田部井淳子のレビュー一覧
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田部井淳子『人生、山あり〝時々〟谷あり』潮文庫。
福島県三春町出身で世界で女性初のエベレスト登頂と世界七大陸最高峰の登頂という偉業を成し遂げた登山家のエッセイ集。
吉永小百合主演映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』の原作本であるようだ。
今年の春、自分が昨年から暮らし始めた三春町にmont-bellの店舗がオープンし、店舗の2階には、田部井淳子記念館が併設された。mont-bellのオープンの際に店舗を訪れてみたが、店舗の入口に吉永小百合から贈られたピンク色の胡蝶蘭が飾られていたのは、そういうことだったのかと納得した。
驕らず、飾らず、自身のありのままをさらけ出した楽しいエッセイであ -
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厳しい環境下で身体機能が落ちてきたときは、判断力も鈍る。そのとき、集団で討議することは間違えやすい。
必ず朝は来る。辛い時、そこから抜け出せるために嘘の自白をする可能性がある。
疲労の極みでは、正しい判断ができなくなり人の意見に惑わわされやすくなる。疲労したとき、下山時のルートには神経質になる。
山に近道はない。
大判のスカーフ、ショール、マフラーがあると便利。
寝る前に、手で頭をもみほぐすとすっきりする。耳のマッサージをする。
のどが渇いたら両手をほっぺたにあてて1分間じっとしていると唾液が出てくる。
情は判断を鈍らせる。隊長ならば決断をしたらそれを曲げない。 -
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女性として世界で初めてエベレストに登頂された田部井淳子さんのNHKの番組もとに構成して単行本にしたものなので内容は端折りがち。
学生時代から山が好きで毎週登っていたとかエベレストに登ったときも半年間の遠征で、3歳の子供を姉夫婦に預けて夫もそこで同居するとか凄く協力的。
周りの協力なしには偉業はなし得ないとゆうか
兎に角山好き。70過ぎてガンになって医者からできるだけ普通の生活続けながら治療に来てくださいって言われて、田部井さんにとっては毎週山に登るのが普通の生活だから、山に登っていいんだなって思い登山続けてたそうだから筋金入りですね。
真似できませんっw -
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世界初の女性エベレスト登頂を成し遂げた登山家が綴るエッセイ。
2章に分かれていて、第1章は「山から学んだこと」として山登りのエピソードを、第2章は「それでもわたしは山に登る」としてがんに罹患され、それを克服されるまでのエピソードでした。
個人的に山登りはそこまで経験はないのですが(最高峰は燧ケ岳か。小学5年頃です)、集団で行っていようが心理的には孤独なところがあって、肉体的にもだいぶ根性が試されるモノで、これをこなす人っていうのは相当自分と向き合ってて、誇りがあって、色々話を聞いたら面白いだろうなぁ、という先入観?めいた感覚があります。
第1章はまさにそれを裏付けてくれるもので、ゾッとする話 -
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私より一回り先輩の田部井淳子さん、そのお人柄、大腿四頭筋(全身の筋肉で最も強くて大きい太ももの筋肉)、ほれぼれいたします(^-^) 私も頑張ります(^-^) 「私には山がある」、2015.6発行です。巻末に「100年後のみなさんへ」というメッセージがあります。「どんなに科学が発達して、ハイテクな時代になっても、自然は変わらないと私は信じています。特に日本の美しい自然は、残っていると信じています。自分の身体で、その自然を体感する、体験する。そのことは、とても大事なことなのです。ぜひ自分の足で山に登り、川を渡り、汗をかくということを体験していただきたいと思っています」