【感想・ネタバレ】中日ドラゴンズが優勝できなくても愛される理由のレビュー

あらすじ

2年連続の最下位、不可解に見える采配やトレード、「令和の米騒動」――にもかかわらず、視聴率と観客動員は好調。ドラゴンズは優勝できなくても愛されるのか? ドラゴンズが一向に浮上できない問題点はどこにあるのか? 立浪監督をはじめ、多くのOBや関係者、著名人ファンへの取材をもとに、その謎を解き明かす。

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Posted by ブクログ

名古屋の地域性から中日ドラゴンズを考察する。星野、高木、落合監督それぞれの特長。立浪監督の改革など。
オリックスに阪神と取材したチームが優勝するジンクスは残念ながらかなわず。
二つの新聞社が合併した経緯からの親会社の派閥争いから、東京、大阪とまた異なる文化の名古屋、愛三岐の独自色まで含めた部分は他の野球本とは一線を画した慧眼。

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2024年10月08日

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ネタバレ

ライオンズファンの私であるが、星野ドラゴンズも落合ドラゴンズも好きだったのでとても興味深く読めた。そして星野監督と落合監督の違いもよくわかった。中日ドラゴンズに限った話ではないが、地元出身の選手だから生え抜きで選手生命が長いとは限らない。他球団でも同じようことが言えるのではないだろうか?名古屋の独特の文化があるからこそのドラゴンズであると再認識した。チーム編成の考え方、監督との意思疎通が図られていなければ強いチームにはならない。

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2024年09月19日

Posted by ブクログ

この休みに一気読みしました!非常に面白くて読み進むのが楽しかったです。サカナクションの山口一郎さんの話をはじめに持ってきてたのも非常に嬉しかったのと、星野さん、落合さん、高木さんのそれぞれの特徴が非常にわかりやすく、あと名古屋の風土を適切に捉えられていると勉強になりました。1番は金山千吉さんの星野さんとの話が1番興味深かったですね。それこそ田尾さんの話は嘘がつけない私とし非常にかぶる部分が多く、星野さんから学び直さないとなと思った部分が多くありました。
今年の補強の意味、そして米騒動の真実と立浪監督への期待が最後には良く伝わる内容でした。立浪好きだった当時を思い出しました。
ちなみにそんな私は阪神ファンです

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

「勝てないのになぜ人気なのか」それは名古屋という土地の雰囲気が結構関係していて、ある意味閉鎖的な地域性だがその分内に対してはものすごく優しいのが本書を読んで伝わってきた。たしかに地元出身者とか、チーム一筋の選手にはやっぱり甘くなっちゃうよな。
あと落合と星野の比べ野球以外でのファンサービスをしっかりやることで星野がここまで神格化されているんだなと。落合の野球は好きだし勝つこともとても大事だけど興行の一環としての活動もしっかりやる必要があるんだな。あとドラフト戦略の話も興味深い。落合政権は黄金期迎えたが彼の手腕もだがその前の星野のドラフトのおかげも多分に有り素材型か即戦力型かでチームの形が大きく変わるんだな。落合が、獲得した選手はことごとく大成しなかったがその時々で結果を出す必要があるプロ野球の性質から即戦力をとりたい気持ちもわかる。
作者がフォーカスしたチームは優勝すると断言していたが残念ながらまだしばらくは出来なさそう。

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2025年09月08日

Posted by ブクログ

にわか中日ファンのわたしにはものすごく興味深く、おもしろかった!!星野ドラゴンズ、高木ドラゴンズ、落合ドラゴンズ時代も、内情はそうやったのかーと、色々思い出したり。地域性から見るというのも、おもしろく、読み応えがあった。
立浪さん、やっぱもうちょいやってほしかったなー。終章はちょっと切なくなったな。

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2024年12月11日

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名古屋の市民性、CBCや東海テレビなどの地元企業との関係性から展開される育成問題や球団が抱える闇について切り込んでいて、読み応えのある一冊だった。

