堀口茉純のレビュー一覧
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ネタバレ不定時法。明けと暮れを6つとして、その間を6等分する。夏と冬では時間が違う。それに対応した時計があった。
いなせ、とは、鯔背のようなちょんまげ。毛先をピンと立てて散らす不良っぽいアレンジのこと。転じて威勢がいいこと。魚河岸のお兄さん。
江戸に多いもの=伊勢屋稲荷に犬の糞。犬は共同で飼う街犬。ゴミを犬に食べて貰うことが街の清潔に繋がった。
お歯黒は既婚の印、虫歯を予防する効果があった。
店は明け6つ(夜明け)にアク。それまでに丁稚たちが開店準備をする。丁稚奉公は10歳くらいから。真面目に働けば暖簾分けもあって成功への道になった。
3代続けて江戸生まれ、は5%くらいしかいない。
浮世絵は、蔦屋重三 -
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最近「江戸」ネタにはまっている私ですが、「江戸」は確かに奇跡の都市なのだ。
きちんと学校の授業で教えればとよいと思うが、東京以外の人はあまり意識ないのか・・・(または自分がまったく授業を聞いてなかったか・・・)
「江戸時代」は、本当の意味で「江戸の時代」だったのですね。
天下泰平の世を継続させるために、人工的に意図的に戦略的に開拓された江戸という都市。
当時17世紀くらいの段階で、様々なシステム化がなされたとは、全然知らなかった。
世界史的に見ても稀有で奇跡の都市なのです。
更に特筆すべきは、それらシステムが武士や特権階級だけでなく、民間にも影響を及ぼし、独自に民衆が文化を形成していったこと。 -
Posted by ブクログ
読み始めてまず思ったのが、「これ新書でいいの??」。
新書にしては軽い。語り口が軽いのだ。おまけに著者の手書きのイラスが超マンガチック。
しかし軽い口調とは裏腹に内容は濃く図表も豊富で、これ1冊で大江戸八百八町の町人の暮らしが概観できる。学校の授業で習う江戸時代ってあまりいい印象がないけど、実は案外楽しい時代だったんじゃね?…と思わせてくれる。
一般的に新書で歴史をテーマにしたものは文体が堅苦しいものが多いので、カタカナ語を多用したこの本は、若者や歴史初心者が読むにはとっつきやすくてうってつけだと思う。
著者は30代の若い女性だが、合格率一桁台の江戸文化歴史検定1級取得者だけあり、江戸時代の