沙藤一樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2015年19冊目。完全初読みの作家、沙藤一樹。
1997年日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品。ちなみにこの年の大賞は貴志祐介の名作(といわれる)『黒い家』。
あらすじ:近未来の横浜。ゴーストタウン化したベイエリア。不法投棄によるゴミで溢れる横浜ベイブリッジ。ソコで発見された一本のカセットテープ。それにはソコで育った少年の独白が録音されていた。
んーっ……。何もかもが物足りない。散文的書き方と、短い独白を重ねた作りなので、かなりアッサリと読めてしまうのは仕方なし。しかし、5、6才の子供が一人でサバイバルするってだけでたいへんだろうに、いきなりハンディキャップ負っちゃう。一方、会議室の面々の -
Posted by ブクログ
23歳の若さで角川ホラー短編大賞受賞、とか、新黙示録とか、
さらには解説の高橋克彦氏の「読んで涙があふれた」という煽りに、
期待値が高すぎ、自分のキモチが追いつけなかったというよくある話。
ごみの島のような場所に打ち捨てられていたテープ、
そこにこめられていた少年の独白、
聞かされている大人たちのやる気のない態度。
描かれている内容はどうにも想定の範囲内で、
しかも文章は山田悠介チック。
で?いつ衝撃が???
って思っているうちに終わりました。
あたしにとってはこの作品、ケータイ小説以上のものではなかったけど。
なにか、見落としたのかな? -
Posted by ブクログ
たしか、第二回角川ホラー文庫の短編章を受賞した作品。
特に怪物が出てくるわけでもサイコな人物が出てくるわけでもない。
内容からも果たしてこれをホラーと読んでいいか微妙なところがある。
しかし、主人公の少年が生き延びるために、獣へと変わっていく様子は確かに純粋な恐怖だった。
我々は「人間らしい営み」を営むために社会を生きている。
もしも、そんな枠組みが突然はずれ、誰もがリアリティ溢れる「死」に対面することになったのなら、
おそらく私たちも獣へと変わっていくのだろう。誰にでもありえることだからより一層内面的に恐怖を味わえる。
ただし、主人公は常に「人間性」を失ったわけではない。
同じ境遇に立たされ -
購入済み
私には分からないレベルのもの
もっとドキドキとか話の広がりを期待していたが、そうじゃないタイプのものだった。
これってホラー小説に分類されるの??
グロ描写は秀逸なものがあるけど、それまでどまりかな。
どこを評価していいのか分からない作品だった。