蒼魚真青のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白い。そして上手い。
内容的に盛り上がりが欠けるとか、展開がまだるっこしいとか感じられる人もいるかもしれない。
けど、この構造、凄いとしか言いようがない。単純明快そうに見えてしっかりとした構成イメージが無いと描けないと思う。時間関連のSFをこれだけ違和感なくストンと落としてくるストーリーは中々無い。
そりゃ、細かい事を言いだせばいくらでも突っ込みどころはあるのかもしれないが――時間軸に閉じ込められたナイフなど――小説内で謎は謎として上手く処理されている。
そもそも、三日前の自分と三日後の自分が現在軸で出逢うという発想だけで打ちのめされている。
ラスト、工場にナイフを持っていく必要は -
Posted by ブクログ
ネタバレ学校を出よう!シリーズ最高傑作、だと思う。
SF作品を嗜んでこなかったので、本作品で強烈なインパクトを受けた。
浜松駅ビルの書店で購入して電車に乗っている時に読み始め、電車を降りてから帰るまで待てなくて、座って最後まで読みきった。多分、もう2度とこんな経験はしないだろう。
内容はタイムパラドクス系。1巻とはまた別の人物が主役を張るという、作者が超頑張った作品。キャラ作るの大変だろうに。
ホシナサナエというキーパーソン登場回でもある。
正直再登場なんてないと思ってたけど、後にちょこちょこ出てくれるので嬉しかったな。
主人公視点で見るとホシナさんが良い子なので、主人公の世界から足を引く場面は切 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ個人的な意見だが、ハルヒより学校を出よう!シリーズのほうが個人的には好きだ。ちょっとまだるっこしい比喩とかぐるぐるした言い回しとかあるものの、哲学的なスパイスが効いていて愉しく読むことができる。
ドッペルゲンガー的なあれが思念によって沢山現れてしまう世界。それは、人間とほとんどそっくり、というより見分けのつかない存在であるけれども、願望のままに生み出された思念体として特徴を有している。その中で、ねぇ、理想の人間とリアルの人間が存在していたら、どちらを友人や恋人して選ぶ?と問いかけてきているかのようだ。
つまり、自己のアイデンティティーならぬ、他者のアイデンティティーに対する自己の社会への適応性 -