松村一男のレビュー一覧
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ネタバレ要約
・神話とは(とりあえずの定義)
①物語である
②特定の集団や社会にとって価値あるもの、つまり真実を語っているとされる(神聖視)
③作者は重要ではない
④成立年代は不明ーその結果できるだけ太古にできたとされる
・19世紀の神話学
歴史観、進化論の影響大
神話は過去のもの、古い人間である未開人は未だに歴史を信じる、彼らを通して古代の人間精神を分析
・マックス・ミュラー
神話を比較して、最古の神話を探求(比較言語学の印欧語探求の影響)
神話の起原は、人の天上の自然現象に対する驚き
業績:ゼウス、ユピテル、ディヤウス、チュールは共通して「天空」を意味する。神話の起原は天体活動
神話 -
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松村一男『神話学入門』。講談社学術文庫から出てるほう。19世紀以降の6人の神話学者に注目して、19世紀神話学、20世紀神話学がどういうものであるかというものを述べた学説史。それぞれの学者の原著をを読む前に背景の把握のために読んでおくとよいとすごく思う。まさに神話の学についての入門書だった。
ちなみに対象とされているのは、19世紀神話学の中からはマックス・ミュラーとフレイザー、そしてその中間のディメジル、最後に20世紀神話学からレヴィ=ストロースとミルチャ・エリアーデとジョーゼフ・キャンベル。それぞれに時代背景や個人の背景・興味があって研究がなされていることがよくわかる。
衝撃だったのは歴史 -
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神々の足跡
ほぼ古今東西の神話を網羅していますが、教養の一つとして学んでおくといい
特に創世神話は人間の考える普遍さを感じさせる。嗜みの一環として読んでみるのをおススメです -
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個人的に、神話類型と言うテーマが好きなので、楽しめるところが多かった。異なる文化の人類が何故共通の神話モチーフを持ち得るのか、と言う観点では自然現象を擬人化する事が、一つの原因で有ることも確かに多かろうと思われる。金枝篇にもある死と再生の物語を自然現象に当てはめるのは、どんな人間でも共通に持ちうる素朴な心理かも知れない。万物の黎明を読んだ後では、人間は昔から単純でも未開でもなく、豊かな想像力を持ち物語を紡ぐ存在なのだと言う思いを強くする記述もあった。
一方で、解説にある通り、言語的な類似を強調し過ぎているきらいもあり、また専門家でない人には単語の細かい比較が理解し辛く、全面的に納得出来るとは言 -
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