1巻を読了して感じたのは、1巻は物語のプロローグで2巻から本編て感じなんじゃないのかな?ということ。
1巻は主要キャラの紹介と世界観、キャラの性格と人物同士の関係性などを解説して終わったように思う。
こう、数冊分の話をざっくりまとめてぎゅっと凝縮した感じがした。
決してつまらなかった訳じゃない
...続きを読むけど、読んだ後で何か心に残ったかと反芻すると、特にない。次も読みたいかと聞かれると、微妙なところ。
読む前は年下王子(王)と年上魔術師ということで期待してたが、いまいち王子の魅力が伝わってこなかったかな?イーニアスの美形さをアピールしたかったんだろうけど、ちょっとくどい。イーニアスばかり容姿の描写を加えるせいで、その他のキャラクターの魅力が色褪せてしまってる。
物語として全体的にあっさりし過ぎてるのが印象に残らない原因かな?
真相のタネあかしも「ふーん」で終わる。というか、実は…というサプライズ的要素を盛り込み過ぎていて、その試み自体が失敗してるように思える。シリーズ化が決定してたなら、なにも1巻で全ての謎を明かさなくても良かったのではと。
個人的に脇役の魅力を読者へ伝えられない作家はプロではないという認識をしているので、少々辛く評価しています。
まあ、判断基準は人それぞれですからね…。