作品一覧

  • 医療エラーはなぜ起きるのか――複雑なシステムが患者を傷つける
    -
    1巻3,740円 (税込)
    2016年、由緒ある医学誌『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル』は、衝撃的な論文を掲載した。米国では、医療エラーが死因の第3位を占めているというのだ。本当に? 医療エラーは本当に、乳がん、脳卒中、アルツハイマー病、事故、糖尿病、肺炎を抜いたのか? 現役内科医にして優れたライターでもある著者が、医療エラーは「どんなときに」「どうやって」「なぜ」起きるのかを徹底分析。ときに自身のエラーの経験も示しながら、あらゆる角度から医療エラーの実態に迫る。電子カルテの意地悪な仕組み、細分化される現場の責任、医療者の過酷な勤務形態や階層構造――医療エラーは、引き起こした者だけの問題ではないのだ。医療者はいかにエラーを減らせばよいのか、そして、患者はどう医療エラーを避ければよいのか。ドラマティックな症例を交えて描かれる、解決志向のノンフィクション。
  • 患者の話は医師にどう聞こえるのか――診察室のすれちがいを科学する
    4.3
    1巻3,520円 (税込)
    現代医学はMRI、PETスキャンなどのハイテク機器に夢中だが、最大にして最良の診断ツールは医師と患者の会話だ。有史以来、会話がもっとも病気を発見してきたのだ。だが、患者が「しゃべった」ことと医師が「聞いた」ことは、どんなときも、いともたやすく別のストーリーになる可能性を秘めている。症状を伝えたい一心の患者は、一刻も早く医師に言い分を主張したい。一方、つねに数多くのタスクを抱えながら、効率を上げろという圧力にさらされている医師は、一刻も早く診察を結論に導こうとする。さらには医師と患者双方の固定観念や無意識の偏見、共有していない問題なども加わり、コミュニケーションのミスはすぐに医療ミスへとつながっていくこともありうるのだ。患者は、きちんと自分の症状を伝える努力をしているだろうか? 医師は、患者がほんとうに伝えたいことを受けとる努力をしているだろうか? アメリカの内科医が心を揺さぶるヒューマンストーリーを通して、避けては通れぬ医師と患者のコミュニケーションの問題を徹底分析する。

ユーザーレビュー

  • 患者の話は医師にどう聞こえるのか――診察室のすれちがいを科学する

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あちら側の事情を読めるのはありがたい。死を見続ける人たちは本当に大変だと思う。なるべく手短にうまくやれるようメモ作っていくか。

    0
    2025年02月09日
  • 患者の話は医師にどう聞こえるのか――診察室のすれちがいを科学する

    Posted by ブクログ

    医師患者間のコミュニケーションの持つ力を痛感させられる。それは時に治療を凌駕することがエビデンスをもって示される。

    このことは心不全診療でも実感することで、自分の気持ちの襟を正してくれるような本だった

    0
    2022年02月06日
  • 患者の話は医師にどう聞こえるのか――診察室のすれちがいを科学する

    Posted by ブクログ

    本書の訳者は知っている人は知っている行動療法の専門家で動機づけ面接でも知らない人はいないくらいの人である。一方、訳者は精神・心理関係以外の翻訳書(医師が描いたノンフィクション)もみすず書房から数点出しているが、どの本も秀逸である。また訳もこなれて読みやすい。本書はまさに医師と患者のコミュニケーションに関する本で、いかにそれがお互いにずれやすいかを著者の経験を踏まえて書かれ、それには科学的根拠もあることを示された本である。訳者はあとがきで、動機づけ面接をされている方にこそ読んでほしいということであったが、まさに日々の臨床の悩みに応えてくれる内容が詰まっている。訳者がその理由として挙げた個所とは違

    0
    2021年09月09日
  • 患者の話は医師にどう聞こえるのか――診察室のすれちがいを科学する

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ツイッターで面白いとのつぶやきを見、「自分の伝え方は医師に正しく伝わっているのか?と思って」と夫にいうと、「あら偉いね。多分医師はちゃんと患者の話を聞きましょう、という本だと思うよ」との回答。もちろん後者の話だったけれど、この先も患者でしかない自分にとって、率直に「3つ以上のことをとりあげてほしいと求めたら、広く浅くなるよ」と教えてくれたのはありがたかった。とりあえず、持病と今飲んでいる薬はメモして財布に入れておこうと思う。少しでも話を聞こうとしてくれるお医者さんに出会えたらいいなぁ。

    0
    2025年02月08日
  • 患者の話は医師にどう聞こえるのか――診察室のすれちがいを科学する

    Posted by ブクログ

    いちばん大きな学びになったのは、
    「共同の語り手としての聞き手」の部分

    実験の中で、聞き手が話を聞いているふうなのに、頭の中で別の課題をしているので話に対する反応がちぐはぐになり、それを見ている話し手はオチの部分で言いよどんでしまうという、なんとも不思議な結果でした。

    話を聞いていますよ、という聞き手の態度を含めて、会話が成立するということかな。
    「会話はキャッチボール」とよく言われるけど、言葉だけでなく、態度も投げ返しているのですね。

    たしかに、自分が話しかけている相手が、「聞いていますよ」という姿勢を見せてくれたら嬉しいし、話していてノってくるかんじがする。
    たとえば大勢に向かって話

    0
    2025年02月06日

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