【感想・ネタバレ】企業が「帝国化」する アップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔のレビュー

あらすじ

大ヒット商品の発売を機に大きく変貌を遂げた米アップル社を内側から見てきた著者が、独自の視点でアップル、グーグル、マクドナルド、エクソンモービルなどの巨大企業を分析。一人勝ちをする仕組みを創り上げながら、産業やビジネス、消費の在り方を根底から変え、私たちの生活に影響を与える「私設帝国」とも呼べる企業たち。これらの帝国が支配する新しい世界のすがたを明らかにし、企業が構築するさまざまな仕組みの中で、私たちはどのようにそれらに対応し、生きていくかを考える近未来の指南書。

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Posted by ブクログ

大企業が私たちの生活にどのように入り込んでどんな影響を与えているのかが、わかりやすく簡潔に説明されている本。
このまま大学を卒業して就職して10年、20年先まで生き残っていけるのかどうかという漠然とした不安を感じていたが、その原因をこの本にうまく説明してもらったという感じ。

仕組みを作る側と従う側
使う側に回るのか使われる側におちるのか
語学、美的感性、専門性

今自分が何を持っていて何に向いているのか。
移り変わる世の中にどのように自分を個性的な人間として順応させていけるか。
いろんなことに手を出しがちな自分にどんな専門性が一番合っているのか。
むずかしい!!!

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2016年10月30日

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これまた、遅まきながらですが、帝国化した企業の戦略も何の疑問もなく生活の一部に取り込んでいたこと。そして、これからの働き方。考えさせられること満載の一冊でした。

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2015年09月12日

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交換可能な人材の給料はひたすら下がっていくという厳しい現実。
ではどうすればいいのか。安易に真似することのできない高い創造性と、それを具現化する専門的な技能。外国語を習得することによって得られるメリットは計り知れないほど大きく著者は強く勧めている。語学習得のメリット①情報収集能力の拡大。メリット②就労機会の拡大。メリット③差別化

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2015年06月11日

Posted by ブクログ

以前から私にとってベールに包まれていた様々な米国のロビー活動。Appleが税金納めてない話は有名だけど、それ以外にも毒されたトピックがもりもりで、やっと訴訟ドラマにもついていける(`_´)ゞ

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2014年04月11日

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ごく一握りの勝者が世界中を支配する、超帝国の時代がやってくる!
世界中に物を供給する労働者は、もはや世界中には点在しない。
数百人のエリート設計者と、数少ない工場で奴隷のように働かされる人々、環境やモラルを犠牲に効率に特化した機械設備、それだけで良い。
こんな中で、自分がまともに働ける環境はあるのだろうか?
自分の危機を認識し、勉強の必要性を認識できる本。

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2013年09月12日

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これからを生きていくには? という点ではよく見る話が多いけど、それに関連して特に食品と石油メーカーのエゲツナイ話(遺伝子組み換えのためのロビー活動や、温暖化対策へのロビー活動、石油が掘られるとその国は貧しくなるなど)がしれたのが特によかった

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2013年05月29日

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ネタバレ

非常におもしろい。すでに帝国の傘下に収まっている自分としては、今の時代を俯瞰してみるための良本であった。

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2013年05月22日

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巨大な企業が国家よりも強い影響力を持ち、知らないうちに私達の生活が支配されている。安価で便利なサービスの裏側には、企業の都合で動いている事実が必ずある。

著者も書いている通り、大事な事はそれを踏まえて何を選択するかという事。知らずに取り込まれるよりも、知った上で選択できるように。

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2013年05月13日

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大企業がまるで帝国のように世の中を支配している…

人気ブロガー・ちきりんさんのブログをきっかけに読み始めました。
内容は、大企業が作る支配的な仕組みについて。

アップル・マクドナルド・オイルメジャーがいかに拡大し、どのように市場を、私たちの生活の一部を担うような仕組みを構築したのかということについて詳しく述べられていて大変楽しんで読むことができました。