特に好きな章は落合中日の動員が少なかった原因、星野中日が愛された理由、高木中日の特色など、過去の監督について記載された章。これらはネット記事やテレビニュースなどでしか目にすることがなかったため、半信半疑で受け流していたが、この本ではキーマンへのインタビューを交えながら展開されていくので、信憑性を感じたし、出てくるエピソードは総じて生々しく面白いものだった。


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2024年09月11日

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中日ドラゴンズは星野、高木、落合と選手として一流だった人達が監督を務めていた。監督が変わる事により方針が変わる事はどこの球団でも同じだと思うが、名古屋という場所柄との兼ね合いや地元放送局、新聞社などとのある意味しがらみがインタビューによって次第にわかってくる。立浪監督のインタビューで終わっているがそれが今につながっていて面白かった。

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2024年09月08日

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中日ドラゴンズにはそれほど興味がありませんでしたが、喜瀬さんの著書ということで読んでみました。

名古屋だけで地域として完結している特殊性、外から来ても名古屋に染まった人は受け入れられる地域性、その球団であるドラゴンズ、という特色。

星野、高木守道、落合の歴代監督の比較が面白かったです。私が応援するヤクルトと、本書で取り上げられた中日が上位浮上すればセリーグはもっと面白くなるので頑張ってほしいですね。

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2024年07月28日

Posted by ブクログ

中日ドラゴンズを通して、名古屋の風土を論じた一冊。
立浪監督になり、球団初の2年連続最下位、それでも観客動員数が伸びるという不思議、星野、高木、落合という監督を比較しながら、その違いを検証したり、スタッフや元選手など、多くの証言やインタビューから読み解ける、ドラゴンズと名古屋、ファンの特徴などは、面白い視点で述べられています。ファンとしては勝ってもらいたいのですが、それでも名古屋の文化として残り続けるこの風土はある意味独特かもしれません。中日だけでなく、その地域に長く存在するチームは、その文化や風土を色濃く映すものだと思います。野球ファンだけでなく、地域の文化という面でも興味深い内容でした。

▼産業も盛んで豊か。スポンサー獲得にも困らない。だから、営業が育たない
▼名古屋にいればすべて事足りる。そこに新たなチャレンジ精神というものは、なかなか生まれないというわけだ。
▼取り組む、成功する。そして他に先んじる。するとブレーキがかかって、後退する。いつの間にか他が追随してきて、横並びになる。
▼直言こそが本音だと受け取って、むしろ喜ぶのが、関西の気質かもしれない。ところが、内輪の意識が強い、悪い言い方をすれば「排他的」といわれる名古屋では、こうした直言だと、やたらとあちらこちらで、角が立ってしまいやすいのだろう。
▼名古屋という”内向きの風土”では、その良し悪しは別問題として、星野のようにその機微を掴み、組織内に自らの確固たる立ち位置を見出だすことが、組織人として必要な立ち回り方なのかもしれない。
▼名古屋の中で完結できるシステムや工夫を施し、それを長く守り続けてきたという歴史ゆえに、新たなチャレンジになかなか踏み出せない。そうしたコミュニティー内でのやり取りでも、いつの間にか齟齬ができ、それが積み重なっていく。その許容範囲は、恐らく、地域ごとで違いがあるのだろう。


<目次>
序章 地産地消のコンテンツ
第1章 支え合う構図
第2章 半歩だけ前へ
第3章 星野王国
第4章 名古屋の流儀
第5章 フランチャイズ・プレーヤー
第6章 連覇でも退任した理由
第7章 「5年先」か「今」か
終章 立浪和義、不退転の決意

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2024年06月16日

Posted by ブクログ

喜瀬さんの取材力が、またもや発揮された一冊。 東海・名古屋の風土、中日新聞と球団の体質が実に良く分かる一冊。東海・名古屋のビジネスに関わる企業の人にもオススメ

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2024年05月19日

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