富永浩史のレビュー一覧

  • 不沈の艦隊 太平洋魔城の帰還 3

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    ネタバレ

     最後ぐらいは普通の戦艦が相手かと思いきやV1ミサイル、V2ミサイル、グランド・スラムが降り注ぎ、ジェット戦闘機が飛び交い、グスタフとラッテ徹甲弾を打ち出すという徹底ぶりだった。最後はやはり「蓬莱」の存在自体が「問題」となることは大体予想がついていて、やはりそういう終わり方になるのか……と思いつつ読み進めて行ったらもう一つとてつもないどんでん返しがあった。このどんでん返しは荒唐無稽でありつつもこれまでの「蓬莱」の活躍からすればありえる展開で笑うしかなかった。
     このシリーズは民間の核実験施設が移転するというというかなり無茶な始まりであったが、超兵器、奇想兵器が登場することも相まって楽しく読めた

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    2012年05月09日
  • 不沈の艦隊 死闘の北太平洋海戦

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    ネタバレ

     度重なる空襲にさすがの蓬莱も無傷とはいかず中枢部に大ダメージを負ってしまう。戦艦を真っ二つに切り裂いた「未来科学の超電磁砲」も氷山空母ハボクックには決定打とならない。そしてついに敵空母への突入。息をつかせぬ展開の連続で面白かった。

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    2012年01月14日
  • 鋼鉄の犬

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    17:ハンドラーのお仕事、わんこもふもふ、ミリタリ、テクノロジー、わんこもふもふ、という感じでテンポが良く、内紛ものでこの言い方はどうかと思うけど楽しかった。作者さんの好きが伝わるぶん饒舌ところもあったけど、クライマックスへ向けて丁寧に紡がれてゆくのが良かった〜!
    ロボット犬Buddyは有名な某ロボットがモデルとのこと、有機的では全然ないのだけど、ロボットの心の実存云々はともかく、そこに心を見るのは、見る人に心があるからではと思うなあ……。少なくともそれを「心」と呼んでるんじゃないかと。心そのものより、他に対してどう振る舞うかを見る、みたいな。

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    2019年04月03日
  • 討伐艦隊 略奪艦隊事件

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    Q「もしも海賊対処部隊相手に積極的に戦闘を挑んでくる武装集団が現れたら?」
    A「『海賊』相手に公海上であれば警察比例の原則はあるものの武力を行使できます」
    とはいえ、最初に通信系が破壊されるってのがミソだよな(^^;続刊雅でないと海賊の頭目の本当の目的とか正体とかが(ヒントが豊富なので想像はつくけど)匂わされただけで終わっちゃうから続刊出て欲しい(スポンサーもいるはずだし)正直最近の大石英司よりもよほど制限の掛け方が上手かった。

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    2018年10月14日
  • 不沈の艦隊 死闘の北太平洋海戦

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    ネタバレ

    大和,武蔵,翔鶴など帝国海軍の主要装備のほとんどをゴテゴテと取り付けた洋上マイクロブラックホール発電施設「蓬莱」。
    開戦初頭に米太平洋艦隊を撃滅しハワイを占領したものの、今度の敵はイギリスの氷山空母ハボクック。
    対する日本帝国は信濃や一式戦の予算資材を潰して作り上げたレールガンを搭載してガチバトル。

    面白いのはいいんだが、今後の展開はどうなるんだろうか?

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    2012年01月13日
  • 不沈の艦隊 オアフ島完全占領

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     洋上核融合実験施設が実験中の暴走により1938年の日本にタイムスリップしてしまうというタイムスリップ物。しかも当初発電施設として運用されていた実験施設がモジュールの組み換えで戦艦にも空母にもなる洋上要塞となったり、怪力光線が実用化されたり(開発はもちろん登戸研究所)となかなか面白いことになっていた。とはいってもただ超兵器を登場させるのではなく、そこに至るプロセスがしっかりしていたので説得力があり、軍人と研究者、あるいは1938年と20XX年の考え方の違いがうまく表現されていてリアリティもあってよかった。特に、”実験の続きができれば今が何年でも構わない”という研究者の考えは妙に納得がいった。

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    2011年12月18日
  • ゴースト・ギャロップ ‐蒼空の幽霊機‐

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    初のミリタリ小説
    初のライトノベル系作品

    ご縁があって気になったので手に取らせていただきました。
    主人公<ヴェロス>の豪快さといい、空を掛ける飛行機たちの清々しさといい、読んでいて気持ちのよくなる一冊だったように思います。
    既に絶版しちゃっているとのことらしいですけど、今後新たに読まれる方のために軽い感想を書いておきます。もしよければ、ご参考までに。

    【本作の魅力】
    ・主人公が豪快で、性格がわかりやすい。真っ直ぐで無鉄砲なところが魅力的である
    ・ミリタリ系の専門用語がキツすぎなくて、知識のない人でも割と読みやすい。
    ・感情のぶつかり合いを軸に据えた台詞が多く、10代の方とかでも楽しめるのか

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    2024年04月01日
  • 誘導弾戦艦・大和

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     なんとなく中途半端な印象でスッキリしない。どちらかと言うと人間ドラマよりの作品であったが、そうだとすると少し説明が足りない感じで、なぜ番場たちが戦艦をこれほどまでに憎むのかがいまいち伝わってこない。この辺りがもう少し明らかになれば番馬が時折見せた苦悩のようなものの印象も変わってきたに違いない。誘導弾を搭載し、発射するまでに相当かかったが、これはしかたがないだろう。何しろ一方的に相手を屠ることが出来るだけに、発射してしまえばそれで戦いが終わってしまう。欲を言えばもう少し景気よく撃ちこんでもよかったような気もする。

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    2013年09月15日
  • 高速航空艦隊 太平洋の悪夢

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     せっかくの三段甲板空母4隻を生かせてないように感じた。物語の始まりの状況が状況だけにこの展開は仕方がないのだが、もう少し空母に活躍の場があっても良かったと思う。それでは空戦はといえばこちらも中途半端。空母の運用、空戦いずれも設定された状況から導き出される展開であってリアリティはあるのだが、そのリアリティが足を引っ張ってしまっている様に感じた。

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    2012年10月15日