森真一のレビュー一覧

  • 「お客様」がやかましい

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    お客様という扱いが、今の日本をダメにしているということを事例をもとにして述べている本。事例を見ていると絶望的な感じになってくる。これらの根本には拝金主義があるのだと思う。拝金主義というところを視点にして、自分はどうしていったら良いか、今一度考えたいと思う。

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    2018年11月12日
  • ほんとはこわい「やさしさ社会」

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    現代日本で言う「やさしさ」とは、「相手を傷つけないよう、事前に万全の配慮をする」こと。なぜなら、一度きりの人生で、自分の能力を自分らしく最大限発揮することが尊重されるべしという暗黙の了解があり、相手を傷つけることは相手の価値観を尊重していないことになる。
    さらに、相手の価値観は、オンリーワンを是とする時代なので、世代性別見た目から最大公約数的に割り出すことは難しい。(例えば、お年寄りに席を譲ろうとしたら、「年寄り扱いするな!」と言われるとか)
    しかし、現代日本はゼロリスク、ミスゼロを是とする社会なので、勘違いをすること = 人を尊重していない、大変失礼な振る舞い、と扱われ、社会的・人間関係的な

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    2014年07月18日
  • ほんとはこわい「やさしさ社会」

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    あまりにも傷つく・傷つけることに敏感であるがゆえに、相手にたいして感じていることを率直に言うこともできない状況(p.139)
    楽しいことを最優先するため、人との対等性の原則を守るため。現代人が生きるうえで気をつかいまくっているいくつかのこと。誰にでも当てはまる。面白い。

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    2014年04月05日
  • ほんとはこわい「やさしさ社会」

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    いまの若者たちは「やさしいなぁ」と思う。でもその「やさしさ」が結果的に「しんどさ」「こわさ」へとつながっていくという、思わぬ作用をていねいにたどっていく。「がんばる」のかわりに「楽しむ」がよいこととされ、それが「楽しさ至上主義」となった時点で、なにがおこってきたのかというあたり、おもしろい。たいへん「散文的」で、「論文調」ではないので、いっけんやさしいように読めるのだが、まとめるとなると難しい。でも、2回、3回くらい読み返していくうちに、自分なりの言葉で「やさしさ」のもたらすものをイメージできるようになるんじゃないかな……と思う。

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    2014年03月29日
  • かまわれたい人々

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    ネタバレ

    「かまわれない自由」と「かまわれない孤独」
    「不当に世間から見捨てられているという精神的飢餓感」

    筆者が、自分を「かまわれない自由」が必要な人間と認めた上で話を進めているのが良かった。

    5章までは現状分析でふーんという感じだったが、最後の6章にある、「自由」が道徳になると「世間」に対する暴力を認めてしまう、という論理展開が興味深かった。「自由」にも「世間」にも善い部分と悪の部分があり、どちらかを完全に否定するのではなく、それを踏まえた上で折り合いをつけて、自分にあった生き方を選択すべきだ、という。

    あえて、難しい単語を使わずに、読みやすく書かれているのも良かった。

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    2013年10月10日
  • 「お客様」がやかましい

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     店のみならず、病院や学校でまで「お客様」扱いされる傾向が強い中、「お客様」扱いされる消費者や、また仕事として「お客様」の相手をする側にはどのような意識を持ってどのような行動をとるのか、ということを分析した本。
     学校で働く者としては、やはり学生・生徒のお客様化、が印象的だった。「してもらう主義」は、本当に当然のことと考える生徒も多いし、教員側も何でもしてあげて生徒に気を遣いがちだと思う。
     「お客様」と呼んだり呼ばれたりするのを止めようという提案も分かるが、ここまで進行してしまっては、「お客様社会」との健全な付き合い方を考えることが賢い消費者になれるのではないかと思う。(13/02/16)

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    2013年02月17日
  • ほんとはこわい「やさしさ社会」

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    現代社会のなかで、たとえ一時的に相手を傷つけることになっても、相手の将来を思い、叱ったり注意する(その後のケアも行う)「治療的やさしさ」は減りつつあり、

    相手のプライドを傷つけないよう、常に慎重に振る舞い、結果 直接注意も出来ない「予防的やさしさ」が中心になっている、らしい。

    ネットいじめもこの産物だ、と言うのはちょっと強引な気したけど、確かに空気が読めないのは致命的って時代で、普段は発言が抑制されてるってのはありかもなぁ。。

    改めて、コミュニケーションって難しい…。

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    2012年06月26日
  • 「お客様」がやかましい