またこれからの生き方に関する示唆もありましたが、個人的にはWORKSHIFT(リンダグラッドン)や採用基準(いがやすよ)の内容に非常に近いものを感じました。

いろんな問題意識を喚起するのに必要な知識がちりばめられていて、良書だと思います。
ぜひ一読を。

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2013年05月13日

Posted by ブクログ

この本に関連することとしては、有名ブロガーのちきりんさんは、これからの世界は「仕組みを発注する」「仕組み自体を作る」「仕組みを下請けしてつくる」「仕組みの中で働く」という4つの階級に分かれていき、階級間での乗り入れは困難になっていくであろうと分析している。

個人的には、プログラマーや「社長より高い給料をもらっている時計職人」といった色々な需給/専門性のレベルの専門職の今後について、エビデンスを交えて分析してもらいたいところである。大きいところで必死に勝ち上がり競争をするか、薄暗いところで上からポタポタ落ちてくるものを口を開けて待つ人生を送るか、といった二元的な社会からの抜け道があるように感じる。

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2013年05月07日

Posted by ブクログ

帝国と化した企業がもたらす個人への影響、国への影響がよく分かり、読み応えがありました。
今、これからの時代を読み解く上でためになる一冊だと思います。

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2013年05月06日

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ネタバレ

アップルやマクドナルドのような
「帝国」と呼ばれる企業に共通する仕組みには

1.得意分野への集中
2.必要最低限の本社機能
3.徹底した外部委託

などが挙げられる。

これから世の中はこのように、ますます

「仕組みを作る」側(2)
     と
その「仕組みに使われる」側(3)

の二極化が進む。

ごく一部の仕組みを作る側は高い所得を維持し、
仕組みに使われる大多数の人は低賃金で働かされる。

このことが、アップルを主な例として
他には食品業界・IT業界・石油業界で同じような
ことが起こっていることが書かれている。

私たちはこれから上っ面では真似のできないA)専門的な技能と
B)創造性を身につけ、対応していく必要がある。

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2013年05月04日

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★私たちの生活がいかに世界的企業に囲い込まれているかがよく分かるのだが、アップルの内部がどのように変わっていったかという話と、食肉生産の工業化による健康被害などの社会問題が一緒に取り上げられていて、途中やや論点が分かりにくいこともあった。とは言え最終章の、これからの時代をいかに生きるべきかという話は大変的を射ており簡潔にまとまっていて参考になると思う。

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2016年02月21日

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格差社会を具体的に示してくれた本。心構えを作れるので、若い人には必読の良書と思いました。上に立つ人程働くと言うとおり、個人の努力は当たり前だけど(耳が痛いけど)、対人関係も必要と言う所も再認識させてもらいました。お客様、上司、同僚、家族、友達。一人では成り立たなくて、必ず誰かに対して信頼を得て幅が広がって行くはず、と言うことを体現していければ。

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2014年03月15日

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これからの時代、創造性を養う事が重要って文に反応しました。
古典を見る、読む。
物事を多面的に観察し、理解する能力。
自らの手で物を作ること。

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2014年01月22日

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ネタバレ

【読み易さ】
 やや易しい
【気付き】
 ★★★・・
【ハマり】
 ★★★★・
【共感度】
 ★★★★★

「仕組みを作る側」と「仕組みに組み込まれる側」という構造は、
産業革命時代のブルジョワジーとプロレタリアを思わせる。
当時の隔ては資本を持つ者と持たざる者であったが、
今の時代の隔ては専門知識や創造性を持ち合わせているかどうか。

標準化できてしまうような単純な仕事の重要度は今後さらに下がり続け、
コスト削減の為に作業者は、人件費の安い海外拠点やロボットに置換えられていく。

今後の社会でも価値を持つのは、標準化する事が難しい、
高いコミュニケーションスキル、専門的知識、創造性なのだと思う。

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2018年08月05日

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「私設帝国」と呼ぶべき企業(=国境を越えて一人勝ちする仕組みを創り上げ、ビジネスや消費のあり方を根底から変える、影響力が極めて大きい企業)が台頭し、国家よりも強い力を持ち始めている。その庇護の中で生きるか、外に踏み出すか、何れにせよこれから人間らしく生きるために求められるのは「創造性」とそれを具現化する「技能」である。創造性を育むためには、古典に触れること/自らの経験を構造的に理解すること/創造する体験を積むこと。

