丸山真男のレビュー一覧

  • 日本の思想

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    半年かかってようやく読み終わった。
    丸山節に耐えながら、よく頑張った。

    日本の思想界の問題点を短く難解に言い表してくれている良書。マスターピース。

    最後文化の領域で急に「である事」に擦り寄るのはちょっと狡いんじゃないの?と思った。

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    2024年12月11日
  • 「文明論之概略」を読む 上

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    非常に読みやすい。福澤への思いが伝わってくる。筆者も書いているが文明論之概略と一緒に読むことをお薦めしたい。

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    2023年07月23日
  • 「文明論之概略」を読む 中

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    とにかく丁寧に福澤の議論を読み解いている。人情と規則の区別などは今の世の中の渡り歩き方としても非常に参考になる。

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    2021年05月28日
  • 日本の思想

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    個人的には、「である」ことと「する」ことが好き。平易な文で書かれていつつも、近現代日本の政治思想を理解するための補助線としてとてもわかり易い。
    ちょっと実存主義的??って感じはするが

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    2021年05月24日
  • 日本の思想

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    ネタバレ

    1961年発行だけど、ちっとも古くない。

    日本における思想の特徴は”歴史的に構造化されない雑居性”にある。「神道」は、その時代に有力な宗教と習合して教義内容を埋めてきた。明治以降の近代日本は、底辺の共同体的構造を維持したまま天皇制官僚機構にリンクさせる統治技術を導入し、国家秩序の中核自体を精神的機軸(→国体)とした。近代日本は権力(国体)と恩情(伝統)との統一によって運転されてきた。従来の共同体に見られる「タコ壷」を天皇制がつないできたが、戦後は天皇制が無くなりマスコミが共通の言語・文化を作り出すようになった。日本の伝統である思想的雑居性は「全体主義」「民主主義」「平和主義」を同時に包摂する

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    2020年07月27日
  • 日本の思想

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    1 日本思想の伝統の蓄積されないこととその理由について
     さらに、それが國體との関係性でどのように国民精神を養ってきたか

    2 文学を特にマルクス主義文学をモチーフに、文学、政治、科学の三点対立で考える。科学の優位から文学の優位へ
    正直、ここは理解しきれず

    3タコツボ的な日本社会のあり方,イメージの壁の分厚くなる傾向への鋭い批判と危機意識
    その契機を、前近代にみるのではなく近代思想の取り込みの段階にみるのが面白い。

    4である価値とする価値の倒錯の起きていることへの危機意識
    政治はする価値であり、芸術はである価値だ、というのにハッとする

    めちゃくちゃすごい。こんなことを考えられる人がいるの

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    2020年03月04日
  • 日本の思想

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    名作『「である」ことと「する」こと』。
    この明解な分析に何度もうならされた。
    自分も含めて日本社会では、「である」ことになぜこうもこだわっているのか。なぜ相手を「である」で分類してしまうのか。
    見通しがたちつつも疑問が深まった。

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    2019年03月04日
  • 「文明論之概略」を読む 中

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    【「文明論之概略」を読む 中】
    丸山真男著、岩波書店、1986年

    福沢諭吉の「文明論之概略」を丸山真男と共に読む岩波新書の第2巻。

    「文明は人の智徳の進歩なり」から始まる本巻では、儒教的精神の「徳」よりも、近代的精神の「智」こそが大切なのだ、と論じている。

    中でも注目したいのは、丸山が福沢の述べる「智恵」について補足している224頁ではないだろうか。

    知の建築上の構造として、下記の4階層の三角形で説明している。

    Information (情報):真偽がイエス・ノーで答えられるもの
    I
    Knowledge(知識):学問(「物事の互いに関わりあう縁を知る」by福沢)
    I
    Intellig

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    2019年01月06日
  • 日本の思想

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    ・日本の思想は、いつでも何かの外来文化を骨格として受け入れ、自らはその周縁で生き続けるというある種巧いやり方で生き延びてきた。これに近いものは、河合隼雄の中空構造の日本の深層でも紹介されている。
    ・日本の学問は、タコつぼ型で、ヨーロッパ的学問のように根幹がない。そのため、どこかで自分の学問が別の分野とつながっているという意識が弱いと語られている。専門化、セクショナリズム化して、内輪ネタの応酬になりやすいのはそのためで、大学生として、様々な学問に触れてその根幹とやらを掬い取ってみたいと大学1年生ながらに野心を持つきっかけを作ってくれた本である。

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    2017年01月04日
  • 日本の思想

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    日経womanにて「ベストセラーしか読まない人は薄っぺらく見える」的な文章があり
    紹介されていたこの本をそっこー読んだ。
    結局他人のおすすめを読んでいる時点でベストセラー拾い読みと同じことをしているのだが、まぁいいだろう。
    ちょっとは厚く見えるようになっただろうか…(鏡に映る自分の姿はしっかりと厚みあり。)

