二宮フサのレビュー一覧
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自分がすごい暇な時に考える時と似てて、あ、自分ってモラリスト文学の天才だったのか、と気づいちゃいました。
私も1ヶ月くらい前に人は私利私欲のために善行を働くっていうのを家族に説得してたんだけど、よく分かってもらえなかったんだよね。ラ・ロシュフコーが簡潔にまとめてたから、言ったれー!って気持ちスッキリした。
私の考えは、普段何の良い噂を聞かない人が実は隠れて良いことをやってるマジの善人だったりするから、それに気づけた人が、あからさまに良い人よりもそういう人を見つけてあげなきゃ浮かばれないよねってこと。まー、私利私欲のためでも良いことしてんなら、それはそれで助かるし、良い人なのは間違いないんだけ -
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ネタバレ・われわれの持っている力は意志よりも大きい。だから事を不可能だときめこむのは、往々にして自分自身に対する言い逃れなのだ。
・みちたりた仕合わせは好みの中に存在するので、事物の中にあるのではない。だから人は自分の好きなものを得ることによって幸福になるので、他人が好ましく思うものを得るからではないのだ。
・恋は燃える火と同じで、絶えずかき立てられていないと持続できない。だから希望を持ったり不安になったりすることができなくなると、たちまち恋は息絶えるのである。
・変わらぬ愛とは一種の絶え間ない心変わりである。つまりわれわれの心が、愛する人の持っているすべての美点に、ある時はここが好き、ある時は -
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1978年のアニメ『ペリーヌ物語』原作の完訳版。フランス人を父に、インド人を母に持つ、聡明で強い意志を持つ少女が、苦難と悲運を乗り越えながら父の故郷を目指し、幸せをつかむまでの物語。
序盤のペリーヌに降りかかる不幸(母の死・貧困)は、『レ・ミゼラブル』のコゼットの境遇を彷彿とさせる。しかし、作者はペリーヌに鋼の意思と思慮深さを与え、逆境をものともしない逞しさで運命を切り開いていく少女に仕立て上げた。
読んでいて楽しいのは、不衛生で息苦しい女工の木賃宿を抜け出して、近くの沼沢地の小島でのサバイバル生活。手作りのエスパドリーユは誰か再現してほしい。
母の遺言「幸せになるんですよ」を実現するために -
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17世紀フランスの貴族、ラ・ロシュフコー公爵フランソワ六世のお小言集。モラリスト文学などと称される、商業化以前の文学ジャンルです。
ロシュフコー家は王室のすぐ次の上席を占める大貴族でしたが、ブルジョワ革命前夜のこの時期の宮廷では、田舎司教から成り上がったリシュリュー、イタリア出身で国内に地盤のないマザランといった実力派が台頭しており、封建貴族のたそがれ時代であったようです。
不遇の貴族が不平不満をぼかしつつも語るという"あれもいかん、これはけしからん"スタイルはイスラムのコーランに近いものがありますが、著者ロシュフコー公爵のひねくれっぷりが素敵です。これもまた知識人 -
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・我々の憎悪があまりに激しくなると、憎んでいる相手よりも下劣になる
・我々はみんな、他人の不幸を平気で見ていられるほどに強い
・薬が調合されるときに、そこに毒が入るように、徳が組み合わされるときに、そこに不徳が入る。知恵は徳と不徳をうまく調合し、それを人生の不幸に対して役に立てる
・愛の喜びは愛することにある。相手に抱かせる愛情によってよりも、自分の抱く情熱によって幸福になるのである
・物事をよく知るためには細部を知らねばならない。そして細部はほとんど無限だから、われわれの知識は常に皮相で不完全なのである
お気に入りはこのあたり。
どれも辛辣で切れ味抜群です。 -
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1613〜80年代に生きたフランスの公爵。名門中の名門
貴族で、時の権力争い、国家闘争など人間のきたない部
分をたくさん見てきたんだろうな。人間の裏の裏をズバ
リ暴きだす!昔も今もどの国であろうと人の本質は一緒。
人の本音を知りたいあなたへ!
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▼3 つの共感ポイント▼
■われわれの美徳はほとんどの場合、偽装した悪徳にす
ぎない(P11)
■精神の強さとか弱さというのは当を得ない言い方だ。
それが実は肉体 -
Posted by ブクログ
ゲーテの格言集と違って人間の自己愛や虚栄心などの負の面について扱った本。人間の本性に深く切り込む本。
露悪趣味というか、ペシミズムが全体的に流れている。人間の負の側面の真実を的確に現しているのは確かだが、「それでどうした?」という思いがどうしてもぬぐえない。
「批判してれば偉くなった気になれる」という言葉がさすように、言うほど含蓄があるかどうかは疑わしいのが怖いところ。
自分がペシミズムを嫌うのはそういった「いいっぱなし」「非生産性」という面が嫌いだからだが、たとえ生産性があったとしてもそれは「成長」や「資本主義」に毒された現代人の価値観に根ざしたものでないかと思うと一概に批判も出来