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Posted by ブクログ
世界は自分を中心に回っていると勘違いしている人がいる。
周囲の迷惑や困惑はまったく気にとめず、何かをしてもらうことだけを待っている。
あたり前のように自分の思うがままに振る舞う女性。
幸せとは何だろう。
どんな境遇であったとしても、そこに幸せを見つけられる人もいる。
どんなに恵まれた環境にあっても、いつまで経っても満足できない人もいる。
言葉にするのは難しいけれど、口にしなければ伝わらないこともある。
悲しいけれど、黙っていても伝わるものがあるなんて幻想なのかもしれない。
死墓島は思慕島・・・何となく物悲しい。
閉鎖的な島、意味ありげな子守唄、そして対立する旧家。
横溝さん的な雰囲気もあって、しかも読みやすい物語だった。
Posted by ブクログ
前作『首挽村の殺人』で横溝正史大賞を取った作者の2作目。
前作にも登場した藤田警部補が今度は明確な探偵役として登場するが、別に前作を読んでいなくても問題なく入り込める。
タイトルの「死墓島」は、本来「偲母島」という名の島を指すのだが、おびただしい数の墓が島内にあることと、島にまつわる裏の歴史から「死墓島」という俗称で呼ばれている。この死墓島で猟奇的な殺人が起こり、そこが発端となって連続殺人事件に発展していく…という流れ。
閉ざされた島、満潮になると海水で満たされる洞穴、暗黒の歴史、入り組んだ町の作り、口を閉ざす住民たち…と、アイテムとしてはゾクゾクわくわくする要素が盛りだくさん。これは前作と一緒。で、前作よりもよりひとりひとりの人間の内面描写がしっかりしていて、更に、話の流れも無理なく進んでいてレベルアップした印象。
が!
個人的には、やっぱり前作と同じで「惜しい~!」というか、せっかく土俗的で魅惑的な場所や小物を用いていながら、それが完全には生かしきれていない感覚が残る。ものすごい数の墓とか、洞穴とか、千骨寺の木彫りの龍とか、もっと内容とからめて(洞穴とか、実際に行ってみた描写があってもいいと思うんだよな)魅惑的に使ってほしかった。ゾクゾクさせた割にさらっとそれらが通り過ぎて行ってしまったような。
がが!!
それでも、やっぱり「面白い」んだよ、この人の作品。
なんだろうな、言い回しなのか情景描写なのかなんなのか今ハッキリとは言えないんだけど、もっともっと作品を読みたくなる、もっともっと面白いものが書けるんじゃないかって気にさせられるんだよね。
だから、悪い意味での三ツ星ではないです。
期待を込めての三ツ星です。
閉ざされた山村系とかまた書いてほしいなぁ。
あとは、豪奢な洋館ものとか。
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小説・文芸
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