喜瀬雅則のレビュー一覧
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ネタバレ四国アイランドリーグ。野球好きなら、ご存知な方も多いであろう、独立リーグ球団。
そこの選手はプロ扱いだが、低給でNPB(日本のプロ野球)やメジャーを目指す、球団である。
“四国”であるから、当然4県愛媛、香川、徳島、高知に球団がある。それぞれ愛称があり、高知の場合は高知ファイティングドッグズだ。
Jリーグなどで概要に詳しい方もおられると思うが、地方の球団はその地方の企業や個人から寄付を受けて、試合を行い、地域貢献などをして、球団を運営している。Jリーグと違う点は、四国アイランドリーグは、NPBとは別個・無関係の球団だ。
当然、NPBからヘッドハンティングされることもある。今年のパシフィッ -
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「勝てないのになぜ人気なのか」それは名古屋という土地の雰囲気が結構関係していて、ある意味閉鎖的な地域性だがその分内に対してはものすごく優しいのが本書を読んで伝わってきた。たしかに地元出身者とか、チーム一筋の選手にはやっぱり甘くなっちゃうよな。
あと落合と星野の比べ野球以外でのファンサービスをしっかりやることで星野がここまで神格化されているんだなと。落合の野球は好きだし勝つこともとても大事だけど興行の一環としての活動もしっかりやる必要があるんだな。あとドラフト戦略の話も興味深い。落合政権は黄金期迎えたが彼の手腕もだがその前の星野のドラフトのおかげも多分に有り素材型か即戦力型かでチームの形が大きく -
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中日ドラゴンズを通して、名古屋の風土を論じた一冊。
立浪監督になり、球団初の2年連続最下位、それでも観客動員数が伸びるという不思議、星野、高木、落合という監督を比較しながら、その違いを検証したり、スタッフや元選手など、多くの証言やインタビューから読み解ける、ドラゴンズと名古屋、ファンの特徴などは、面白い視点で述べられています。ファンとしては勝ってもらいたいのですが、それでも名古屋の文化として残り続けるこの風土はある意味独特かもしれません。中日だけでなく、その地域に長く存在するチームは、その文化や風土を色濃く映すものだと思います。野球ファンだけでなく、地域の文化という面でも興味深い内容でした。
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サンケイスポーツ記者によるプロ野球のチーム「阪神タイガース」をドラ1元選手、マスコミなど、阪神タイガースを取り巻く「熱烈な」関係者に取材をし、阪神タイガースとは何かを浮き彫りにした著書。
優勝争いをこれまで何十年にもわたって行い、1985年の日本一、2005年のセリーグ制覇以来優勝から遠ざかっている阪神タイガースがどうして優勝できないか、読んで感じたことは、阪神タイガースというコンテンツがマスコミを通して発信され、多くの関西人に愛されていることに尽きると感じた。阪神がここまで注目されることになったのは、阪神タイガースの盛者必衰感が人生にも置き換えやすいうえ、感情移入しやすいことにあるように感じ -
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タイトルの通り、阪神はなんで優勝でけへんのか、について、元新聞記者の著者が、さまざまなテーマ、視点から分析してまとめられていました
同じテーマで他にもたくさん本は出てますが、ここまで合点がいく内容は正直ありませんでした
最も印象に残った内容は、タイガースが万年最下位に低迷していた、いわゆる「暗黒時代」に起こった、監督人事問題のときに、トラ番記者として経験したスポーツ各紙に蔓延る派閥の話
この頃、既に私もなぜかクソ弱いのにタイガースファンだったので克明に覚えてますが、まさか裏であんなことが巻き起こっていたとは…
他にも、高卒若手が育たない理由や、ドラ1のプレッシャー、繰り返されるトレード -
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マスコミがあることないこと書きまくり、ファンがぎゃ〜ぎゃ〜騒ぎ、タニマチは夜の街に選手を連れ回し、OBは現場に口を出し、スカウトは有望株の選手獲得に手をこまねき、ファームは一軍で通用する選手を中々育てられず、監督招聘時は長期政権を約束しながら、芳しくないと見るや監督ひとりにその責任を押し付ける…。
阪神のスカタンぶりは、ファンになった小4の1973年当時から既に語られていた記憶があるから、その年季の入り方は只者じゃない。
例えば、〈阪神社会党説〉〈阪神相撲部屋〉〈優勝したら銭かかるから2位が一番〉〈たけし軍団より弱い阪神〉〈阪神は大阪の恥や〉等、すらすらと出てくる。極め付きはオリックスに入