松井博のレビュー一覧
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”ネイティブのような”発音を目指すのではなく、”一発で通じる”発音を目指すというコンセプトの本。図解で口や舌の動きが解説されており、日本人がよくやる間違いを的確に指摘。音声もQRコードから動画に飛べて確認できるので、この本で英語の発音を効果的に学べる。(アメリカンアクセント)
著者の経営する語学学校ではこの内容をティーチャーとできるので自分が正しく発音できているか、できていない場合はどうすればよいか教えてもらえてさらに効果倍増。私はオンラインで発音クラスを受けているが、微妙な音の違いも修正できるので発音を学びたい人には本当にお勧めできる。 -
Posted by ブクログ
大企業が私たちの生活にどのように入り込んでどんな影響を与えているのかが、わかりやすく簡潔に説明されている本。
このまま大学を卒業して就職して10年、20年先まで生き残っていけるのかどうかという漠然とした不安を感じていたが、その原因をこの本にうまく説明してもらったという感じ。
仕組みを作る側と従う側
使う側に回るのか使われる側におちるのか
語学、美的感性、専門性
今自分が何を持っていて何に向いているのか。
移り変わる世の中にどのように自分を個性的な人間として順応させていけるか。
いろんなことに手を出しがちな自分にどんな専門性が一番合っているのか。
むずかしい!!! -
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大企業がまるで帝国のように世の中を支配している…
人気ブロガー・ちきりんさんのブログをきっかけに読み始めました。
内容は、大企業が作る支配的な仕組みについて。
アップル・マクドナルド・オイルメジャーがいかに拡大し、どのように市場を、私たちの生活の一部を担うような仕組みを構築したのかということについて詳しく述べられていて大変楽しんで読むことができました。
またこれからの生き方に関する示唆もありましたが、個人的にはWORKSHIFT(リンダグラッドン)や採用基準(いがやすよ)の内容に非常に近いものを感じました。
いろんな問題意識を喚起するのに必要な知識がちりばめられていて、良書だと思います -
Posted by ブクログ
この本に関連することとしては、有名ブロガーのちきりんさんは、これからの世界は「仕組みを発注する」「仕組み自体を作る」「仕組みを下請けしてつくる」「仕組みの中で働く」という4つの階級に分かれていき、階級間での乗り入れは困難になっていくであろうと分析している。
個人的には、プログラマーや「社長より高い給料をもらっている時計職人」といった色々な需給/専門性のレベルの専門職の今後について、エビデンスを交えて分析してもらいたいところである。大きいところで必死に勝ち上がり競争をするか、薄暗いところで上からポタポタ落ちてくるものを口を開けて待つ人生を送るか、といった二元的な社会からの抜け道があるように感じ -
Posted by ブクログ
ネタバレアップルやマクドナルドのような
「帝国」と呼ばれる企業に共通する仕組みには
1.得意分野への集中
2.必要最低限の本社機能
3.徹底した外部委託
などが挙げられる。
これから世の中はこのように、ますます
「仕組みを作る」側(2)
と
その「仕組みに使われる」側(3)
の二極化が進む。
ごく一部の仕組みを作る側は高い所得を維持し、
仕組みに使われる大多数の人は低賃金で働かされる。
このことが、アップルを主な例として
他には食品業界・IT業界・石油業界で同じような
ことが起こっていることが書かれている。
私たちはこれから上っ面では真似のできないA)専門的な技能と
B)創造 -
Posted by ブクログ
著者はアップルの品質保証部のシニアマネージャーであった松井氏。
足場の踏み場もなく散らかった職場で整理整頓に取り組んだ著者。これが印象的。同じくハードウェアの仕事をしていて結構時間を取られるのが準備であるから。著者は準備・実行・片付けを一つのタスクとして意識させるように部下を指導し、劇的に生産性が向上したのだそうだ。
日本企業にかけているもの、それは責任と権限。アップルが復活したのもジョブズが「自分の責任」を導入したことにある。そして裁量を大きく認めてあげる。
自分の責任であれば、自分の仕事の領域に関しては誰にも負けないという雰囲気が生まれてくる。ジェネラリストではなく真のプロフェッショ