あらすじ
◎「家族」はペットのネコだけ/◎ひとりぼっちの「男性おひとりさま」/◎「仕事」に依存する会社人間/◎「お客様相談室」に人生相談をもちかける/◎性的な遊びをせず、「お喋り」のためだけに風俗嬢に貢ぎ続ける・・・など、現代社会に生み出された『かまわれたい人々』、「孤独」の底に隠された「願望」を探る。
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Posted by ブクログ
「かまわれない自由」と「かまわれない孤独」
「不当に世間から見捨てられているという精神的飢餓感」
筆者が、自分を「かまわれない自由」が必要な人間と認めた上で話を進めているのが良かった。
5章までは現状分析でふーんという感じだったが、最後の6章にある、「自由」が道徳になると「世間」に対する暴力を認めてしまう、という論理展開が興味深かった。「自由」にも「世間」にも善い部分と悪の部分があり、どちらかを完全に否定するのではなく、それを踏まえた上で折り合いをつけて、自分にあった生き方を選択すべきだ、という。
あえて、難しい単語を使わずに、読みやすく書かれているのも良かった。