あらすじ
太宰治、林芙美子、坂口安吾、コナン・ドイル。
文豪作品を読みながらカレーを作り、謎を解く!
「漱石カレー」をはじめ、文豪をモチーフにした「文豪カレー」が人気の喫茶ソウセキ。
突如、投石などの嫌がらせを受け、シェフの千晴と人気小説家の葉山は、シムロという文学系YouTuberが関係していることを突き止める。しかし、嫌がらせを止めたければ、林芙美子の原稿の真贋を見極めるよう言われる。そしてそれは、とある事件へと繋がって……。
古書をヒントに、二人は事件の真相を追う!
感情タグBEST3
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カレーが食べたくなるし、文豪の書に触れたくなる。
ライトながらもしっかりミステリーでページめくる手が止まらない。
こちらの影響で今、太宰治の『正義と微笑』読んでます!
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喫茶ソウセキのシリーズ第2弾。前半はお店への嫌がらせがあってモヤモヤしたけど、1つずつ解決しつつ、段々大きな輪郭が見えてくるのが面白い。葉山さんと千晴ちゃんの付かず離れずな関係が心地良い。続編希望。
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喫茶ソウセキシリーズ2作目
前作よりスパイスも効いて旨味、コクも増して面白かった。
タイトルにもあるようにカレー専門店ではなく喫茶店なのに周囲からはカレー屋さんと間違えられているところ笑える。
まぁ、メインのメニューが文豪カレーだからしょうがないよね。
謎解きも文豪や文豪の作品が隠し味として巧く絡み合い好奇心をかきたてられる。
特に本書で紹介される文豪の本や小ネタが面白くて私の大好物。
今回は太宰治や林芙美子、坂口安吾、コナンドイルらで、不思議なことに本書を読む前にネットで林芙美子の『放浪記』を検索していたところにちょうど『放浪記』が紹介されたのでビックリ!もうこれは林芙美子読むしかないかな。
ということで、特に良かったのが林芙美子の章
「刻んで炒めて放浪記」。原稿の真贋、言葉の時代性など興味深い内容でした。
もう一つ本書で面白いのがカレーだ。
ただのカレーではなく文豪をモチーフにしたカレーがでてくるのだからワクワクしてしまう。
今回は太宰治の『正義と微笑』をテーマにした太宰カレーかな。
リンゴをたっぷり使ったカレーポットパイ、美味しそう。
カレーの描写もリアルで臭いまでしてくる。と思ったら娘が後ろでカレーを食べてた。(笑)
太宰治の『正義と微笑』、林芙美子の『放浪記』が読みたくなった。
また積ん読が増えてしまう。
とりあえず今日の夕飯はカレーにしよう。
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友だちにカウントされてなくてショック受ける葉山さんウケる笑
文学に全然詳しくない千晴にハラハラしたけど、どんどん柔軟に吸収していくところに感心する。カレー食べたい。
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面白かったです。一章ずつ、と思ったんですが、三章、四章、、読んでしまいました。愉しい時間が終わってしまいました。(´・_・`)
前作も好みでしたが、より面白く感じられました。
文豪にちなんだカレーはどれも美味しそうですね〜。古書の絡む謎解きミステリ、丁度良いスパイス加減の愉しい読書時間でした。
謎は徐々に解けていきますので、ネタバレしないように汗、少しだけご紹介しますね。
古書の街神保町にある喫茶ソウセキ。カレー店ではないんですが、看板メニューの漱石カレーが人気でカレー店と思われているところがあります。(店の開業からメニュー考案に至る経緯は一作目『文豪カレーの謎解きレシピ』で。)
喫茶ソウセキの店主緒川千晴と、店舗ビルのオーナーで店の常連「イケメン小説家」?の葉山さん。
今回は葉山さんが雑誌の企画で、「私の行きつけ」として喫茶ソウセキを紹介した流れがあり、店への嫌がらせが増え続ける事態が発生、犯人探しへと展開して行きます。ネットでの煽り、誹謗中傷や店舗への嫌がらせなど、被害を受けているお店のことを思うと胃が痛くなってしまいますね、、。
