犬塚壮志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
まず気になったのはタイトル。理系とついているがあくまで理系出身である著者が行っている「理系的な」読み方と言うことであり、文系理系問わず実践できる読み方が書かれています。その辺はご安心して購入してもらって大丈夫だと思います。
この本はいわゆる「速読術」のような本を読む技術が書かれているものではありませんので注意。
本を読むときに、全てを読む必要は無いと著者は主張しています。
では、「どこ」を読めばいいのか。それを見つけるためにどのような準備をすれば良いのか、また読んだ効果を最大限に発揮するには、読んだ後にどうすれば良いのか、行動した後にその結果をどう評価すれば良いのか、そしてその結果を次の読 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本書で紹介されている読書の方法は、今までの自分の読書とは根本から違う読書のやり方だった。理系読書というタイトルの通り、読書の方法は、学校の理科の実験と同じ手順だった。まず、その本を読む目的を定め、自分の知りたい情報とそれについての仮説を決める。そして、目次から本の構成を把握し、自分の知りたい情報に辿り着く。さらに、その情報の質を見極めたうえで、実行にうつす。実行は、実験のように変える条件を一つにしぼり、結果からその効果を考察できるようにする。本書にはそれが筆者の経験から具体的に書かれている。
筆者が特に強調していたのが、問題意識をもつこと、実行することだ。私は読書をするとき、自分の知りたい分野 -
Posted by ブクログ
説明は興味を持たせ、目的と全体像を伝え、相手の持っている知識をつなげ具体例で納得してもらう
①分かるとは既に持っている知識と新しい知識がつながること。
・相手の知っているものに例えたり、比較をしたりして、新しい知識と相手の持っている知識に架け橋を作る。
・そのために相手がどうだったら受け取れるかから、説明の仕方を考える。
②目的が分からなかったり、全体像や着地点が見えなかったりすると人は情報を拾うことに苦痛を感じる。
・全体の中での進捗度があれば相手の理解も深まる。
・着地点、相手になってもらいたい状態から逆算して、説明の設計図を作って相手と話す。
・伝えたいことの周辺知識を盛り込むことで -
Posted by ブクログ
予備校教師が試行錯誤してたどり着いた「わかりやすい」説明方法について記載されている。
具体例も多く載せられているが、受験生が点をとれるようになるための説明なので、それを自分の仕事に落としこもうとすると、ひと工夫必要になると感じた。
IKPOLET法。
興味をひく(Interest)
聴き手のもっている知識や認識にアクセスする(Knowledge)
目的を示す(Purpose)
大枠を見せる(Outline)
つなげる(Link)
具体化、事例、証拠を示す(Embodiment, Example, Evidence)
転移(Transfer)
今まで持っていなかった考え方⤵︎ -
Posted by ブクログ
自分の中に価値ある知識やスキルが存在する。それをどう伝えるか、書き残すか・・・
自分の経験が、いくつかのドメインをまたがる場合に、そのドメイン知識の融合の中に、ヒトと違う視点が生まれ、独自の意見や、独自の視点での価値ある知識となりえる。
そんな知識も、相手に伝わるように伝えないと、「ない」と同じ。より、説明する(話す、書く)ことが重要になる。
本書籍は、「学習科学」の知見も含め、著者の予備校講師の経験により、説明方法を論じたもの。
「学習科学」=相手にしっかりわかってもらうために、日々の繰り返しのなかで効果のあったものを特定して活用するという学習・指導に対する経験科学
教える、説