吉行理恵のレビュー一覧

  • 小さな貴婦人

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    芥川賞受賞作品。
    当時読んだと思いますが再読。

    愛猫の雲を見送ってから、似た感じのぬいぐるみに出会った作者。
    趣味的にやっていた店のオーナーが留守の時に、手に入れる。
    実は飾り物の非売品だったとわかるが、非売品というのは店主の父が母に送った思いである品ということで、これも縁と心地良く認めて貰える。
    ところが、このぬいぐるみを「小さな貴婦人」と名付けて店に通っては眺めていた人がいた。
    それも旧知の女性詩人で、ユニークな人だから、言うことがまた面白い。
    間の悪い思いをする著者だが、店の人には黙って持っていてと言われる。

    猫エッセイ風とも思える内容ですが、溺愛ぶりは前面には出てきません。
    日常を

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    2012年05月17日
  • 猫は神さまの贈り物〈小説編〉

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    ネタバレ

     「猫は神さまの贈りもの」、全くそうだと思います(^-^)9人の作家の猫短編小説・詩アンソロジーです。次の4作品を楽しみました。①吉行理恵(1939~2006)「雲とトンガ」②室生犀星(1889~1962)「猫のうた」「愛猫」③佐藤春夫(1892~1964)「猫と婆さん」④宮沢賢治(1896~1933)「どんぐりと山猫」

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    2023年03月09日
  • 猫は神さまの贈り物〈小説編〉

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    古今の文学者もやっぱり猫が好き、という作品集。
    という感じかな。
    猫は出てくるものの、けっこうお文学な感じが予想外。
    猫猫らぶりぃ、なお話を期待しちゃってたわw
    星新一が、猫のでてくるショートショートを書いてたのがなんだかフフフで嬉しい。「エス氏」登場のおなじみの作風の中に猫なんだもの。
    宮沢賢治はちょっと童話っぽい雰囲気が「らしくて」いい。

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    2020年10月23日
  • 小さな貴婦人

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    猫にまつわる少し不思議な小説。

    一見ほのぼのした物語に見えるが、主人公たちの周りにいる人間は明らかに性格が悪く、主人公たち。苦しめる。小説家の主人公が書いている小説は嫌な人間ばかり登場する物語らしいが、主人公が書いてる小説こそ、この小説なんじゃないか?って思う。

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    2013年04月16日