大村友貴美のレビュー一覧

  • 前世探偵カフェ・フロリアンの華麗な推理

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    思っていたよりよかった。
    自分の前世がわかる、ゲイバーのママが親身に相談に乗ってくれるとう話の流れが自然で、話に溶け込みやすかった!
    最後のまた会う日までを読んで、
    最近祖母に連絡をしていないことに気がついた。
    元気だろうか?

    いま、この生きている間を公開しないように、
    自分の思っていることを素直に行動に移していきたい。

    自分の前世…。
    気になるけど、簡単にわかることではないなぁ。
    いつか、突然思い出す時がくるのかな?

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    2014年06月03日
  • 霧の塔の殺人

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    「不利と思わず、弱者と思わず、ましてや虐げられていると思わず、まず今できることをやる。それしかないからね。そのうちできることも見えてくる。遠回りしてもその先に目指すものがあるって信じるのは、大切なことだと思わないか?一方井くんも、いつかどうしようもなくへこんだ時、希望は捨てるなよ。糸一本でも繋げておけ。そして夢ではなく、目標を持つんだ。」

    面白いな〜。「村」ものはやっぱ面白いな〜。

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    2014年02月11日
  • 霧の塔の殺人

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    ネタバレにならないように簡単に。
    序盤から中盤は物語の視点が登場人物次々と変わってめまぐるしく感じるが、終息に向かって?いくと一気呵成に読み進めてしまう、構成力と筆力を感じる。さすが横溝正史賞受賞者作品だ。

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    2012年02月13日
  • 存在しなかった男 警視庁捜査一課田楽心太の事件簿

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    一気読み!!!おもしろかった!
    推理ものでありながら、刑事でなく婚約者の立場から解いていくお話にぐいぐい引き込まれたあ!沢山の背景があって、少しの掛け違いがあって、なんだか悔しくなるような事柄ばかりな気がした。この作家の他の作品も読みたい。

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    2025年07月26日
  • 首挽村の殺人

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    横溝正史賞受賞作。タイトルからすると昭和初期から戦後直後のヤバい村というまさに横溝正史的なモノを連想してしまうが、時代は現代(発表時期)で地方の医師不足という今の日本では普遍的テーマも扱っている。土地の因縁に見立てた様な殺人は横溝正史っぽい。意外な展開に賛否両論ありそうだが自分は結構驚かせてもらったので賛の方。
    話に活気をもたらすのが赤熊なる凶悪なモンスターなのだがミステリーに拘らず漁師の爺さんとの対決を描いた『老人と熊』(超安易なタイトルだけど)にしても、読み応えがあったのでは。

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    2025年05月27日
  • 緋(あか)い川

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    ネタバレ

    時代背景やシチュエーションがとても好み。鉱山の労働者や赤い川、何より移動の距離感で深い深い山のイメージが浮かんだ。

    最後の「医師の最後に出来る事は絶望の共有」という言葉が真でもあり残酷。

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    2023年07月16日
  • 存在しなかった男 警視庁捜査一課田楽心太の事件簿

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    ネタバレ

    ミステリやサスペンスはあんまり読まないけどこれは読み易かった。本格ミステリや謎解きを期待する人にはお勧めしないけど、エンターテイメント性は十分だし、二時間ドラマくらいに簡潔にまとまってる所にも好感が持てる。
    確かに犯人予想は早い段階でついてしまうが、犯人の心情、動機、奈々に対する気持ちが後々語られていくのが興味深い。
    それに津嶋が働きざかりに母と祖母の介護をしなければならなくなり、身体的にも精神的にも金銭的にもすり減る気持ちはとてもよく分かる。同情もしてしまう。
    泣きそうになったのは母が脳梗塞の後遺症で若年認知症を患い、通帳がなくなったと身内の津嶋を疑う場面。
    津嶋が母親を殺す一歩手前までいっ

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    2015年05月16日
  • 存在しなかった男 警視庁捜査一課田楽心太の事件簿

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    空港でハネムーンの帰りに行方不明になった夫を探す妻の心情から始まり、謎が謎を呼ぶ中盤、読み終えた時には今の日本人がいずれ直面する問題も浮き彫りに。登場人物キャラクターにも魅かれてあっと言う間に読み終えました。

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    2013年10月23日
  • 死墓島の殺人

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    「この虚無感はなんだろう?殺人事件を解決し
    、犯人を挙げてもたいてい虚しさを感じる。人間の業が見えるから、悪意を目の当たりにするから、自分の中のみたくもない、認めたくない同じものを見せつけられるから……。」

    孤島、子守唄、見立て、財宝伝説とガジェットを揃えたのに、そりゃ〜ないだろ⁉︎と怒りが込み上げてくるが、これはこれで面白かった。

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    2013年10月14日
  • 首挽村の殺人

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    横溝正史テイストたっぷり。だが、さすがに劣化版的なイメージはぬぐえず。現代の僻地問題等、取り込んだ意欲作とは言える。

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    2012年02月21日
  • 首挽村の殺人

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    面白い。
    酷評される要素が多いことも分かっているが、敢えて言う、面白い。

