池ジュン子のレビュー一覧
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池ジュン子先生が描く強いヒロインと言えば、「水玉ハニーボーイ」の仙石が思い浮かんでしまう自分なのだけれど、こちらのヒロインも別方向で強いタイプですな
ただ、その強さは諸刃のような強さであり強さの裏側には弱さが潜んでいるのが本作のヒロイン、輝なんだよね
そこに居候先の家主であり年上男性でもある清水が何だかんだ文句を言いつつ輝を受け止めていく描写はなかなか良いね
でも清水はダメ人間でもあるので普通に輝に押し負けてしまうのだけど
というか、よくよく見たら輝に負けている場面の方が圧倒的に多いような気がする……。やっぱり輝って強いヒロインですわ。だって、第一話の時点で自分から接吻カマしてるし、その後も -
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本作は主人公の竜やその友人がオネエを目指して修行するなんてトンデモ展開なのだけど、ヒロインとの関係を見れば勘違いモノの定番のような展開が連続していくんだよね
それが竜のオネエ修行と絡まって作品のカオス度合いを上げていくと共に益々笑える内容にしていくのは流石といったところ
それにしても勘違いとオネエが織りなすカオスに寅之輔さえも巻き込まれてしまうとは……。しつこい音鐘の追求を回避するためとはいえ、自分から火の中に飛び込んだね!その選択は後々面倒を引き起こすような気がするよ……
まあ、その中心にいるはずの竜はそんな事態つゆ知らずとオネエ修行を継続するのだけど
マニキュアやら爪の手入れ、髪の結び方 -
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相変わらずギャグセンスの高い描写が続くこと続くこと。笑ってしまう展開ばかり
音鐘の前に女装姿で現れたことで好きな人から「女子」として懐かれてしまった竜。もうこの状況だけでも充分笑えるね。
誤解を解きたい気持ちはあるけど、それ以上に縁は切りたくないし失望されたくない
だから女装は続けなきゃだし、音鐘と仲良くなるためにオネエ修行も続けるしか無い。いや、オネエ修行に関しては竜がかなりノリノリになってるお陰でほのぼの日常シーンみたいになってるのが笑えてしまうのだけど
そんなこんなで音鐘とWデートすることに。女装して何という超展開……!
デートの準備と称して当日の洋服選びに始まり、メイクの練習したり -
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本作は「オネエ男子」という難しい題材を巧みに扱っているね。一歩間違えば怪作になりかねない題材なのだけど、主人公の竜が好きな女の子と話せるようになりたいという純粋な想いからアホな感じに「オネエ」を始めるのだから、見ているこちらはコメディ作品のノリで読めるのはいいね
別に女性的ではない竜がオネエを目指すだけでも驚きの面白さがあるのに、そこに何もオネエを目指さなくても、と言いたくなるような理由で耀市や伊織も混ざってくるのだから事態は益々カオスなことに
この三人を教える寅之輔には多大な苦労が……、と思ったらこの人完全に楽しんでるよね?
ただ、その後は割と普通に女子力を上げる訓練が展開される
ぬいぐ -
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"「俺は…ずっと思っていた事がある 俺とは元宿敵で現恋人な訳だが」
「ああ」「違います」
「実は藤とあんまりきちんと会話した覚えがない」
「七緒が変な事ばっかするからでしょ」
「付き合ってる筈なのに上手く会話出来ない これが恋?」「やめて」
「まあ冗談だ
仙石にフラれた腹いせにお前達の邪魔をする程俺は腐ってない
俺と仙石の勝負はもうついてる
だからこれは俺と 藤の 俺なりのけじめの付け方だった」"
柱コメと同じく44話と46話めちゃくちゃ良い好き……。
仙石さんと父親の関係、藤くんと七緒先輩の関係、仙石さんと藤くんの関係。それらがぶれないギャグを挟みつつ、とても良い所に落 -
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相も変わらず武士な仙石が格好良すぎる第八巻
水族館デートに始まり結婚式に参加したり手製のお菓子を渡したりと二人の関係はどう考えても恋人のそれなのだけれど、互いのパーソナリティが普通ととてもずれているからすんなりと恋仲になることはない。
そんな二人の関係性が読んでいる側からすればもどかしいと感じるより、これぞ仙石と藤の在り方だと感じられてしまうのだから面白い
ここ最近は藤にどうやって告白しようと思い悩む仙石。告白を躊躇するようなモノローグを読む度に「そういえばこれは少女漫画だった」と思い出すが、直後のギャグ描写が「……やっぱりコメディ作品だったか?」と誤解させてしまう。でもそれが面白い
でも、 -
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仙石と藤ってどうして付き合ってないの?と言いたくなるくらい距離感が近い。仙石が自分の気持ちをあと一歩の所で伝えられないでいる面もあるけれど、七緒が自称藤の恋人している影響もあるんじゃないかと錯覚しそうになる
前巻のラストで発生した藤の誘拐事件はあっさり片付いた印象。仙石と七緒が揃っているだけでも高攻撃力なのにそこにドンちゃんまで揃ってたら解決しない気がしない
真相はほんわかとしたものだったから尚更緊迫感は無くなったけど
遂に藤家三姉妹勢揃い。三女の珊瑚は微妙にブラコン?
