堀口茉純のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
オリジナリティ溢れる文化が発達した、江戸時代。
「日本らしさ」が生まれた当時の流行を、
版本の中から紹介し、解説する。
・はじめに
第壱 ファッション之部 第弐 飲食之部
第参 住宅・暮らし之部
箸休めコラム㊀~㊂
参考文献、江戸時代文化史ざっくり年表有り。
・おわりに
江戸時代の衣食住、暮らし、趣味などの流行の様相を、
時代の変遷などでの移り変わりに沿って分かり易く
紹介している。版本からの絵も見やすくて良い。
何といっても現代にもある流行の原型が多く見られること。
版本はファッション雑誌の如し、更にメディアの活用、
特典商法、デザイン集、グルメ本、料理番付、ブームになった
錦絵や黄表紙、旅行ブームの火付け役などの印刷物、
遊女や女形などの当時の有名人や戯作者などの文化人の
影響に、タレントショップ。
煮売り屋や寿司などのファストフードに
天ぷらなどのジャンクフード、定食屋や料理茶屋などの
新ジャンルの登場とお一人様メニューの充実。
高級料亭に成った料理茶屋では大食い大会などのイベント。
木戸番は門番&コンビニ。自身番は公民館兼交番兼消防署。
住まいと暮らしは共同とリサイクルにエコ。古着に損料屋。
銭湯では移動式や船上の湯船もあった。
釣り、園芸などのホビーは武士が牽引。ペットの飼育も登場。
芝居見物などのエンタメ系趣味と相撲などのスポーツ系観戦。
読んでいくと、現代の流行との類似点があちこちに
散りばめられていて、面白かったです。
流行の浮き沈みもしかりだけど現代の方が目まぐるしいなぁ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ紀元前5世紀の中国に生きた孔子の教えが後に日本に輸入され、律令制の成立に影響を与えたが、江戸時代になり家康の政治にも取り上げられ、以降それぞれの将軍が儒教を重要視し、江戸後期には武士のみならず庶民の教えにも取り入れられた儒教。著者の堀口茉純さんがその儒教がそれぞれの将軍にどのように影響を与え、彼らがどのように儒教を扱ったか、わかりやすく述べた一冊。
私はなんとなくしか理解していなかった儒教をある程度理解することができました。
各将軍ごとの章立てになっているが、それぞれの将軍の時代にあった教えを各章の冒頭に掲載し、分かりやすく解説しているのがユニークなポイント。
堀口先生のおすすめに従って、早速「論語」を購入しました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「徳川」という名前は家康が作ったもので、先祖や親戚は「松平郷」から出た「松平」姓であった。家康は「徳川」を名乗れるのは自分を継ぐ将軍たち、または将軍職を継承できる御三家、御三卿のみで、血族であってもそれ以外は「松平」姓しか名乗れなかった。ただ、家康をはじめ将軍たちは自分の親族となった大名たちに「松平」姓を名乗ることを許した。外様大名でさえも「松平」姓。江戸城の周りは「松平」だらけ。
その「徳川」「松平」を整理・整頓して51名以上についてまとめ上げたのがこの一冊。
今までの著作は江戸文化をあまり知らない人たちも楽しめるような本が多かったが、今回はかなり本格的な歴史書になっている。
「徳川」「松平」にまつわる逸話満載。
読み応えのある一冊です。