清原なつののレビュー一覧

  • 桜の森の満開の下 清原なつの初期ベスト自選傑作集
    あああああ…… !痛い痛い痛い… !!
    真夜中に全身に激痛が駆けめぐる。

    エアコンと照明がつけっぱなしで、スマホはとっくに終わった充電を、まだ続けたまんま、眠っていたらしい。スマホよごめん。老体にさぞしんどかったであろう。私も毎度の事ながら、バチが当たったみたい。頭が、目が、首が、肩が背骨が、腰が...続きを読む
  • 家族八景 上巻

    繊細な絵と家族の内情

    きれいなタッチの絵で描かれる家政婦七瀬ちゃんが覗き見る家族の内情。心の声が聞こえると、どこも闇が深い。二番目の汚部屋の大家族は臭いまで漂ってきそうだ。
  • 家族八景 下巻

    こわい、こわすぎる

    紅蓮菩薩も亡母渇仰も。母親の怖さがじわじわきて怖い。夫婦も親子も関係がなかなか断ち切れないだけにタチが悪い。マンガ化してくれて嬉しい。
  • じゃあまたね 完全版 3
    清原なつの自伝第2巻。でも紙の本は全部入ってなくてデジタル版じゃないと全部読めないそうです。なんてことでしょう。
    自分の性格形成の基礎になったかもしれない「花岡ちゃんの夏休み」を描かれてた時代入ってます。少女漫画の主人公として、かわいらしい美登利でもなく、悪役?美女の華子嬢でもなく、花岡ちゃん。かわ...続きを読む
  • ワンダフルライフ
    清原なつのさん、懐かしい。 大好きなのに、ご無沙汰しちゃってたのだけど、書店のフェアでコミック文庫を発見して入手。 宇宙人のパパと人間(漫画家)のママ。小学生のみずほちゃん。 イチャイチャ仲良しの両親が微笑ましくも、ユーモラス。ついつい吹き出しちゃうことが何回も。 ぶっとんだ設定だけど、温かいホーム...続きを読む
  • ヤマトナデシコ日和
    大人になって自由な時間が持てたらお稽古事をしたいなと思っていました。
    年は取ったのですが一向に自由な時間はそんなに持てずです。><

    この本は清原なつのサンが趣味の陶芸や歌舞伎、盆踊り、書道などの様子を描いたもので大変面白いです。

    いいなー。

    私も木彫りとかやってみたい。いいのができたら迷惑を考...続きを読む
  • 春の微熱
    清原先生の独特の性の捉え方と、あっけらかんとした表現が大好きだ。この短編集はその部分がとにかく色濃くでている作品。
    初心で潔癖で面倒臭い性を抱える少女たちと、それをものすごくぬる目に見守る人たち。幸せな話も切ない話も、オチはどれも締まりがなく、そしてまるで無理がない。おかげで些細な部分に浸れる余韻が...続きを読む
  • お伽ファンタジーシリーズ 2雨降り姫と砂漠王子 1
    お伽ファンタジーシリーズの2冊目です。清原なつのが好きならいつもの感じなのでぜひ。

    そうでない人も、8つの短編オムニバスなので試しに読んでみてはと思います。
  • 家族八景 下巻
    この難解な筒井作品の漫画化。考えつかなかった。
    SFなら「時をかける少女」があったけど、ああいうわかりやすい話ならいい。
    これは文学というか哲学というかSFというか。ジャンルを飛び越えた話で、
    これまでにそういった話を描いてきた清原さんだからこその作品。
    七瀬はこのあとどこに行くのだろうか。いや、消...続きを読む
  • 家族八景 上巻
    筒井康隆の同名小説の漫画化。
    テレパシーをこんな風に絵で表現するのだと驚いた。
    あっさりとした絵柄がストーリーを引き立てる。
  • 飛鳥昔語り
    私が奈良にはまった最大の原因はこの作品です。子供のころ私はまごうかたなき「りぼん」っ子でしたが、同年代がターゲットにも拘らず、「なかよし」よりもなぜかお姉さんぽかった「りぼん」においても、清原先生はちょっと異色の存在でした。
    繊細で決してきらきらしていない絵、今考えてもマニアックな題材にさらにマニア...続きを読む
  • 花図鑑 1
    清原なつのの描く少女や女性はストイックな色気を感じるのだけど、花図鑑はまさにその集大成。文庫も集めましたとも。「菜の花電車」が好きです。
  • お伽ファンタジー 1 人魚姫と半魚人王子
    清原なつの先生らしい短編集。表題作はギリギリカニバリズムなので油断が出来ません。連載は続いているようなので二巻にも期待大。
  • アレックス・タイムトラベル
    漫画。でも少女マンガと侮るなかれ。上質のSFである。(ハヤカワ文庫だしね)

    表題作はタイムトラベルものであり、逃亡者モノでもある。タイムマシンを持っていても決して全能ではなく主人公の抱く無力感のようなものが心に響く。読者が途中で放り出されたような読後感だが、それはそれでいいのかも。
  • 春の微熱
    「花岡ちゃん」から一気にここに飛んで来てしまった。山本直樹による「解説」ですべてが言い尽くされていると感じる。(私は理系文学女?……。そのとおりだよ山本さん、「知性と感性」とか知性を理系と文系に分けることほど「本来の知性」から離れることはないって、私も思うよ、自称エロマンガ家山本直樹、ばんざい!)と...続きを読む
  • 飛鳥昔語り
    これもなつかしーぞ!そうだ、こっちのほうに彼女のデビュー作が入ってるんだった。百済観音に思いを馳せ、万葉仮名を遣いこなしたいという、どだい無理な野望を抱いた私たち。「かわいそうな有間皇子さま」と呟いてみたり。ところが!「りぼん」→コミック版→文庫版、と、次第に版型が小さくなってゆく。それだけ台詞の文...続きを読む
  • 家族八景 下巻
    筒井康隆×清原なつのって!!
    と若干ドキドキしつつ読みました。

    清原なつのはSFな人の一面も持っている作家さんで、独特の表現力があるので原作でわからなかったビジュアル感が出ててよかったです。
    テーマが精神感応力なので、ほとんど人の目に見えない部分ばかりを表現する。
    となると映像化が向いてるのはわか...続きを読む
  • 花図鑑 1
    無機質なセクシーというか、不思議な短編集。女性の性のことが書かれています。淡白な絵柄で客観的に書かれているのですが、なにかセクシーを感じます。ちょっとせつない感じも好きです。
  • 花図鑑 1
    先日古本屋さんで入手しました。
    当時「ぶ〜け」に掲載されていた時にリアルタイムで読んでいました。特にカトレア産婦人科のお話なんかはセリフまで鮮明に覚えていたほど・・・。
    女性の中の「性」を根底のテーマにしたどれもこれもが珠玉の作品ばかりの、短編マンガ作品集です。
    ハヤカワ文庫で2巻まで出ているような...続きを読む
  • アレックス・タイムトラベル
    『今までしらなかったけど秘密がいっぱいだ』
    『しらなくてよいことがゴマンとあるんだよ この世界には~メガロポリスは美しく管理された収容所なのさ』
    『オレはよけいな好奇心みたして自分の歴史をいじくれれるのはごめんだよ』
    『かなりぼくはドジなのではないのだろーか よいのだろーかこれで・・・』
    『幸福はそ...続きを読む