あらすじ
それは、男と犬が命を懸ける瞬間――。
人と犬、そしてロボット犬との奇妙な絆をリアルタッチで綴る異色の軍用犬ストーリー!
仕掛け爆弾による負傷で軍を辞めた犬の調教師(ハンドラー)・アルと軍用犬・ルークは、世話になった獣医師の勧めで民間軍事会社へ再就職する。そこで待ち受けていたのは試作型ロボット犬・BDY-9。アルとルークは内戦状態の砂漠の国へ派遣され、BDY-9を戦場で使えるよう“調教”することになるが、できたのは「お手」や「お座り」ばかり。
仲間とともに任務に参加する中、ロボットの独特な行動様式に戸惑いながらも「犬」としての愛着を感じ始めていたアルとルークは、そこで出会った村の少女パリールの依頼に応じ、彼女の村を訪れる。だが、そこは武装勢力の有能な狙撃手と猟犬が待ち受ける危険地帯だった。
孤立無援のアルたちは、絶体絶命の状況を打破するため、BDY-9にある命令を下す――。
内戦下の砂漠の国で巻き起こる、犬からはじまる魂の物語!
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Posted by ブクログ
17:ハンドラーのお仕事、わんこもふもふ、ミリタリ、テクノロジー、わんこもふもふ、という感じでテンポが良く、内紛ものでこの言い方はどうかと思うけど楽しかった。作者さんの好きが伝わるぶん饒舌ところもあったけど、クライマックスへ向けて丁寧に紡がれてゆくのが良かった〜!
ロボット犬Buddyは有名な某ロボットがモデルとのこと、有機的では全然ないのだけど、ロボットの心の実存云々はともかく、そこに心を見るのは、見る人に心があるからではと思うなあ……。少なくともそれを「心」と呼んでるんじゃないかと。心そのものより、他に対してどう振る舞うかを見る、みたいな。