Posted by ブクログ
2016年02月12日
俺「あの、『ご愁傷さま二ノ宮くん』と『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ』の作者である鈴木大輔さんが文句のつけようがないラブコメを書いたって」
友「そうなんだ、どんなタイトル」
俺「文句のつけようがないラブコメ」
友「えっ」
俺「えっ」
下手な寸劇はおいといて、『文句のつけようがないラブコ...続きを読む メ』、略して『もんラブ』を読み終わりました。
一言で言えば、いい作品だった。
有名作品の作者ってだけで気になるのに、そんな人が最高のラブコメを書くっていうだけで、読んでみたくなる。
そもそも、『ご愁傷さま二ノ宮くん』も『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ』もある意味最高のラブコメと評してもおかしくない出来だから、もんラブではどんなものが出来上がるのかとても楽しみ!
しかも、この一巻の内容だよ。
一巻はプロローグ。
この世界の真実、物語の裏話をバーンと一巻で提示していました。
そして、これから物語が動いていく予感を漂わせつつ 、次巻へ続く。
名前がカタカナで表示されているのは、もしかしたら、人を特定しないでこれまでの彼らの物語はこんな感じだと表しているのではないかと。
そして、名前が漢字で書かれ、実際に彼らの物語が紡がれていく。
そんなイメージを受けました。
確かに読んでる間、登場人物が実際の人間っぽくないなと感じていました。
そもそも、一巻は裏話であり、この類いの裏話は最終巻に向けて徐々に明らかにしていくのがよくある型のような気がします。
それを最初に提示するとは。
そして、本の中では愛の喜劇が始まるとありますが、一巻の内容は表面だけ見れば愛の悲劇に違いない。
この物語の行く末は悲劇であると提示しながら、この物語はラブコメと銘を打つ。
しかも、文句のつけようがないと。
さあ、二巻、三巻と話がどう動くのか楽しみだ!