あらすじ
長原あざみは樫乃木美術大学の1年生。立体造形科に所属の「ぼっち」だ。ある日、同級生の作品を変型させたと疑いをかけられたあざみは、不思議な雰囲気を持つ青年・梶谷七唯に救われるが……。
※本書は第1回角川文庫キャラクター小説大賞《大賞》を受賞した作品を、改稿の上、改題し、文庫化したものが底本です。
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Posted by ブクログ
キャラクター小説大賞受賞作だけあって、キャラが良い。美大での日常の謎解きだけど、美術というよりは変わったキャラが揃う意味での美大の設定か。面白かった。
Posted by ブクログ
学園青春の日常の謎のミステリーですね。
内気な主人公が先輩と友達に助けられながら謎解きする物語。成長物語でもある。
最近、身辺が忙しくなりました。
しばらく、読書は出来そうもありません。
落ち着いたら、また、読書を楽しみたいと思います。
しばらくお休みします。
Posted by ブクログ
美大が舞台だけあって、美大ならではの事件が起こり、主人公はそれらに巻き込まれる形で推理や解決に繋がっていく。全五話の短編で構成されているけれど、完全な一話完結型ではない。最終話ではきっちりそれまでの伏線が回収されているし、主人公の明確な成長も見られる。専門的ではあるけれど見事に学校の雰囲気が伝わって来るし、各々が自分の作品と真摯に向き合う姿勢も美大生の青春らしくて良い。話を追う毎に個性的な登場人物達に愛着が沸いたり、自分も樫乃木美大の一員のような気持ちで読み進められた。