與謝野晶子のレビュー一覧

  • 全訳 源氏物語 四 新装版
    光源氏が死んでストーリーはつまらなくなるかと思いきや、宇治の姉妹をめぐる薫と匂宮の恋模様、実に面白かった。第五巻の展開が楽しみ!
  • 全訳 源氏物語 四 新装版
    與謝野晶子の訳は彼女独特の潔癖なデリカシーを感じて好きです。決して読みやすくはないでしょうが。光源氏は二部のおっさんになってからがシズル感があって好きです。柏木イビるところとか最高です。匂宮三帖も好きです。特に「紅梅」がいいです。竹河はほかの訳者よりいちばん解りやすかったかも。夕霧のマヌケな恋心が炸...続きを読む
  • 全訳 源氏物語 三 新装版
    くっきりはっきり立体的な與謝野源氏。谷崎源氏が春の木漏れ日のようにおだやかで繊細な綾があるとしたら、與謝野源氏は夏の晴れた日のようでカラリとしていていい意味で影がない。まるで明治の小説を読んでいるかのようです。「これから何かが始まる」というワクワク感があります。その明け透けさに「王朝の雰囲気がない」...続きを読む
  • 全訳 源氏物語 二 新装版
    須磨から胡蝶まで。おもしろかったです。与謝野さんは「ずんずん」って表現よく使いますね。あと「ぎょうさんな」とか。笑ったのが「胡蝶」で玉鬘に迫る源氏に「変態的な理屈である」と書いてあったところです(笑)アッコさん正直すぎ!谷崎源氏では「まことにおせっかいな親心もあったものです」となっておりました。この...続きを読む
  • 全訳 源氏物語 一 新装版
    いつかは読みたいと思っていた與謝野晶子版が、新装販売となった。
    歌人としても定評のある人の文章なので、楽しみ方はひとそれぞれ。
    古典なので、好きな人は数種類を読み比べてみるのがよいと思われる。
  • 全訳 源氏物語 一 新装版
    與謝野晶子の格調高く優しい筆致で現在によみがえりました。

    54帖全訳の世界最古の長編小説の決定版です。

    第一巻には「桐壷」から「花散里」までを収録しています。

    帝の寵愛を一身に集めた桐壷の更衣が産んだ美しい皇子「光源氏」と、

    彼にかかわる人々の姿を情感豊かに写し取った晶子流「源氏物語」です。...続きを読む
  • 全訳 源氏物語 一 新装版
    一巻には桐壺から花散里まで収録。谷崎源氏を読み終えたあとに読み始めたのですが、文章の武骨さというか男前な感じにビックリしました。主語も明確で解りやすいです。谷崎源氏とはまた違って趣があるな〜と思います。ほかの訳と比べると惟光が何だか印象的。与謝野晶子は惟光好きだったんでしょうか。和歌の訳はありません...続きを読む
  • 全訳 源氏物語 五 新装版
    壮大な物語だった。解説によると初期の華やかな部分だけが本当の紫式部が書いた部分で、残りは没落や苦悩といったもので継ぎ足した感があり別の人物ではないかとのこと。
    どちらにしろこれが1000年以上も前に書かれていたことが驚きと誇りを与える。
  • 全訳 源氏物語 四 新装版
    非常にページ数が多い巻だった。
    印象的だったのは「雲隠れ」。
    光源氏が亡くなったことを、題名だけで表現というのは目から鱗だった。
    いよいよ次は最終巻。
  • 全訳 源氏物語 三 新装版
    ・要点
     ・源氏の君はついに院になった。
     ・「若紫上」「若紫下」とあるが大きな出来事が起こる。
     ・紫夫人(正室)はもののけに冒され衰退していく
     ・衛門督が恋煩いからの暴走で紫夫人を妊娠させた。
     ・昔源氏も帝に対してしてしまったことを自分がされてしまった

    次の巻からどうなることやら。。
  • 全訳 源氏物語 一 新装版
    原作にほぼ近い訳です。
    とっつきにくい感はあるので、はじめて<源氏物語>を読む方には注意が必要かと思います。
  • 全訳 源氏物語 二 新装版
    まずは、メモ。
    ・明石の住吉神社。
    ・日本最初の小説である竹取の翁と空穂の俊蔭の巻、と表記
    ・玉鬘への告白に対して変態的な理屈、と説明

    まぁ、恋多き人である。
    しかも見た目、身分等を関係なくというところがなんとも(汗)
    解説が結構わかりやすくてよかった。
  • 全訳 源氏物語 一 新装版
    与謝野晶子訳
    なかなか読みづらいが世界最古の長編となると仕方が無いか。
    でも、ここから全てが始まっていると思うとすごさを感じる。
    それにしても光源氏の奔放ぶりはなかなかである。
    しかし本当に昔の人はいちいち歌にしてから行動を行っていたのかと思うといちいち平和だったのかと思ってしまう。
    今後どうなって...続きを読む
  • 全訳 源氏物語 一 新装版
    i文庫HDの電子書籍版で15年ぶりぐらいで読んで見ました。なんとなくですが、文庫版よりも読みやすく感じられてスイスイ読めるのが不思議な感じでした。電子書籍のインターフェースが物珍しいだけなのかもしれませんが。いずれにしても与謝野晶子源氏の魅力を再発見できてよかったと思っています。
  • 全訳 源氏物語 一 新装版
    源氏の節操の無さに思わず苦笑。
    無理に押し入っておきながら「がっかりした」ってオイ。
    みんな源氏を甘やかしすぎ。
    でも全然古さを感じない話だった。
    和歌がもう少し分かればなぁ・・・。
  • 全訳 源氏物語 一 新装版
    装丁が素敵すぎて、ジャケ買いならぬジャケ借り。
    でも、中身もかなりよかった。
    読んでそのままスッと入ってくる文章なので、読んでいて苦にならず、物語として楽しめた。続きも読みたいと思う。