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    2016年02月07日
  • 「文明論之概略」を読む 上

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    大学の先生から貸していただいた本。
    何日もかけて、やっと上を読み終えることができた。

    福沢諭吉さんの『文明論之概略』を、
    著者の丸山真男さんが解説を交えて読み進めていく本。
    丸山さんが冒頭で言っているように、
    この本で文明論之概略を全て網羅しているわけではないので、
    これを読んだだけでその全てを理解した気になってはならない。

    内容だが、序の「古典からどう学ぶか」はなかなか面白かった。
    丸山さんが言っているように、日本人の古典離れは書店に行っただけで分かる。
    堂々と目立つように飾られているのは「~の方法」とか、「~だけが知ってる・・・のコツ」とか、
    一目見ただけで目を引くようなものが多い。中

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    2013年11月12日
  • 「文明論之概略」を読む 下

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    途上国の発展を考える前に、日本の発展についてここまで深く考えたことがあるだろうか。我々が当たり前と感じていることに鋭くメスを当てていく様には脱帽。(丸山真男の解説もさすがによい)

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    2013年03月24日
  • 「文明論之概略」を読む 上

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    福沢諭吉の文明論之概略を丸山真男がかみ砕いて解説してくれている。文明論之概略自体それほど難解な本だとは思わないが、読み返す手間を省くという意味ではいいと思う。こういう本をもっと前からしっかり読み込んでおけば良かった。

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    2013年02月28日
  • 「文明論之概略」を読む 下

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    『文明論之概略』は、福沢諭吉の気力と思索力がもっとも充実した時期に書かれた最高傑作の一つであり、時代をこえて今日なお、その思想的衝撃力を失わない。
    敢えて「福沢惚れ」を自認する著者が、現代の状況を見きわめつつ、あらためてこの書のメッセージを丹念に読みとり、今に語りつぐ。
    読書会での講義をもとにした書下し。

    [ 目次 ]


    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参

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    2011年04月24日
  • 「文明論之概略」を読む 中

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    『文明論之概略』は、福沢諭吉の気力と思索力がもっとも充実した時期に書かれた最高傑作の一つであり、時代をこえて今日なお、その思想的衝撃力を失わない。
    敢えて「福沢惚れ」を自認する著者が、現代の状況を見きわめつつ、あらためてこの書のメッセージを丹念に読みとり、今に語りつぐ。
    読書会での講義をもとにした書下し。

    [ 目次 ]


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    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
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    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参

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    2011年04月24日
  • 「文明論之概略」を読む 上

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    福沢諭吉の「文明論之概略」を読む読書会での講義を基に書籍化された本(全3巻)。
    解説を交えながら「文明論之概略」の要点を論じており、講義内容を基にして書かれたもののため、「日本の思想」よりは丸山入門者としては非常に読みやすい。
    本書はそもそも古典む意味は何なのかということについて始まり、幕末・維新期を中心に日本人の精神構造について批判し、いかにして一国の独立、文明の進歩をなすのかということについて論じられている。
    思想面で日本の近代化に貢献した福澤もたいしたものだが、福澤の思想について論じられる丸山も凄いと感じた一冊。
    少しかじって読んでみるだけでも得られるものは大きいので一読の価値はありなの

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    2010年05月22日
  • 日本の思想

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    2章まではかなり難解でマルクス主義をベースに文学主義と科学主義の変遷を綴っているが、3割も理解出来なかった。欧州の歴史や各哲学者の主義を知らないと完全に理解するのは難しいと思われる

    一方、3章以降は丸山さんの話がメインで書かれているので読みやすいです
    特にササラ型とタコツボ型、「である」と「する」などは現代の様相を上手く表現していて的を得ていると感じる

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    2025年05月08日
  • 日本の思想

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    他で日本思想の入門書を読んだので、もう一歩踏み込んでみようかしらと思って手に取った。入門書で感じていた「あれ?そもそも日本に思想てあるのか?」という問いにこの本は応えてくれた気がする。
    ベースとなる知識が必要なので、全てを理解したわけではないが読み取れる部分からは発見と驚きがあり、面白かった。

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    2024年04月30日
  • 日本の思想

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    國體(国体・こくたい)という非宗教的宗教、タコ壺文化とササラ文化、日本特有のイデオロギーが、権力者に通底する無責任体質とつながっている。その基盤に近代からの天皇制があるだろう。誰かのせい、もしくは先例重視に努めてしまうと、皆が保身に終始する社会となり決して向上しない。変わらない、変えないことを伝統・保守とうそぶく輩が台頭する限り令和のニッポンは進歩を望めない。

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    2024年03月26日
  • 「文明論之概略」を読む 上

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    政治学などを学んだことがない 歴史好きの 私だが 、明治初年の 日本の 文明西洋化への戸惑いが 分かってきた。

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    2023年03月19日