    冬の東北を舞台に、人々の暮らし、因習、社会問題、想い、
    そういったものをないまぜにしながら物語は進む。
    その、いわゆる「地方」の生活のいい意味での泥臭さのようなものが、
    多少誇張を含んだ形ではあるにせよ、良く描けていたと思う。

    熊が出てくるくだりも、個人的にはすごく好きだ。
    ミステリなのに、全然別の角度からドキドキさせられる。
    迫力もあるし、事件とからむのかからまないのかすら分からなくてページを繰る手が早くなる。
    「え?熊なの?人なの?人為なの?自然なの?」と戸惑わされる感じ、悪くない。
    というか、熊の場面でのドキド

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    2012年02月10日
  • 前世探偵カフェ・フロリアンの華麗な推理

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    お初の作家さん。短編集ですが、最初の章を読んだとき、ちょっと期待しすぎたかなと思いました。
    が!2つ目の章は良かった!ちょっと不気味で不思議で☆それから他の章はまあまあかなと。
    前世が見えるとは言いつつ他人のは見えないし、探偵かな?って気もするけどそれなりに楽しめました☆
    前世が見える方々の名前がケーキのもじりになってるとこもちょっと好きだなぁ~☆
    解説の辛酸なめ子さんのお話含め、良かった☆

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    2025年09月07日
  • 首挽村の殺人

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    ネタバレ

    世界観は良かった。殺人事件と同時に熊の襲撃事件が起こるので、物語がスリリングになっている。途中で主人公格の人物が死ぬ展開にも驚いた。大量殺人の割に犯人の動機が弱い点が残念。

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    2024年12月29日
  • 緋(あか)い川

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    明治後期の鉱山集落に派遣された若い医師、衛藤真道。

    鉄を含む地質のせいで赤く見える川に流された獣や囚人の死体。
    腕はいいが真道に対してはそっけない先輩医師の殿村は何かを隠している。
    集落付近の監獄に収監されている思想犯をめぐるきな臭い動き。
    劣悪な環境下で働き、貧困が故に医療を受けられない労働者たち。

    ミステリが軸ではあるけど、この時代における医療の限界に悩む真道の心情の描写が多い。産業の発展が著しかった時代であり、日清戦争もあったことから、怪我の治療をしても以前と同じように動けなくなってはその後の生活に困り生きていけなくなる患者がいる。医師としてただ治療だけすればいいのか、患者の思いを優

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    2021年09月17日
  • 緋(あか)い川

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    明治33年、宮城県の山間集落を流れる猩紅川に双頭の犬、猫足の猿という異形な動物の死体が流れてきた。その数か月後にはバラバラにされた人の遺体も流れ着き、山で四つ目の動物や火の玉を見た者がいるという噂も相まって村に不穏な空気が流れ始める。
    同じころ、東京で新人外科医として働く衛藤真道は、医大時代の恩師の勧めでこの村の鉱山病院へと赴任することになる。そこにいたのは優秀だが一癖ある医師・殿村。その殿村にも、墓場から遺体を掘り出して切り刻んでいるという怪しい噂があった・・・

    鉱山の村を流れる緋い川、貧困に喘ぐ鉱山労働者、囚人たちの不穏な動き、怪しい行動をとる外科医・・・横溝正史ミステリ大賞を受賞した作

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    2019年08月31日
  • 首挽村の殺人

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    21世紀の横溝正史、、、
    確かに雰囲気は横溝正史だと思う。
    「鷲尻村のむかし噺」になぞられた連続殺人事件と赤熊事件が絡み合って展開していくストーリーはテンポ良く引き込まれていく。
    でも犯人に無理があると思う。
    そこが残念だ。

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    2018年07月21日
  • 奇妙な遺産~村主准教授のミステリアスな講座~

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    准教授もの(なんじゃそら)の軽い話かなぁとおもったら、ちゃんとミステリしてます。
    まだこの准教授の実力がはっきりしませんが、続編に期待していいのかな?

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    2017年11月09日
  • 死墓島の殺人

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    世界は自分を中心に回っていると勘違いしている人がいる。
    周囲の迷惑や困惑はまったく気にとめず、何かをしてもらうことだけを待っている。
    あたり前のように自分の思うがままに振る舞う女性。
    幸せとは何だろう。
    どんな境遇であったとしても、そこに幸せを見つけられる人もいる。
    どんなに恵まれた環境にあっても、いつまで経っても満足できない人もいる。
    言葉にするのは難しいけれど、口にしなければ伝わらないこともある。
    悲しいけれど、黙っていても伝わるものがあるなんて幻想なのかもしれない。
    死墓島は思慕島・・・何となく物悲しい。
    閉鎖的な島、意味ありげな子守唄、そして対立する旧家。
    横溝さん的な雰囲気もあって、

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    2017年02月28日
  • 首挽村の殺人

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    横溝正史っぽいと言えば、確かに良く出来てはいる。熊はアクセントにはなってはいるが、いらなかったかな。

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    2016年09月19日
  • 存在しなかった男 警視庁捜査一課田楽心太の事件簿

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    シリーズ2作目。新婚旅行帰りに夫が行方不明に…。主人公からの視点が多く田楽刑事達の出番が少ないのがちょっと残念…犯人の境遇がこれから増えていきそうでとても辛いわあ…

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    2016年02月14日