大岡玲のレビュー一覧
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544P
古典の授業で読んでた時は時間かかったけど、光文社の現代語訳で読んでる今昔物語面白すぎる。今昔物語は11世紀平安時代に生まれたらしいけど、源氏物語も平安時代に書かれたし、王朝時代に素晴らしい文学が出来るって世界共通なのかな。今昔物語は芥川龍之介が創作の源にしたらしいけど、あの芥川龍之介さえ、何かのパクリをしてるって考えると完全なる独創したものなんて無いんだろうね。創作はファンアートって言うもんね。
芥川龍之介『鼻』『羅生門』の原話のみならず、エロに下卑た笑い、有名人の噂にスキャンダルの宝庫! 平安時代末期の民衆や勃興する武士階級、人間味あふれる貴族、僧侶らの姿をリアルに描く、「美し -
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ディズニーのアニメのようなキラキラしたのは一切なく、大人も学ぶ事の多い本だった。
ディズニーのをイメージすると、奈落の底へ突き落とされる。
自分を律していく事の難しさと、様々な困難や誘惑を周りの良い大人たちに教わりながら沢山の教訓を学び、人間らしく成長していく過程が主になってるけど、1人じゃ生きていけないという事と、またそれが子供のピノッキオだから自分もまだ遅くないのかもしれないという希望が持てた。
親になる前の大人にも薦めたい一冊。
親とは何か、大人が子供にしてやれる事は何か。
また子供とはどんな生き物なのか。
様々な視点から沢山の教えを貰った、良い本だった。
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ご存じディズニー映画の原作本。映画とは全く異なる残酷で荒唐無稽な冒険譚は大きな衝撃。
ディズニーアニメのイメージを持って読むとその落差に驚かされる。NHK の「100分de 名著」で取り上げられていたので購入。
イタリアでは著名な童話。聖書と並んで各家庭に置かれているというが、これだけ残酷な話が良く世間一般に通じるものだと思う。登場人物の多くが意地悪で自己中だし。簡単に人を傷つけるし。ちょっと不思議。最終的に人間になる結末が道徳的と言えばそうなのだが。
童話なだけあってとにかく読みやすい。言葉遊びなど訳者は大変だったようだが。
NHK の番組もこの光文社古典新訳文庫も頼もしい存在。本 -
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「今は昔」で始まる、お馴染みの説話集。
平安時代末期に成立したと考えられている、31巻1000を超す説話が載る今昔物語から芥川龍之介も着想を得て「鼻」や「羅城門」を著しているのは、周知されるところ。この本には、そのうち大岡玲氏が選び、現代語訳をしたおよそ90ほどの短編が掲載されている。
仏教説話と言っても、教義的とは程遠く、お固いことはほぼ無し。
坊主、民百百姓、侍、貴族、天皇、皆恋愛か好きで特に男性諸氏は直ぐまぐわろうとする。
嘘八百のことを書くことはないだろうし、きっとその時代はそれに近い世の中だったのだろうな。
言い意味、人間味溢れるもので、なかなか面白いものだった。 -
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2ヶ月ほど前にディズニー+で実写版が配信されましたね。まだ観ていませんが…
今回はある読みたい本がありまして、その予習として本書を手に取りました。はじまりはじまり…
原作を読んだのは初めて。アニメーション版はうろ覚えだけど、ストーリーは意外と忠実寄りかも。
元はおしゃべりの棒っきれだったピノッキオが、ジェペットさんによって木製の操り人形へと生まれ変わる。生みの親を喜ばせようと「いい子」を目指し学校へ通おうとするが、行く先々で様々な誘惑に引っかかってしまう。「いい子」への道は激しく遠ざかり、九死に一生を得るような試練が彼を待っているのだった。哀れなジェッペットさんは、帰宅しない”我が子”を探 -
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考えてみれば、彼の(エッセイやノンフィクションではなく)文学作品をじっくり読んでみたのは初めてかも。
コレが非常に面白かった。
特に、なんというか、豊富な語彙と文章力を思い切り駆使することで、「映画的」「映像的」な表現とも大きく異なる、謂わば「純粋に文学的な表現によって、読者の心象に読者独自の色鮮やかなイメージを表出せしめる」力を持つ、彼の文章の特異な魅力を初めて痛感した。同じような力を持つ作家を、彼の他にはすぐには思いつかない。
全11編が収められた短編の中では特に、「裸の王様」と「飽満の種子」、それに「掌のなかの海」の3編が良かった。
次は是非、長編を読んでみたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「日本語はいつも上位言語を欲してきた」
曰く、古代は中国語であり、幕末維新を経て、英語やフランス語がその上位として位置づけられていた。
冒頭、「私のルサンチマンを晴らすことができればうれしい」と著者は記す。
ルサンチマン(ressentiment)…… 。 哲学者ニーチェが提唱した概念。単なる「嫉妬」や「恨み」ではなく、いやそれ以上とも言える、深く屈折した思いだ。そんな思いから発した著書だが、だからこそ、日本語の歴史や豊かさ、その奥深さが垣間見える内容となっている。
漢字の導入から、漢詩、漢文が「正」とされながらも、完全に中国語を取り入れず、和語との融合を図り、真名、仮名を生み出し、和魂 -
Posted by ブクログ
はい、ピノッキオです
いやーディズニーを始めとするアニメのとぜんぜん違います
分かってたけど、あらためて読んでみるとぜんぜん違うね
まず、がっつり忘れてたんだけど、作者名からも分かる通りイタリア文学なのよね
イッタリア〜です
ピノッキオにイタリア感なかったよね
パスタとか出てこないし(純日本人のイタリア感の限界)
そんでさ、古典的な児童文学にありがちなんだけど、超残酷
も、がんがん死ぬし
いじめあるしな
騙されたら身ぐるみ剥がされるし
ジュゼッペさんが飲み込まれるのサメだし
全長1キロのサメだし
近年の児童文学って平和やな
うーん、それはそれでどうなんだろう?って思ったりもする
だって