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    現代の日本社会は「お客様=神様」として扱うが、客の不満はゼロになるどころか、不満は増大し、自主性の欠如や拝金主義、暴力につながっていく。
    「お客様」社会の問題点と脱却法を考える。

    [ 目次 ]
    第1章 「お客様」社会先進国ニッポン(消費者社会としての日本社会;「お客様」社会としての日本社会;広がる「お客様」化;「お客様」になれば認めてもらえる)
    第2章 「お客様」による暴力はなぜ増える?(「お客様」社会は問題か?;「お客様」は「荒ぶる神様」;「お客様」が暴力的になる理由)
    第3章 客を客とも思わない店員―労働者から誇りを奪う「お客様」社会(「お客様」社会の逆説;スーパーと職人;

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    2013年01月23日
  • 「お客様」がやかましい

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    お客さんではなくお客様。
    いろんな場面でお客様はいます。
    そのお客様の不満はどんなおもてなしをしても
    減るどころか増えるばかり。

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    2010年09月27日
  • ほんとはこわい「やさしさ社会」

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    [ 内容 ]
    「やさしさ」「楽しさ」が無条件に善いとされ、人間関係のルールである現代社会。
    それがもたらす「しんどさ」「こわさ」をなくし、もっと気楽に生きるための智恵を探る。

    [ 目次 ]
    第1章 やさしさを最優先する社会(やさしいきびしさ・きびしいやさしさ 治療としてのやさしさ・予防としてのやさしさ 実効性のあるルールとしてのやさしさ)
    第2章 きびしいやさしさの特徴(敬意の過大評価・修復の過小評価 対等性の原則)
    第3章 どうしてやさしさルールはきびしくなったのか?(人生の自己目的化 楽しさ至上主義 能力開発への情熱 仲間うちでやさしさルールがきびしくなった理由)
    第4章 やさしさ社会の

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    2010年07月03日
  • 「お客様」がやかましい

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    ● お客様は神様であることは確かだけど、えてして、謝られる資格の乏しい人ほど声を大にして謝罪を要求したり、本当は自分が悪いことを知っている人ほどむきになって文句を言うことが多いものです。

    ● 「お客様」社会は、「不満排除システム」です。不満を徹底的になくそうとする社会です。

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    2010年04月24日
  • かまわれたい人々

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    現代社会学
     今 日本では 世の中では どういったことが起きているのか
    をしることのできる一冊だと思います

    買物のときに 店員に構われたくない
    そういった煩わしさがないのが コンビニであったり スーパーであったり

    家族内であっても 互いに干渉をしない
     ひとつの食卓で それぞれが好きな物を食べている ということも

    それでいて 寂しさや かまって欲しい かまいたいという
    欲望があるのも人である そのつながりを。。

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    2009年10月04日
  • ほんとはこわい「やさしさ社会」

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    現代日本人は他人を決して傷つけてはいけないという予防的やさしさを求める。
    私たちは常に仲間と対等に、楽しく生き、人生を充実させるために
    自己の能力を最大限に引き出せるようにしなければならない。
    自分が傷つかないために、この暗黙のルールを破るものは厳しく糾弾され
    結果的に「やさしさ」は私たちを厳しく縛りつけることとなったというのが本書の趣旨である。
    かなり平易な文で書かれており、目次だけでも内容が分かるくらいだが
    現代社会の閉塞感の一因を浮き彫りにしているように思う。
    特に、心理学がこのような傾向に拍車をかけたという考察は、非常に重要だろう。
    やさしさは確かに大切なものだが、心の傷は不可逆的なも

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    2009年10月08日
  • ほんとはこわい「やさしさ社会」

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    きびしいやさしさと、やさしいきびしさ。
    「優しさ」の定義はひとそれぞれ。謝ることと気楽さの兼ね合い。
    たまには考えるのもいいなぁ。

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    2009年10月07日
  • ほんとはこわい「やさしさ社会」

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    現代日本人は身分差のない武士〜〜〜



    みんな対等で、ほこり高いということだろうか。
    でも、真に強くないので虐待がとまらない「やさしい社会」ということで。
    気楽に生きることが大切とくくっていて、
    ほんとうに。

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    2009年10月04日