犯人が特定され、落ち着くかに思われた後も、店舗への嫌がらせの電話は続きます。(途中、心労で千晴がお店で倒れてしまうところもー。( ; ; ))そして、事態は別の事件(謎)へと展開していきます。そこにはより根深い問題が絡んでいて、ある人物の過去の想い出にも繋がっていきますー。
今作も太宰治、林芙美子「放浪記」、坂口安吾、コナン・ドイル「シャーロック・ホームズ」の文豪ネタも盛り沢山で、カレー創作のヒントや謎解きのヒントになっていて楽しめます。
次作では、白浜イズミさんが登場するようですね〜
楽しみに待ちたいと思います。(*´︶`*)
(ひだまりトマトさん、面白かったです♪)
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『神保町・喫茶ソウセキ』の二冊目ですね。
日常の謎の古書と「文豪カレー」の謎解きです。
前作を読んで、三年立って、やっと続卷がでました。
連作短編の四話とエピローグです。
目次
第一話 正義と微笑にスパイスを一匙
第二話 刻んで炒めて放浪記
第三話 桜の森の満開の下で煮込んだら
第四話 白銀号と、黒いカレーで祝宴を
エピローグ
第一話は、太宰治をもじった「大辛シムロ」がYouTubeで「喫茶ソウセキ」と作家の葉山を中傷し、『天罰を与えよ!』との声に呼応して、嫌がらせが始まる。シェフの千晴と葉山は、事の真相を調べる事に……? 太宰治の本に纏わる謎も……?
太宰治カレーも登場します!
第二話は、「大辛シムロ」が持っている「林芙美子の放浪記」の直筆原稿の真贋の謎を、解明することに
。嫌がらせを終わらせる為に、ちびまる子ちゃんと葉山は「古書亡羊」の谷崎に協力を求めるが……?
林芙美子の本の謎解きも……?
林芙美子カレーも作れます!
第三話は、シムロの嫌がらせは、終わりを告げたと思ったら、漱石カレーの転売事件が勃発。転売阻止のために奔走する、千晴と葉山。どうやら、事の真相は、「古書亡羊」の谷崎が関わっているらしい?
坂口安吾の本の謎解きも……?
坂口安吾カレーが登場します!
第四話は、「古書亡羊」の谷崎が、どうやら文豪の直筆原稿を偽造している疑惑が浮上する。谷崎は、否定するが、千晴と葉山は真相を調べる事に……?
シャーロック・ホームズの本の謎解きも…?
黒カレーの謎解きも…?
面白かった。文豪の謎解きもさることながら、次々と「喫茶ソウセキ」をめぐる事件で、人間模様が交錯し、ユーモアと人情盛り沢山で、興味は尽きない。
次回作は、何時になるかわかりませんが、待ち遠しいですね。
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1つ1つは小さな、それでいてダメージの大きい悪意に主人公たちが晒される話が多いので、割と読んでいてイラっとする。特にVtuberのムシロは解決後しれっと主人公の店に出入りしてますが、普通なら入店拒否だと思う。
そういったあたりも含めて、ややモヤモヤする巻になってます。あと、揉め事はなんでもカレーで解決的な、やや力業感も感じてきました。
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「カレーは別腹だ、カレーのおかずがカレーでもいいぐらいだ」こんな迷言を繰り出すのは作家の葉山トモキ先生。
葉山トモキ先生がオーナーを務める神保町のビルで
カレー店と間違われる喫茶店「喫茶ソウセキ」を営む緒川千晴。
ある時から、喫茶ソウセキは嫌がらせを受ける。
どうやら、今大人気のVTuber、大辛シムロの熱狂的ファンたちの仕業らしい。
千晴は、嫌がらせを受ける理由を知るため
葉山先生は千晴の作るカレーをこれからも食べるため大辛シムロに繋がる糸を手繰り、謎に挑んでいく…
というお話から始まり、神保町の古書店店主との
物語に繋がっていき、なかなか面白く読んだ。
文豪の話や、「言葉の時代性」「放射性炭素年代測定」など、興味をそそる単語もたくさん溢れていた。
そして、お話ごとに千晴が文豪の名前を冠にしたカレーや思い出のカレーを作るのも魅力的。
神保町、古書店、カレーと、読書好きには堪らない並びで手に取ってみたけど、これ続編でした。
途中で気付きました。
おそらく前作を読めば、先生との物語や、カレーを作る理由なども分かるのかと…
また本屋さんに行く理由が出来てしまい、にんまりしながら読み終えた1冊でした。