う〜ん、ちょっと物足りなかったですなああああああ・・・
『三代記』というから、信長が戦い続けられた基盤である“資産形成”を信秀がいかになしていったかとか、信長は天下統一後を託すことになる信忠にどのような帝王学を施したか、などなど突っ込んでいるのかなあと期待していたのですが、信忠に対する信長の“ウェットな情”は出てくるのですが、あとは三代を順番に並べただけだなあ、という印象です。
・・・それに・・・
信長は途轍もない速力主義であったが、安土城には三年を要して造営した
・・・って・・・三年はかかりすぎ、ってことなんですよね、羽生さんからすると。
あれを三年で造営したのが超速力主義たる所以ではないの