柳瀬みちるのレビュー一覧
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「ソウセキ(夏目漱石)」、「文豪」という言葉に惹かれて購入。
「文豪」、「古書」、「謎解き」が【カレー】という一見結ばれなさそうな縁で結ばれている印象。1話完結のお話かと思いきやそれぞれの要素が絡み合って、1つのお話になっている構成。
時折、文豪に関する知識も挟まれているため文豪とカレーの関係性も物語の良いアクセントに。
カレーはもちろんのこと情景描写がかなり細かく書かれている印象。主人公の作中で感じた疑問の全てに綺麗に答えか出ていないことに少々モヤモヤしたけど、続刊ありの布石…??
カレーの描写がかなり緻密に描かれていておすすめ。
空腹時の読書には注意しながらも読みたい1冊。
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Posted by ブクログ
久しぶりの柳瀬みちるさんの作品。
誰にでも思い出の味、料理がある。
美味しかった料理、美味しい時間の思い出は永遠だ。
思い出の味を再現してくれるという料理教室。
訪れる人たちの願いはただ1つ。
「もう1度、あの味に出会いたい」
大切な人が用意してくれた大切な味。
もう2度とその人には会えないけど、せめてあの味に出会えたら。
そんな思いを胸にこの教室を訪れる人たちの物語はとても悲しい。
その味の思い出が語られれば語られるほど
胸が苦しくなる。
その味を探すお手伝いをする料理教室を営む津田山さんにも、そこに、勤める主人公の野川くんにも悲しい思い出と美味しい思い出がある。
「料理は愛だ」 この言葉を軸に進む物語は本当に愛にあふれていた。
そして出てくるお料理が魅力的だった。
柳瀬みちるさんの作品はとてもお腹を空かせることも思い出した作品だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【結論】未読の作者は読んでから
1話目★
アンソロジーに載せる話がシリーズ物のメインキャラだと未読の身としては内容についていけない。この人なに?ってなった。
しかも謎解きはしたけどその動機を教えてくれないの何故?
2話目★★★
好みの話。胸糞の悪いヤツがアクセントでいくつかの謎解きが進んで、最後まで読んでみればベースにあるのは愛弟子の事を思う師匠の優しさ。出来れば助かってもらっていつか弟子が受賞する姿を見て欲しい。読後の余韻が良い。
3話目★★★★
好みの話。管理人夫妻の赤いジャージの謎と住人の殺人事件の謎を運動嫌いなピザ配達員が解決する。
未読の著者だけど読みやすかった。
4話目★
初めから終わりまで嫌ぁな感じ。
嫌がらせを受ける理由もはっきり書かれず、最後もまた始まる嫌がらせ電話?で終わる嫌ぁな終わり方。
5話目★★★★
諸所の謎を解いてくれるスープ屋さん?の話。
文ちゃんのお祖母様が格好いい。
これはスープ屋さんの本編を読みたくなった! -
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このアンソロジーはあれなんですね。すでにあるシリーズ物からの抜粋なんですね。
ちゃんとコンセプトを把握してなかったわ。
どのシリーズも読んだ事無い私でも読めるものの、登場人物たちの関係がすでに出来上がってるせいでなんかちょっと蚊帳の外感はあった……。
短編だからしょうがないけどミステリー的にはあっさりしてたかな。
食べ物の描写はガッツリから物語のフレーバー程度までと様々。
個人的にはスープ屋の話が美味しそうで良かったです!話はあんまり好みじゃなかったけども……。
他の作品もそうなのかなあ……でも、スープが本当に美味しそうだったから読んでみるかも。 -
Posted by ブクログ
神保町のビルで喫茶店「喫茶ソウセキ」をオープンした緒川千晴。ビルのオーナーは作家の葉山先生。
喫茶店の店長と書けなくなった作家先生の物語は
「喫茶ソウセキの漱石カレー」に作家先生が
「これの、どこがどう漱石だ?」から始まる。
短編を重ねながら、2人の関係は歩み寄られ
関係と美味しいカレーが作られていく。
夏目漱石や林芙美子の名作文学の概要と並行して
織り成される2人が乗り越える謎や悲しみには
人の想いが乗っていてついつい頁をめくり続けてしまった。
カレーの描写も丁寧でつやつやで堪らない。
続編から読んでしまって気になっていた1冊を
やっと読むことが出来た。
神保町、古書店、カレーと、読書好きには堪らないこのシリーズがこれからも楽しみになる1冊。
もちろん、明日の献立はカレーライス。 -
Posted by ブクログ
「カレーは別腹だ、カレーのおかずがカレーでもいいぐらいだ」こんな迷言を繰り出すのは作家の葉山トモキ先生。
葉山トモキ先生がオーナーを務める神保町のビルで
カレー店と間違われる喫茶店「喫茶ソウセキ」を営む緒川千晴。
ある時から、喫茶ソウセキは嫌がらせを受ける。
どうやら、今大人気のVTuber、大辛シムロの熱狂的ファンたちの仕業らしい。
千晴は、嫌がらせを受ける理由を知るため
葉山先生は千晴の作るカレーをこれからも食べるため大辛シムロに繋がる糸を手繰り、謎に挑んでいく…
というお話から始まり、神保町の古書店店主との
物語に繋がっていき、なかなか面白く読んだ。
文豪の話や、「言葉の時代性」「放射性炭素年代測定」など、興味をそそる単語もたくさん溢れていた。
そして、お話ごとに千晴が文豪の名前を冠にしたカレーや思い出のカレーを作るのも魅力的。
神保町、古書店、カレーと、読書好きには堪らない並びで手に取ってみたけど、これ続編でした。
途中で気付きました。
おそらく前作を読めば、先生との物語や、カレーを作る理由なども分かるのかと…
また本屋さんに行く理由が出来てしまい、にんまりしながら読み終えた1冊でした。