【感想・ネタバレ】小さな貴婦人のレビュー

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Posted by ブクログ 2012年05月17日

芥川賞受賞作品。
当時読んだと思いますが再読。

愛猫の雲を見送ってから、似た感じのぬいぐるみに出会った作者。
趣味的にやっていた店のオーナーが留守の時に、手に入れる。
実は飾り物の非売品だったとわかるが、非売品というのは店主の父が母に送った思いである品ということで、これも縁と心地良く認めて貰える。...続きを読む
ところが、このぬいぐるみを「小さな貴婦人」と名付けて店に通っては眺めていた人がいた。
それも旧知の女性詩人で、ユニークな人だから、言うことがまた面白い。
間の悪い思いをする著者だが、店の人には黙って持っていてと言われる。

猫エッセイ風とも思える内容ですが、溺愛ぶりは前面には出てきません。
日常を細やかに描き、関わる人間の不思議なムードとひそやかなユーモアで読ませます。

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Posted by ブクログ 2013年04月16日

猫にまつわる少し不思議な小説。

一見ほのぼのした物語に見えるが、主人公たちの周りにいる人間は明らかに性格が悪く、主人公たち。苦しめる。小説家の主人公が書いている小説は嫌な人間ばかり登場する物語らしいが、主人公が書いてる小説こそ、この小説なんじゃないか?って思う。

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