「文明論之概略」を読む 下
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「文明論之概略」を読む 下

1,100円 (税込)

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自国の独立など文明論全体のなかでは瑣々たる一か条にすぎない。だが今はその一か条にこそ賭けなければならないのだ―福沢の議論は、西洋文明の歴史と対比しつつ日本文明の伝統を描き出した上で、主権的国民国家の形成という日本国民が直面する課題へと一気につきすすむ。福沢の課題はどのような意味で今日の私たちの課題でもあるのか、またこの「概略」は福沢思想全体のなかでどんな位置を占めるのか、を明らかにして、丸山真男氏の講義は終る。

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「文明論之概略」を読む のシリーズ作品

1~3巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~3件目 / 3件
  • 「文明論之概略」を読む 上
    968円 (税込)
    戦時中、万感の思いをこめて「文明論之概略」を読みつづけた著者が、現代の状況を見すえつつ、あらためてこの書のメッセージを丹念に読みとり、今に語りつぐ。明治八年、福沢諭吉四一歳のときのこの著作は、福沢の最高の思想的作品であるにとどまらず、日本の前途に対する強烈な危機意識に貫かれ、時代を超えて今日なお、その思想的衝撃力を失わない。数年前、岩波文庫本をテキストに、二十数回にわたって行なわれた読書会での講義をもとにした書下し。
  • 「文明論之概略」を読む 中
    1,144円 (税込)
    福沢諭吉の最高の思想的作品「文明論之概略」を、丸山真男氏とともに読む。この中巻では、第四章から第七章までをあつかい、智徳の社会的な在り方がテーマとなる。丸山氏の講義は、福沢がここで主として活用したバックルの文明史を丹念に参照しながら、歴史と社会の認識論を中心に進められる。政教一致のイデオロギーや徳育中心主義の盲点を明らかにすることを通して、福沢の時代認識と問題意識とが鮮烈に浮かび上がってくる。
  • 「文明論之概略」を読む 下
    1,100円 (税込)
    自国の独立など文明論全体のなかでは瑣々たる一か条にすぎない。だが今はその一か条にこそ賭けなければならないのだ―福沢の議論は、西洋文明の歴史と対比しつつ日本文明の伝統を描き出した上で、主権的国民国家の形成という日本国民が直面する課題へと一気につきすすむ。福沢の課題はどのような意味で今日の私たちの課題でもあるのか、またこの「概略」は福沢思想全体のなかでどんな位置を占めるのか、を明らかにして、丸山真男氏の講義は終る。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    途上国の発展を考える前に、日本の発展についてここまで深く考えたことがあるだろうか。我々が当たり前と感じていることに鋭くメスを当てていく様には脱帽。(丸山真男の解説もさすがによい)

    0
    2013年03月24日

    Posted by ブクログ

    今から四半世紀前に亡くなった丸山真男が、今の世界を、今の日本の姿をどうとらえただろうかということに思いが至る。福沢諭吉の著作の購読から丸山が読み取った思想からは、現今の日本や世界がどう見えるのかをぜひ知りたいのである。

    0
    2021年12月29日

    Posted by ブクログ

    丸山真男 「 文明論之概略 を読む 」 ヨーロッパと日本の文明論に はじまり、日本独立論で終わる下巻。

      
    明治維新直後の過渡期にある日本が進むべきは、人民と政府による国家体制と、外国から自国の主権を守ることであり、そのために 文明(人民の精神の発達)を進める必要があるとする論調


    文明を進め

    0
    2021年03月12日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    『文明論之概略』は、福沢諭吉の気力と思索力がもっとも充実した時期に書かれた最高傑作の一つであり、時代をこえて今日なお、その思想的衝撃力を失わない。
    敢えて「福沢惚れ」を自認する著者が、現代の状況を見きわめつつ、あらためてこの書のメッセージを丹念に読みとり、今に語りつぐ。
    読書会での講義

    0
    2011年04月24日

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