長女の一華登場時はなんてトンデモナイ家庭なんだと思ったが、全員揃ってみれば一華が一番マトモだったのではないかと思えてくる -
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前回からの引きでシリアスなままの七緒…と思いきや間違って女子更衣室に入ってしまう描写を入れ、その後過度にシリアスを引っ張らないようにしている構成は流石だなぁ
以前、藤は仙石に振られることを想定して泣き出してしまうなんて描写が有ったけれど、今度は仙石の番。しかも恋人になれず友人で終わる状況を実体験出来る模擬挙式という強烈な形で提示されれば、そりゃ自分の心に頑なだった仙石だって自分の中にある藤への好意に気付くのは納得の展開
……その後に告白するかと思えばそんなことはなくむしろ七緒への返答を優先して藤をハラハラさせる流れは笑ってしまうし、ライバルポジションを受け入れた七緒が藤の現・恋人であることを -
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少女漫画であんなキャラ在りなのか…?
今回から登場した西郷さんことドンちゃんの存在感がヤバイ。眼力もヤバイ。でもそれ以上に乙女な内面がこの作品ではレアすぎてヤバイ。彼女が登場するだけで北斗の拳を思わせる威圧感と少女漫画らしいピュア空間が形成されるインパクトはなかなかのもの。
水玉ハニーボーイに登場するキャラは他の作品で見ないようなキャラばかりでありながら話が成立しているのだから本当に尊敬する
そんなドンちゃんの純粋な好意を知る中であの武士道少女仙石もようやく藤に対して乙女らしい表情が増えてきたね。特に音読のシーンではあと少しで告白かと思わせるほど。流石に藤が発光して見えてしまうのは笑ってしま -
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仙石のお着替えシーンを見てしまうのが何故七緒なの…?しかも2回も。こういうのって相手役である藤が偶然見てしまうものではないの…?
以前、藤の着替え途中に仙石が来訪するって有ったけど、今回は入浴中に乱入してしまうし。ホント、この作品て仙石と藤の立ち位置が色々あべこべでおかしな事になってるんだけど、それが面白いのが何とも。
まさか振られることを想定した途端に藤が泣いてしまうとまでは思ってなかったよ。そういうのってヒロインの役目だろうに(笑)
姫の中で七緒の印象が変わり始めラブがコメり出したようで。まだまだ続く温泉旅行、彼女たちの人間関係がどのように変わっていくのか非常に楽しみ -
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仙石が藤に母親を重ねていたのは結構意外な展開だった。思わせ振りだった事故の結果も意外だったが
そういえば仙石って少女漫画にあるまじき武士道少女なんだけど、その人格形成に大きな影響を及ぼしたであろう家族にの話が少ないんだよね。
今回は母とお手伝いの姫が登場したけど、仙石の父ってどういう人なんだろう?
ともあれお手伝いみたいな事してる姫が新登場した訳だけど……。凄いな、武士道少女とオネェキャラに挟まれてても全くキャラが薄くならないどころか藤を圧倒してる。
背の低さを感じさせない威圧感
せっかく海に行く話があるのにまさかのスクール水着着用であまつさえそれを披露できない少女漫画ヒロインって何なんだ