肋兵器のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2巻から続いたゲームも3巻で終結しました。
読んでいる感じ、1巻と同じようなルートでゲームから抗うことになりました。
そして、今回のゲームでこのルートはもう行きつくところまで行ってしまった感じがありますね。
もう行き止まりですし、四巻は大きく物語が変わりそうな雰囲気です。
しかし、どうして今回は行きつくところまで行けたのか。
一巻と比較するとしたら、異なる点は「①世界が学校に来た。②おチヨが頑張った。」の二点だと思います。
おチヨが全力を出すとこうなるのですね。
こういった物語の定番としては登場人物の全員が全力で頑張らないと不条理を乗り越えられないもので、ユウキとおチヨが全力を出すだけでなく、セカイも自分で考え行動しなければいかんともしがたいように感じました。そしてこの三人だけでなく、クルミやハルコの協力もあって初めて希望が見えてきて、さらにまだ登場していない一人が不確定要素として機能すれば、晴れてこの物語は喜劇となるのではないのでしょうか。
ざっと先を予想するとこんな感じでしょうか。
そういう意味では、今回の巻はおチヨの独壇場でしたのでゲームクリアはないだろうなと思い、おだやかな気持ちでラストを迎えました。
正直なところ、この予想とは違うゲームクリアを見せてくれたほうが驚きがあり楽しいので、作者には期待したいと思います。
残念ながら、クルミは二巻で予想した通りでしたが、物語もまだ序盤ですしこれからどんどん複雑になるんだろうな。
鈴木さんにはそんな力があると思いますので、勝手に期待させていただきます!
それにしても裁定者とはどんな存在なんでしょう。
一巻のラストでのおチヨを見たときは、ユウキとは違い、記憶を引き継いでおり、そのためゲームにも干渉できないように思っていました。
普段の達観した眼差しや超人的な振る舞いからそんな印象を受けてしまいました。
しかし、3巻を見る限りでは記憶は引き継いでないみたいですし、ゲームにも干渉できる。
そうなると裁定者もユウキやセカイの立ち位置とそんな違いがないように思います。
この理不尽なゲームの管理者的な立ち位置というよりプレイヤーの一人のなのかもしれません。 -
Posted by ブクログ
俺「あの、『ご愁傷さま二ノ宮くん』と『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ』の作者である鈴木大輔さんが文句のつけようがないラブコメを書いたって」
友「そうなんだ、どんなタイトル」
俺「文句のつけようがないラブコメ」
友「えっ」
俺「えっ」
下手な寸劇はおいといて、『文句のつけようがないラブコ メ』、略して『もんラブ』を読み終わりました。
一言で言えば、いい作品だった。
有名作品の作者ってだけで気になるのに、そんな人が最高のラブコメを書くっていうだけで、読んでみたくなる。
そもそも、『ご愁傷さま二ノ宮くん』も『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ』もある意味最高のラブコメと評してもおかしくない出来だから、もんラブではどんなものが出来上がるのかとても楽しみ!
しかも、この一巻の内容だよ。
一巻はプロローグ。
この世界の真実、物語の裏話をバーンと一巻で提示していました。
そして、これから物語が動いていく予感を漂わせつつ 、次巻へ続く。
名前がカタカナで表示されているのは、もしかしたら、人を特定しないでこれまでの彼らの物語はこんな感じだと表しているのではないかと。
そして、名前が漢字で書かれ、実際に彼らの物語が紡がれていく。
そんなイメージを受けました。
確かに読んでる間、登場人物が実際の人間っぽくないなと感じていました。
そもそも、一巻は裏話であり、この類いの裏話は最終巻に向けて徐々に明らかにしていくのがよくある型のような気がします。
それを最初に提示するとは。
そして、本の中では愛の喜劇が始まるとありますが、一巻の内容は表面だけ見れば愛の悲劇に違いない。
この物語の行く末は悲劇であると提示しながら、この物語はラブコメと銘を打つ。
しかも、文句のつけようがないと。
さあ、二巻、三巻と話がどう動くのか楽しみだ! -
Posted by ブクログ
いや、マジか。
この終わり方はきついわ。
自らを犠牲にし世界を守っている神様少女と、彼女に捧げられ結婚した少年の話。
出逢いのプロポーズから、次第に心通わせていく様は定番のラブコメ。
少年が少女を救い出す展開は、まさしく王道。
……なのだけど、その後が違った。
確かにこれはある意味、愛の喜劇(ラブコメ)だろう。
でも、文句はたくさんあるなあ。
一体どうすればこのゲームはクリアになるんだ?
そもそもクリア条件はなんだ?
次巻もこれを繰り返すの?
そこに希望はあるの?
うーん、難しい。
次巻にその答えがあるのなら読んでみたいけど、
確認するのがちょっと怖い。 -
Posted by ブクログ
“「いいや」
神様が首を振る。
「問題ない。とても素晴らしいな。うん。とても素敵だ。そうか、わたしは幸せにしてもらえるのか。世界中が敵に回っても関係ないのか」
こくこく頷いている。
噛みしめるように、ワインか何かを舌の上で転がしてゆっくり味わうように。
「うん。うれしいな。とてもうれしい。ふふ、ありがとうユウキ。わたしはとてもうれしいよ。心から感謝するよ」
そうしてにこりと。
花びらが咲きこぼれるように笑うのだった。”[P.82]
地の文章は少し淡々としつつ、登場人物同士の掛け合いが楽しい。
何か隠しているなと思いつつ読み進めていたら面白い展開が待ってた。
無人島でのシーンはどうしても泣く。
二巻の展開次第な気もする。楽しみ。
“もぐもぐ。
むしゃむしゃ。
ゆっくりとシガレットチョコを味わうセカイ。その横顔からは何も読み取れない。彼女は時々こういう表情をする。仙人のような、哲人のような、世捨て人のようなーー普段の感情豊かな神鳴沢セカイとは別の何かになる。
「前から思ってたんだけどさ」
おどけた調子でユウキは言う。
「お前ってほんとーに神様なのか?」
「うむ。ほんとーだとも」
「なんか俺にはさー、普通の人間に見えるんだよなお前ってヤツが」
「それはそうだろう。もともと人間なのだから」”[P.107]