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2013年09月30日

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Apple、Google、マクドナルド、エクソンモービルなどのグローバル企業によるビジネスの実態の紹介と、おそらくそれらの企業の影響力が加速度的に増していくこれからの世の中についての考察。著者はAppleのシニアマネージャーを務めたお方。

グローバル企業がいかに“世界を制圧”していくか。それは本社に務めるごく僅かな有能人物によってつくられる『仕組み』による。どの企業も作業を外部委託し、コストを極限まで押さえ、いかに素早く大量の商品を市場に出し、“消費者を餌付け”させる。そしてこれらの企業はほぼ例外なくロビー活動に熱心で、多額の金額を費やして、自社に不利となる法案の成立をブロックさせる。(日本の企業の場合は、政治力を持つ人物を天下りさせることで、会社に政治力を持たせる。)こういった事態は良く目にするし、特段驚く事はない。

しかし目に留まったのは、主にアメリカの畜産の工業化と、それにともなう害についての記述。低コストで大量の豚や鳥の“食肉”を生産するために、抗生物質やビタミン剤の注入など、あらゆる人工的手段で育てる。それはあくまで、“質”より“量”が重視され、とにかく工業製品のように造られる。また、牛に至っては糞尿に溢れた劣悪な環境で育てられ、O-157などの病原体を含む危険さえあるという。

グローバル企業は“良い(とされる)商品やサービスを、低価格で、正解中に提供”するが、その背景には、安価で劣悪な環境で働く大多数の人々の存在によって成り立っている。とりわけ、アメリカの食品関係のあまりの工業化、人工的な生産の仕組みは、食品と言う毎日口にする分野なだけに恐ろしさを感じた。そして、もしTPPにより、アメリカの食品がより日本に入ってくるようになると思うと、これは末恐ろしい事になると思った。

こうした恐ろしい一面があるながらも、グローバル企業の躍進はとどまる事はない。何故ならもはや政府をも上回る潤沢な資金を持っており、グローバル企業が国をも操っているから。そういう点も踏まえ、著者はグローバル企業=私設帝国としている。

では、こうした世の中でどう生きて行くか。やや駆け足でまとめられているが、要は「グローバル企業と上手く付き合い」、その中で「自分の頭で考えて」生きて行くのである、と。その中で具体的に必要な能力として挙げられるのは、語学力、アート力など。

いかに「余人を持って替え難い人物」となって行くか。その点を忘れずに生きて行く必要があると思った。

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2013年08月17日

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企業が国を凌駕する実態を実例を用いながら、まとめられた本。筆者がアップルで働いた経験を通して感じた格差、これらの大企業が有する力を説明している。

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2013年08月03日

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益々世界は二極化するというお話。使われる側と使う側。
差別化をはかるためには複数の能力を掛け合わせる、10000時間以上かけてつけた深い専門性、クリエイティブな活動が鍵を握るという。

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2013年07月22日

Posted by ブクログ

読みやすい本であるが面白い。一分野に特化した世界的大企業(Apple、マクドナルド、エクソン等)が、国境をするりと抜けて世界の大きな影響軸となっており、まさに帝国と化しているという話。そしてこの企業群は我々に膨大なメリットを提供するサービス提供者である一方、生産の面においてはまさに神をも恐れぬ所行でその力を行使している。
しかし、この帝国群が100年継続する可能性はかなり低く、対して国家は衰退も栄華も含め100年継続するに違いない。本著の内容とは少し離れるが、国家には長期的な視野も持たねばならないことを痛感した。

