森真一のレビュー一覧

  • ほんとはこわい「やさしさ社会」

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    時代が変わり自己実現を重視するよう、生き方が変わってきた。しかし、①楽しまなければならない、②能力を発揮したい、という感覚が、自滅になっているという感覚は感じる。「楽しくないとだめ」は本当にどうしようもない結果をもたらしてしまうという感覚もある。本当に今はなぜか不思議なくらい、ぎりぎりのところに立ちたがると思う。読み終えたばかりなので、後日にまとめることにする。

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    2022年03月26日
  • ほんとはこわい「やさしさ社会」

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    とくりふ読書会課題図書

    いやー社会学面白い
    そして今の人間関係の関心ごとにぴったり

    「なんで日本人ってこうも残念なのだろう」という長年の疑問がまた一つ納得できた。
    そして、うまい具合にやさしさを使えるようになろうとも考えられた。

    国木田さん、ありがとう!
    来週楽しみ

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    2021年06月05日
  • 「お客様」がやかましい

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    私自身も買い物するし、ファミレスで食事するし、病院、スポーツジム、美容院、、、いろんなところで「お客様」として接遇されているんだろうな。読み進めていくと「これって私のこと?」っなるサイコホラー。

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    2020年09月26日
  • ほんとはこわい「やさしさ社会」

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    内容(「BOOK」データベースより)
    「やさしさ」「楽しさ」が無条件に善いとされ、人間関係のルールである現代社会。それがもたらす「しんどさ」「こわさ」をなくし、もっと気楽に生きるための智恵を探る。

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    2015年10月12日
  • 「お客様」がやかましい

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    内容(「BOOK」データベースより)
    現代の日本社会は「お客様=神様」として扱うが、客の不満はゼロになるどころか、不満は増大し、自主性の欠如や拝金主義、暴力につながっていく。「お客様」社会の問題点と脱却法を考える。

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    2015年10月12日
  • ほんとはこわい「やさしさ社会」

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    治療としてのやさしさ・予防としてのやさしさ

    治療としてのやさしさは、たとえば、将来苦労しないように今は少し厳しくするという、少し昔のタイプのやさしさ。一方、現代的なやさしさは、今相手を傷つけないように努力べきというように考える。

    この現代の「やさしさ」は伝わりづらい。なぜなら、現代的な「やさしさ」つまり、予防的やさしさは「~しない」という形を取ることが多いからだ。

    予防としてのやさしさの例として、本書には電車内で寝たふりをする女の子の例が載っている。


    ”電車でお年寄りに席をゆずろうと思ったけれども、気分を害するかもしれないと考え、あえて席を譲らない。黙っていればすべて良いというわけで

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    2012年07月03日
  • ほんとはこわい「やさしさ社会」

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    わかりやすく、すごく納得。
    今重視の優しさと、後先を見た厳しさが丁重に説明されていて、考えの幅が広がった感じです。

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    2009年10月07日
  • ほんとはこわい「やさしさ社会」

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    p.16やさしいきびしさ「愛のムチ」
    p.18きびしいやさしさ「謝るぐらいなら、最初からあんなことをするな!」

    p.20治療としてのやさしさ 注意して治す
      予防としてのやさしさ 注意しない
    →人に恥をかかせないのが「やさしさ」現代

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    2022年12月09日
  • ほんとはこわい「やさしさ社会」

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    2008年の本。当時の他人に厳しい怖い社会
    のことを書いたものだけど、2020年に読むと、今現在、ますます怖さが増した感がありますね。今は人権に配慮っつう政治的な正しさをもった優しさがトッピングされましたからね。勿論、人権意識が低いのは問題なんだけど、本来ならもっと前からちゃんとしとくものでしょ。怖い時代になってから人権問題なのか、自己崇拝は政治に目覚めたんかーとしみじみ思ったわ。現代人は自己目的化に生きる意味を見出す剥き出しの脆弱な個っつことなら当然の帰結か。

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    2020年09月26日
  • 「お客様」がやかましい

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    ネタバレ

    現代に蔓延る「お客様」扱いを、お客様扱いする方とされる方の両方から分析している。さらにその問題点や、クレームや暴行はお客様扱いするからこそ生まれることも指摘。なんとなく閉塞的な世の中を、ちょっと解明する本なのかもしれない。読みやすかった割には得るものが多くて良かった。

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    2019年07月09日
  • ほんとはこわい「やさしさ社会」

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    現代の人間関係が冷たく感じる社会の性質と成り立ちを分かりやすく解説している本。
    なぜこんなに窮屈な感じがするのか。見知らぬ相手を注意することはなぜいけないのか。そんな疑問が氷解していく。
    また著者の考察が深く鋭い。示唆に富み、多くの気づきを与えてくれる。例えば人生の自己目的化について。昔は人生の目的は家であったり国であったりした。しかし太平洋戦争後には人生は自分の為に生きるのが普通になった。偉いのは個人。人格が崇拝された。するとその神聖な人格を傷つけることはタブーとなる。それを破って注意すると、された方は神聖な人格を傷つけられたとして逆上する。などなどなるほどと思う。
    ただし、具体的な解決策は

