あらすじ
岩手県の太平洋岸にある小金牛村から盛岡市に行くにはいくつか峠を越えなければならない。その峠の一つ、雲上峠の展望台に、男性の生首が置かれていた。被害者は年商30億に上る食品加工会社などを経営する実業家。地元の名士を残忍なやり方で殺害したのは誰か。村が騒然とするなか、さらには岩手県選出の国会議員への殺害予告が。全国へ厳戒態勢が広がる劇場型犯罪に、殺しの根が見える藤田警部補と、若手新聞記者の一方井が迫る。
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Posted by ブクログ
「不利と思わず、弱者と思わず、ましてや虐げられていると思わず、まず今できることをやる。それしかないからね。そのうちできることも見えてくる。遠回りしてもその先に目指すものがあるって信じるのは、大切なことだと思わないか?一方井くんも、いつかどうしようもなくへこんだ時、希望は捨てるなよ。糸一本でも繋げておけ。そして夢ではなく、目標を持つんだ。」
面白いな〜。「村」ものはやっぱ面白いな〜。
Posted by ブクログ
ネタバレにならないように簡単に。
序盤から中盤は物語の視点が登場人物次々と変わってめまぐるしく感じるが、終息に向かって?いくと一気呵成に読み進めてしまう、構成力と筆力を感じる。さすが横溝正史賞受賞者作品だ。