原井宏明のレビュー一覧

  • 動機づけ面接を始める・続ける・広げる

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    動機づけ面接において、日本で第一人者となった人たちの、その治療への取り組みにどのようにどう気付けられていったかを個人的な事情も含めて述べられており、日本の動機づけ面接の広がりを歴史的に把握することができる書。最後に原井先生を含めた行動療法の方と斎藤環氏の対談は秀逸。

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    2025年06月19日
  • 患者の話は医師にどう聞こえるのか――診察室のすれちがいを科学する

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    ネタバレ

    あちら側の事情を読めるのはありがたい。死を見続ける人たちは本当に大変だと思う。なるべく手短にうまくやれるようメモ作っていくか。

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    2025年02月09日
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか

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    この本は2年前にある本屋さんの企画で『一万円選書』と言う、本屋さんの質問に答えて人物をわかってもらったうえで、お勧めの本を1万円分チョイスしてもらうと言うのに応募して紹介された本である。
    その時に読み始めたものの、途中までで読破しないまま本棚に置いていた。
    再度最初から読んでみようと思いたち、読み始めたものの最初は米国における今から40年前の高齢者施策がずっと並んでいて引き込まれることもなかった。やはり自分の読みたい本ではなかったのかなと思いつつ中盤にさしかかるとグングンと迫ってくるモノを感じ、涙しながら読む頁も増えて、一気に読み終えてしまった。
    本の中にあった主治医が患者に言った「私は心配し

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    2024年04月16日
  • 強迫症/強迫性障害(OCD) 考え・行動のくり返しから抜け出す

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    強迫症に関して全く知見がない(病名も最近まで聞いたことがなかった)段階から、病気そのものに関する理解を得たくて購入。比較的短時間で、これに関する概要を自分の中で体系化することができ、入門書として最適だったと思う。

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    2024年04月07日
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか

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    これはぜひ超高齢化社会を生きる日本人全員に読んでほしい。
    終末期医療にかかわる筆者が、自らみとった患者の例を共有しながら理想のターミナルケアとは何かを論じる。
    例えばがんを宣告されたとしよう。しばらく闘病したのち、打てる手はすべて打って、予後が不良で余命間もないとしよう。主治医が「最後の手段はこちらの新薬です、もしかしたら効くかもしれない(効かないかもしれない)」と提案して来たとして、どこまで戦うべきなのだろうか。それは自分の年齢にもよるかもしれない。若ければ若いほど、治る可能性にかけてしまうかも。でもそれは最善の選択なのだろうか。きかなかった場合は?病院のベットで独り弱りながら最後には口もき

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    2024年01月18日
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか

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    終末期を迎える人達に対して、医療が出来ることは延命。それを否定するかのような内容がこの死すべき定めには書かれていて誰しもが必ず訪れる死をどのように受け入れ過ごすべきかのヒントを教えてくれる。

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    2023年06月09日
  • 【読む常備薬】図解いちばんわかりやすい強迫性障害 強すぎる「不安」と「無意味な行動」の断ち切り方

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    わかりやすい!
    一般向けなので非常にわかりやすい。そして隅々までよく書かれていると思う。
    図解された部分を読むだけでもだいたいわかるので、活字が苦手な人にもおすすめ。
    さらっと読めるので、とりあえず強迫症とは…と知りたい学生にもおすすめ。もしかしたら強迫症かも…という人にもおすすめ!

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    2023年03月14日
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか

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    人生の老年期・終末期をどう生きるか、何が自分の幸せなのか、何を犠牲にできるかの指針となる本。

    高齢者介護の現場において、生きる目的、生きがいは重要だが、測定しにくい。どうしても生存率や服薬の量など、測定しやすい指標で評価され、しばしば本当に重要なことが蔑ろにされる。
    →施設に入っている祖母を見て感じる実態と合致する。


    以下本書の印象的な文
    人の能力が衰えていくにつれて、〈中略〉その人の生活をより良くしていくためには、純粋な医学的ルールを抑制する必要がある

    通常医療のゴールは延命である。そのために今現在の生活の質を犠牲にする

    命のために闘うことから、他のことのために闘うことへの転換

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    2022年12月29日
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか

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    人は誰しも死を逃れることができない。年老いて、だんだんと体の自由が効かなくなったり、病を得て病院や療養施設のベッドで日々を過ごすことになったりしながら、人は最後の時を迎える。
    だが、自らの最期をどう迎えるのかということについて、明確な意志を持っている人は、いったいどのくらいいるのだろう。「病院ではなく、自宅で最後の時を迎えたい」と思っている人も多いと思うが、はたしてそんな希望を関係機関と相談しつつどう実現させていけばいいのだろう?
    この本は、人が最後の時を迎えるに際して、医療や介護、そして本人や家族が何をどう考えるべきかについての大切な示唆を与えてくれる。全人口の3割近くを高齢者が占めるわが国

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    2022年05月13日
  • 人体の冒険者たち――解剖図に描ききれないからだの話

