あらすじ
◎「家族」はペットのネコだけ/◎ひとりぼっちの「男性おひとりさま」/◎「仕事」に依存する会社人間/◎「お客様相談室」に人生相談をもちかける/◎性的な遊びをせず、「お喋り」のためだけに風俗嬢に貢ぎ続ける・・・など、現代社会に生み出された『かまわれたい人々』、「孤独」の底に隠された「願望」を探る。
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Posted by ブクログ
男性おひとりさま かまわれない自由と孤独胃うまく対処できない。かまわれない孤独を愛せないから
過去の栄光を持ち出す人は、ひとつには自分を周囲に認めさせたいという動機がある
まわりに自分をどうみせるか 社会学で印象管理という
してもらう主義 全世代にいる
自由にしたいではなく、なにもしなくてもまあなんとかしてくれる
パターナリズムになれてしまい、授業中に私語が平気でできるしてもらう主義のひとびとを私は家畜系と呼びたいと思います。大人にもいます
自ら餌をもとめない。主体性ゼロとはいわないが、飼い主に餌をもらい、育ててもらう。飼い主に守られているから的に鈍感。仲間に敏感。仲間の顔色を伺うのに神経を使う
個人主義がまともに定着しなかったので、自由というものは他人を害してはいけないという限界を本質的に含んでいるのだということを今だに理解すら出来ない
家畜系の問題点はかまわれない自由と同時にかまってもらう自由の権利を追求する点、つまりしてもらう主義で行動する点です
社会はそのイイトコどりを支援してあげます。「してくれ」「かまってくれ」という世間のご要望に社会が答えてあげようとするのです。その理由は商売になるからです。
ie 面倒見のいい大学、新宗教ビジネス
Posted by ブクログ
「かまわれない自由」と「かまわれない孤独」
「不当に世間から見捨てられているという精神的飢餓感」
筆者が、自分を「かまわれない自由」が必要な人間と認めた上で話を進めているのが良かった。
5章までは現状分析でふーんという感じだったが、最後の6章にある、「自由」が道徳になると「世間」に対する暴力を認めてしまう、という論理展開が興味深かった。「自由」にも「世間」にも善い部分と悪の部分があり、どちらかを完全に否定するのではなく、それを踏まえた上で折り合いをつけて、自分にあった生き方を選択すべきだ、という。
あえて、難しい単語を使わずに、読みやすく書かれているのも良かった。