七草のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「この物語には、二十六人の高校生の男女が登場する。
当然のようにこの物語は、二十六人の死と青春を描くものになる。
そしてこの物語は、必ずハッピーエンドを迎える。
なぜなら、この物語は始まりの時点が最も悲惨で、最も間違った状況だからだ。
彼らのうち二十四人は、物語の始まりと同時に死亡している。」
のっけからググッと引き込まれる文章に期待感は増し増し☆ インターネット上でこの冒頭が紹介をされていて、速攻で購入をしたわけですよ。結局、とおして読んでみると単なる王道な「泣ける話」という感じだけれど、決して悪いものではないよ!
簡単に説明すると、主人公である女子高校生が死んでしまったクラスメートたちに協力し、体を貸して「やり残したこと」をしてあげる、というもの。こう書くと、なんだか退屈そうに感じるかもしれないけど、本書のキモは家族や親友を失った人たちの悲しみの描写にある。死んだ人に対しどう向き合わなければいけないか、生きていく者として「どうする」べきか。そんなことの描き方がなかなかに小憎たらしい(笑)。
例えば『天国の本屋』や『ささらさや』などの死んでしまった人が頑張る系の感動ストーリーが好きな人にはきっとたまらない! 実写映画化したら、ありきたりと言われながらも出演者次第では大ヒットしそうなお話でした。
【目次】
テルミー きみがやろうとしている事は
プロローグ
第一章 『きみがやろうとしている事は』
第二章 『ソナトレク』
第三章 『Tell me why』
エピローグ
あとがき
(イラスト 七草)