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    医療エッセイとのことだが、非常に文学的な本だと思った。同時に本格的でもある。挿絵も著者のこだわりが感じられ、芸術的。本文にもあるように人体をある種の芸術作品と受け取る方なのだろう。人体に敬意を持って接していて、素晴らしいなと思った。

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    2022年05月07日
  • 患者の話は医師にどう聞こえるのか――診察室のすれちがいを科学する

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    医師患者間のコミュニケーションの持つ力を痛感させられる。それは時に治療を凌駕することがエビデンスをもって示される。

    このことは心不全診療でも実感することで、自分の気持ちの襟を正してくれるような本だった

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    2022年02月06日
  • 【読む常備薬】図解いちばんわかりやすい強迫性障害 強すぎる「不安」と「無意味な行動」の断ち切り方

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    読みやすくわかりやすい、それでいて適切な内容がぎゅっと詰まっている良書。
    不安をゼロにするところが目標ではない、を
    受け入れられるまでが大きな壁だと思う。

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    2021年10月15日
  • 患者の話は医師にどう聞こえるのか――診察室のすれちがいを科学する

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    本書の訳者は知っている人は知っている行動療法の専門家で動機づけ面接でも知らない人はいないくらいの人である。一方、訳者は精神・心理関係以外の翻訳書(医師が描いたノンフィクション)もみすず書房から数点出しているが、どの本も秀逸である。また訳もこなれて読みやすい。本書はまさに医師と患者のコミュニケーションに関する本で、いかにそれがお互いにずれやすいかを著者の経験を踏まえて書かれ、それには科学的根拠もあることを示された本である。訳者はあとがきで、動機づけ面接をされている方にこそ読んでほしいということであったが、まさに日々の臨床の悩みに応えてくれる内容が詰まっている。訳者がその理由として挙げた個所とは違

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    2021年09月09日
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか

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    産まれた時から病院がある世代の医学を妄信している自分が目を覚ます本です。世界でもっとも影響力のある100人に選ばれたインド人の先生であり、日本の医師会の息がかかり当たり障りない本より素晴らしい。正直、最初からショックを受ける内容で医学を抉り医師として人間として生死を真正面から書いている本です。

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    2021年08月12日
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか

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    かけがえのない出会いだった。

    自らの最期の瞬間を思い浮かべて欲しい。
    病魔に侵され、悶え苦しみ、一体どこが最期の時なのか全く分からないまま、終わりゆくことを。

    多くの人が死に臨んで思うことは、自分自身のやり方で自分のストーリーの終わりを飾りたい、という願いだという。

    我々はどうしたら、死を自らの手中に収めることが出来るのだろう。

    この本には、そのヒントが書いてある。

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    2021年05月02日
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか

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    誰かを看取ることになった人は読むと良い本。
    私は、友だちの癌宣告の時に読んで、父の癌宣告のときに読み返した。
    母の余命宣告のときは、心の準備ができず向き合えなかったから。後悔を残さないためにも、死にゆく人と接する近しい人としての心構えの一助になります。
    人により異なる精神世界や宗教の話ではないのも良い。

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    2020年12月27日
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか

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    医師は最善を尽くしているか、を読んでもう4-5年は経っただろうか?臨床の縁に立つようになってまだ数年だが、「死すべき定め」に向かう人々と関わる機会は何度かあり、そしてこれからもある。小さなことかもしれないが臨床での向き合い方に変化が出た。もう一度よく読み直したい本である(紙で買えばよかった)

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    2020年08月08日
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか

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    死ぬということは暗いイメージしかなかった。でも、死ぬことをしっかりと考えておかないと、死ぬ間際になって後悔するんだろうなと思った。
    自分が後悔するだけであればまだいいものの、周囲の人を後悔させることにも繋がることがわかった。

    機械につながれて生きるのは、本当に生きてるとはいえない。そんな最後は嫌だと思った。

    医学の進歩で、生きながらえさせることは可能だが、豊かに生きることができる人って、少ないと思う。それに、豊かという価値観も人それぞれであるため、豊かに生きる形も人それぞれだと思う。

    最後の最後に、悔いを残さないために、今を精一杯生きていくことが大切だと感じた。時間には限りがある。今しか

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    2020年07月31日
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか

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    厳しい会話をすることがその後を変える。では、誰がその役割を担うのか。
    介護者も被介護者もお互いに覚悟が必要。ACPを簡単に考えすぎていた自分に反省。

    まだまだ親は元気だけれど、まずはこの本を兄妹で共有からかな。

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    2020年07月11日
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか

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    眠るように安らかに死にたい、と、誰もが一度は思ったことでしょう。

    しかし、医療の発達した現代では、死は急転直下の如く、突然やってくるものではなく、じわじわとにじり寄るようになってきています。

    この本では、そんな「死にゆく人」、余命わずかな人に医学は何ができるのか、私たちがしていることは果たして正しいのか、という点に重きを置いている本です。

    日に日に弱っていく父母を見て、少しでも長生きして欲しいと思うことは当然のこと。しかし、いざ自分が死に近づいているとき、同じ感情になるのでしょうか。

    チューブだらけで薬の副作用に苦しめられながら死んでいくよりも、少しでも元の生活を取り戻したい、長生きし

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    2020年03月23日