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2013年07月13日

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iPod、Google検索など、私たちの生活において必要不可欠になっているサービスはかなり存在する。これらのサービスを提供する企業の勢いは留まることを知らず「帝国」化しつつある。帝国化した企業に携わる従業員は仕組みを作る者と作業するだけの者の二極化が進んでおり、中間層が少なくなっている。特に中国など低賃金で働かさせられる者の待遇は非常に悪い。帝国はロビー活動や国家機関へOBを送り込むことで国より力を持ち、帝国の活動を邪魔する者を排除しているケースもある。日本に目を向けると、人口が減少していくためビジネスチャンスは減少傾向にある。また、インターネット上にある情報は英語、中国語がそれぞれ25%程度ある一方、日本語の情報は4%程度だという。パイが少ない分内容も稚拙なものが多い。さらに、より低賃金で雇うことができる他国の人々に仕事を奪われてしまう。今こそ日本人が世界を舞台に戦っていかなくては行けない時期なのである。

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2013年07月13日

Posted by ブクログ

企業が巨大な力を持ち始め、国家に影響力を持ち始め、そして仕組みを作り上げる一部の人間が利益をえるようになった、ということがたんたんと例を出して書かれています。
食品、石油、ITなど巨大化した企業の問題点や末端で働く人々の真実が書かれています。

#ただ、最後の章あたりは不要かな、、って思った部分はあります。。。

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2013年05月19日

Posted by ブクログ

大して目新しい一貫した主張はない。
国際的な大企業は、ある意味国家を超えた存在になっており、利潤のためには国民の利益は考慮しない。
そういう企業では、仕組みを作る側と仕組みの中で働く人とでは収入に雲泥の差がある。
仕組みの中で働く人は、過酷な労働を強いられているが、それでも、それほど不幸せではない、というのは大企業の外がもっと過酷になっているから。
個人は、大企業の中で仕組みを作る側を目指すにしても、大企業から独立して事業を営むにしても、専門性と創造力が必要。
こんな内容ですね。

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2019年05月21日

Posted by ブクログ

アップル、マクドナルド、モンサント、エクソンモービル。こうした企業は今や、帝国とでも形容するしかない力を持っている。国家に従属せず、税金を払わず、各分野で世界を支配するべく活動している。まさに帝国だ。このアナロジーに、帝国主義の発展と凋落の歴史を重ねてみても面白いと思った。こうした帝国がこのまま発展を続けていけるのか、それとも、歴史上の帝国と同様、いつか崩壊していくときがくるのか?興味深い。また、それぞれの帝国の仕組みも解説も面白い。こうやってやっていたのかと、感心する。無力感を感じないでもないが、利用してやるぜという意気込みも本書は与えてくれる。

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2018年11月12日

Posted by ブクログ

著者は、高校を卒業後に渡米してアメリカの大学で学び、日本企業に就職した後、アップルジャパンを経てアメリカ本社で7年間勤務した。情報源は海外のものが多く、食、IT、石油業界を紹介しながら、帝国の仕組みを分析している。

顧客を餌付けする強力な仕組みを持つことによって、ビジネスのあり方を変え、業界の頂点に君臨して巨大な影響力を持つ企業を、著者は「私設帝国」と名付けている。その例として、アップル、グーグル、マクドナルド、エクソンモービル、モンサント、ネスレ、コカ・コーラなどをあげる。私設帝国は、得意分野に集中し、本社機能は小さく、世界中から人材を獲得し、世界中に展開し、最適な土地で最適な業務を遂行している。

アメリカでは1936年から50年間に、45都市に展開されていた100路線以上の路面電車は、自動車会社や石油会社によって設立された鉄道会社によって買収され、すべてバス路線に切り替えられた。

ベネズエラで1970年代に石油が発見された当時、一人当たりのGDPは南米で最も高かったが、2003年には1960年のレベルに低下してしまった。天然資源が発見されると逆に豊かになれない「資源の呪い」は、取り分をめぐっての対立や抗争が引き起こされること、既存の産業から人材が流出して衰退すること、税金が安くなったり無税になることにより、政府への無関心が広がり、腐敗が進むことが原因として指摘されている。オランダでは、1960年代に天然ガスが発見されると、通貨ギルダーの上昇を招いたため、労働者の賃金と生産コストが上がり、国際競争力が低下して、1980年代前半には低成長と高失業率に悩んだ。

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2018年10月31日

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もはや政府や国よりも力を持つようになった企業。それはあたかも帝国化しているかのようである。
それらの企業の実態と、末端の抱えるメリットとデメリットを紹介するとともに、そのような社会で個人が取って行くべき道について議論する。