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    2016年04月24日
  • 友だちは永遠じゃない ──社会学でつながりを考える

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    タイトルから思っていた内容とはちがっていたけど、すごくよかった。
    「社会はひとびとの一時的協力でできている」ということを示してもらっただけでも、なるほどと思わされた。たしかに、無縁社会っていうけど、そのときいわれている無縁っていうことばの中身を自分自身考えてこなかったし、そもそも「一定期間維持されるつながり」が自分のなかで当たり前になってた。これはたぶん、多くのひとがそう考えていると思うのだけど。
    そもそも一時的協力で社会は成り立っていて、それをどうにかこうにか維持してる、そしてときにそれは失敗して社会はまわってるねんなぁと思うと、気持ちが楽になった。

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    2015年01月09日
  • かまわれたい人々

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    男性おひとりさま かまわれない自由と孤独胃うまく対処できない。かまわれない孤独を愛せないから
    過去の栄光を持ち出す人は、ひとつには自分を周囲に認めさせたいという動機がある

    まわりに自分をどうみせるか 社会学で印象管理という

    してもらう主義 全世代にいる
    自由にしたいではなく、なにもしなくてもまあなんとかしてくれる
    パターナリズムになれてしまい、授業中に私語が平気でできるしてもらう主義のひとびとを私は家畜系と呼びたいと思います。大人にもいます

    自ら餌をもとめない。主体性ゼロとはいわないが、飼い主に餌をもらい、育ててもらう。飼い主に守られているから的に鈍感。仲間に敏感。仲間の顔色を伺うのに神

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    2014年09月21日
  • ほんとはこわい「やさしさ社会」

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     表面上のやさしさが最優先されるこの社会は,ほんとうはもっとも恐い社会ではないのか。
     少しでも傷つけることを許さない集団の中にいることが,集団そのものの閉塞状態を生み,空気を読めない子を平気で排除することになる。自分だけが目立たないように平等で対等な関係のふりをしながら,ますますその集団から抜け出せなくなってくる。しかしその反面,見えない世界では,平気で人を傷つける言葉を吐く…。
     最近の子どもの社会がここに描かれていて,ドッキリしました。学級崩壊も,やさしさ優先の社会だからこそ多発しているのかも…と思ったくらいです。
     もう一度,じっくり読みながら,子どもたちの現状を分析してみたいと思いま

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    2013年03月17日
  • 「お客様」がやかましい

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    ネタバレ

     お客様は神様ですと言って大事にしてあるいはスリスリした結果が今回の本に書かれているようなことが起きている。つい最近、電車に乗っていて駅で止まったまま動かなかったのでどうしたのかと思ったら、アナウンスで何とか駅でお客様対応中ですと言っていた。人身事故ならはっきり言うはずだから、乗客同士のトラブルか、駅員に対するドラブルかと思われる。

     「お客様」による暴言、暴力が多いのがコンビニ、電車と著者は指摘している。イライラ、ギスギス、セカセカしている社会の中で暮らしていると、怒りの矛先が店員に向けられることが増えると言える。

     学校でも生徒をお客様扱いするところが出ているというのには、驚いた。しか

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    2012年07月29日
  • 「お客様」がやかましい

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    ちくまプリマー新書は結構当たりが多い。
    というのも高校~大学一・二年を対象にしているため、
    非常に心を砕いて文章を書いていて読みやすいからね。
    ジャケも好き。

    本書は、
    「お客様社会」というキーワードをもとに書かれた消費社会論。

    消費社会のいいところといえば、
    お金さえ払えば簡単に承認欲求が満たされる点である。

    ストレス発散に買い物をするのもこの承認欲求が満たされるところが大きいような気がする。

    また、
    消費社会の特徴として、
    「自己決定」「自己責任」というのがあげられると思う。

    「日本の思想(丸山眞男)」にある「する」論理である。

    しかし、
    これが過度に進むと

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    2012年07月13日
  • 「お客様」がやかましい

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    日本を「お客様」社会とし捉え、買い物依存症、「お客様」の暴力、態度の悪い店員、職人の追放、マニュアル化などの課題について指摘している。拝金主義の「お客様」から、大人の消費者へ、そんな意識改革が必要である。

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    2012年02月25日
  • ほんとはこわい「やさしさ社会」

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    「謝るくらいなら、最初からしいなければいいのに。」通常的に使用するこの言い回しに対しての著者の反論を読むと、もう使用できなくなる。良本。

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    2011年04月09日
  • かまわれたい人々

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    現代社会の現象とその内面を的確に指摘している内容だと思った。かまわれたいために暴走している人間が多い。

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    2011年03月12日
  • 「お客様」がやかましい

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    店・店員に要求するレベルが高くなり、以前は気にもしなかったようなことが苦情、クレームとして表出する「相対的不満」。教育、医療、介護の臨床にまで浸透する「お客様」社会とその素地である拝金主義。教育のとこで取り上げられてるのは、たぶん久留米大学かも。授業評価アンケートのこととか載ってるしね。

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    2011年02月24日