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2014年09月01日

Posted by ブクログ

様々なグローバル企業が、グローバル化し、市場を拡大していく上で筆者が倫理的に不適切なことに手を染めていることを主張している。
ただ、このようなグローバル企業において、企業のカルチャーやシステムが非常に優秀なグローバル人材を取り込んで活用していることについても言及。
グローバル企業がどんなことをやっているかというよりも、働いている人たちのカルチャーについて自分が知っていることの確信が持てて良かったです。
以下抜粋
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・本社で要求される能力をひと言で言い表すとしたら「仕組みを創る」能力でしょう。
・自分の常識とはまったく異なる価値観と対立し、お互いに主張し合い、理解し合い、製品に反映させていくという地道な作業の連続です。こうした作業を続けていく上で欠かせないのが自分の視野や考え方の幅を広げ、異なる文化圏のしきたりやモノの考え方を受け入れ、血肉にしていくような柔軟性です。同様に、相手に理解してもらう粘り強さも非常に大切です。
・それは「まあいいや。たまにはアイツの言うことも聞いてやろう」といったギブ&テイク的なレベルのやり取りではなく、とことん議論を繰り返し、納得のできないことはやり過ごさず何度でも説明してもらうようなしつこさです。こうした議論を経て初めて、異なる文化圏や価値観の考え方を自分の血肉にしていくことができるのです。
・多国籍な環境で最も必要とされるのは、「相手に分かってもらうまであの手この手を尽くす粘り強さ」を伴うコミュニケーション能力です。  多文化の環境というのはバックグラウンドを共有している人がいませんから、「空気を読んでもらう」といったことが通用しません。そこで言葉を尽くし、何度でも挫けず説明をするということになります。
・経営者は何をするのか?  まず「帝国」の頂点に位置する経営陣にはどのような能力が必要なのでしょうか? それは会社の明快なビジョンを創り、それを分かりやすい言葉で発信できる能力です。従業員の国籍や人種構成が多種多様になればなるほど、「阿吽の呼吸」といった「空気を読む」コミュニケーションが通用しなくなります。そこで必要なのが、「分かりやすい方針を、分かりやすい言葉で」末端まで浸透させる能力なのです。
・またこうした経営陣は大胆な戦略を打ち出す一方、細部にまで注意を払い、着実に実行できるタイプの人が多いのも興味深いところです。
・中間管理職は基本的にアグレッシブで、出世に必死な人が多い傾向にあります。弁舌が立ち仕事中毒で、精神的にも打たれ強いタイプの人たちです。ただ目の前の政治に夢中で「ビジョン」が欠けている人も多く、そこから上のポジションに上がっていける人は本当にひと握りです。  こうしたタイプの管理職は損得勘定や社内政治に非常に敏感で、どの人と組むべきなのか、どの人と距離を置くべきなのかを常に計っています。そして自分に災いが降りかかってくると察知したら、昨日の友人ですら平気で背中から刺し、

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2013年05月30日

Posted by ブクログ

企業が巨大化し、国家の仕組みをも超えて利益を生み出している姿が描かれてます。

グローバル化なんかは巨大企業に限らず進んできてるけど、政府を都合のいい様にコントロールしようとしたり世界の税制を利用して節税したりするのはちょっと衝撃だった。
特に食品メジャーの話は恐ろしい…。

ああ、もうここまで資本主義は進んでいるんだなー。

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2013年05月22日

Posted by ブクログ

アップルが寝ぼけていた時代から、帝国化するまで勤めていた著者による、リアルな現実報告。
あっというまに、企業は帝国化し、生活を変えてしまう。
マクドナルド兄弟は、いまのマクドナルドを想定していただろうか?
登場してそれほど年月も絶っていないのにも関わらず、アップルのない世界、グーグルのない世界を、既に想像できないことに驚く。
私達は、帝国化した企業の、オイシイところと、そうではない隠された不都合な真実を見極め、賢く生きることができるたろうか。。。

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2013年05月06日

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